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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タマシイ
1964年 青森県
7月20日ごろ恐山に行ったら、夜、坊さんが鉦を鳴らし、小坊さんがタイマツを持って「こっちだこっちだ」と言いながら歩いていた。魂が迷っているのを探すのだという。

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(トイギキ)
1984年 新潟県
死んだ人の声が聞きたい場合、恐山に行く人もあった。
類似事例

オソレザン
1978年 青森県
ある婦人が南部の恐山に行けば逢いたい人に会えると聞き、子供をおんぶしてやってきた。恐山の和尚が、「あるかどうかわからないが、賽の河原で1晩止まりなさい」と言って泊めた。夜が明けてその婦人は「自分の主人がやってきて会うことができた」と言ったという。
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ボウレイ,アヤカシ,ミョウナヒト
1992年 広島県
夕方4時を過ぎると親が子供を、「あやかしが出て惑わす」といって入らせなかった。陶晴賢の亡霊などだろう。友達の一人が17,8歳の頃惑わされて弥山へと行かされた。皆で探したが見つからず、翌朝弥山の本堂から本人が電話をかけてきた。本人が言うには、夕べ妙な人が来て「来い、来い、来い」と言うためついて行くと、その妙な人が岩の下に寝始めて、すぐ傍の道に火を持った行列が通った。夜が明けると弥山にいることに気がつき、山頂まで登った。
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(リンシタイケン)
1964年 青森県
人は死ぬと恐山に行く。火事で焼死した家族の一周忌に、親類が団子を拵えて法要をしたが、その団子は少し腐っていた。その附近の病人がちょうどそのころこときれて、また息を吹き返した。恐山に行こうとしたら、焼けたはずの家があって、死んだはずの家族がいて、団子を食えと勧めてきたが、少し腐っていたので食べなかった、と言った。食べていたら死んでいただろう。1910年前後のこと。
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(アズキアライ)
1943年 長野県
ある晩に町に出かけた老人は1人の小僧を見かける。夜目にも小僧の着物の柄がはっきり見えた。近づいて声をかけたらポカンと消えた。帰路その道を通ると、小豆の洗うシャキシャキという音が聞こえた。
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ジョウブツデキナイヒト,コエ
1976年 愛媛県
筆者の父が、今治の医王山の国鉄のトンネルの土の峠を越えた所の、大きな池のそばを通るとき、池の方からなまぬるい風が吹き「こちらへおいで」と呼ぶ声を聞いた。前に死んだ人が成仏出来ずにいて、つれをつくるという。
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タマシイ
1964年 青森県
死人の魂は恐山に行く。恐山の三途の川を渡ってしまえば死ぬ。引き返せれば生き返る。
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(カミカクシ)
1971年 福井県
夜、人がいなくなった。捜して山で見つけて連れ戻したが、その人は夜になると「今行くぞ、今いくぞ」と言っていたという。
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ノッペラボウ
1991年 香川県
ある日の夕暮れどき、男が首切峠を心細く歩いていると、先方に一人の墨染めの衣を着たお坊さんが歩いていたので近づいたところ、坊さんは目も口もノッペラ坊であったという。
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オニバンバ
1965年 山形県
山に遊びに行った小僧が音に誘われて歩き回ると道に迷い、明かりのついた家で泊めてもらった。夜中に自分を食う相談をしているのを知り、お守りの札の力を頼りに逃げ、びつき(蛙)に助けられて無事に家に戻ったという。
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アズキアライ,タヌキ,ムジナ
1933年 長野県
老人がある晩、町へ用足しに行くと先に小僧が歩いていた。声をかけても返事をせず消えてしまった。帰りに小僧の消えたあたりを通ると、小豆を洗うような音が聞こえてきた。老人は急ぎ足で家に帰った。
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ナニモノカ,カラカラワラウコエ
1960年 神奈川県
南多摩堺村に嫁いだ女性が小豆もぎに行ったが、夜になっても帰らないので谷ヶ原まで探しに行くと何物かに化かされて山中を歩きまわされていた。少し醒めかけた時にどこからかカラカラ笑う声が聞こえてそれがとても悔しかったという。
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ジョウサガシ,ヒノタマ
1985年 愛媛県
大正初期のうら盆前後、森の中にほたる火のような火の玉を見た。その火の玉はやがて提灯程の大きさになりうろうろしていた。探し物をしているようでもあった。祖父に聞くと状さがしというもののことで、昔主人から急ぎの手紙を言いつかった仲間という男が手紙をなくしてしまい、探し疲れて死んでしまったがその執念が提灯をかざして歩くものという。
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テング
1970年 滋賀県
ある男が晩に家の外で物音を聞き、棒を持って見に行ったきり帰らなくなった。鉦や太鼓で探したが、とうとう見つからない。ところが2,3ヶ月してドンという音と共に戻ってきた。どうしていたか尋ねると、天狗につままれて敦賀のカナ山というところにいたと語った。その男は母親と二人暮らしの独身の変わり者で、末期は哀れだったという。
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イッチク,タッチクコゾウ
1962年 大阪府
淡路町丼池東南角の辺りには溝が流れていた。「いっちく、たっちく太右衛門さん、チンガラモンに追われて…」という俗謡が流行っていた頃、夜目にもはっきり真っ青な顔をした小僧が、俗謡に合わせて溝の端をヒョイヒョイ跳ね回っているのをみた。
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セノタカイボウサン,コボウズ
1985年 愛媛県
話者の友人が、異常に背の高い坊さんが提灯を持った小坊主を後に従えて墓地に入ってゆくのを見た。よく見ると坊さんの衣は東から風が吹いているのに東へなびいていた。村の和尚かと思ったが、村の和尚は弁論大会の会場にいた。妖怪変化の類だろう。
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リュウオウサンノカイ
1990年 香川県
竜王山では、誰もいないのに子供の声が聞こえたり、大きな音がしたり、笑い声がしたりする。大きな坊主が出てきたり、沖で漁をしていると竜王山に火がついていることもある。竜王山の神様が遊んでいるという人もいる。
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ウツクシイチイサナオボウサン,キツネ
1975年 愛知県
ある人が、永太郎にある山の神経痛の神さんところで大便がしたくなった。大便をしていると、決まってペタペタと音がすることが2・3回続いた。通りがかると大便をしたくなり、何者かがそれを食べている。決まって前を美しい小さなお坊さんが歩いていた。ある日股の間からのぞくと、後ろで狐が逆立ちして尾をふらふらさせていたという。
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ボウレイ
1956年 青森県
恐山の温泉場で一人の男が亡妻の姿を見つけ呼びかけると、亡妻はものすごく恐ろしい形相で睨み姿を消した。男は恐ろしさのあまり下山したが、仕事も手に付かず、終には死んでしまった。
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テングカクシ
1951年 埼玉県
若者がある日突然姿を消し、天狗隠しだと部落総出で捜したが判らず、半月後にぼろぼろの着物で気が抜けたようになって帰ってきた。夜は天狗と山中を歩き、昼は天狗と寝て、食事は天狗が持ってきたという。
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