キツネ 1955年 静岡県 榛名さんのお札を借りていって祀ると、狐が離れる。
類似事例 |
|
キツネ 1995年 長野県 稲荷神社から狐を借りると、その狐が蚕を運んでくる。
類似事例 |
|
キツネ 1979年 鳥取県 罠にかかった狐を百姓が助ける。狐は恩返しにときれいな女の人に化けて百姓の嫁になり、豊作をもたらす。百姓は村一番の長者になった。すると嫁はこれで恩返しができた、と狐の姿に戻って山に帰ってしまった。
類似事例 |
|
キツネツキ 1922年 山口県 大正2年1月に、筆者宅にある婦人が狐憑きになりやって来た。その狐と問答をして、ある坊主がある女から金を貰い、この狐を使っていることが分かった。狐の子供が坊主の出した油揚を食べてしまったため、仕方なく使役されているという。明治天皇の御影を使い、天子の御家来に害を成すではないと諌め、憑かれた女に給養させることを約束し、退散させた。しかし数日後また婦人がやってきた。問答すると坊主に弓で威嚇され、再び憑いたという。筆者は狐を神の眷属とすることを約束し、立石大明神を招いて吉松稲荷大明神の眷属となる許可を得、解決した。
類似事例 |
|
クダギツネ 1975年 愛知県 儲けたい人は伏見の稲荷を迎えてくる。このとき、小さな管に入ったクダ狐をもらい、儲けさせてくれたら封を切ることを約束する。儲かって封を切ると、魔物と一緒になって数が増えるので、クダ狐は食うのに困ってよその家に行くという。
類似事例 |
|
ダイジャ 1964年 福島県 梨平の稲荷神社は矢取稲荷という。茂庭の姫様が人買文五郎にさらわれて大蛇の生贄にされそうになった。茂庭の家来が大蛇と戦ったときに、白鳥が矢を2本咥えてきて1本を落とし、その矢を稲荷様が拾ってきてくれたので大蛇を退治できた。農業の神様で蚕があたるので、今では金取り稲荷と呼んでいる。
類似事例 |
|
テング 1915年 長野県 古峯ヶ原講社の盛んな当地方(信州松本)には、お金を借りてくる際に、何月何日に自宅の何々の木の枝に掛けて返すと約束し、その通りにしておくと、天狗がそのお金を先方へ運んでくれるという話がある。
類似事例 |
|
キツネ 1930年 和歌山県 椎茸で巨利を得た人がいた。世間の噂によると、この人は狐精に祈り、売るときは狐が椎茸に乗って重量を増やし、買う時は錘に乗って椎茸の重量を減じたという。
類似事例 |
|
キツネ 1922年 ある家は狐に商売繁盛を頼み、豪家になったが、約束していた狐に対するお礼を忘れてしまった。怒った狐は永久にこの家の憑き物となって離れないという。
類似事例 |
|
キツネモチ 1922年 島根県 自分の村では狐持は昔は貧乏であったが、急に財産家になった者ばかりという。狐持ちが狐を捨てようと思えば、全財産を売ってお金に替え、そのままそっくり人の良く通る往来に捨てておくという。そうするとその家の狐はお金について逃げてしまう。その代わりそのお金を拾ったものが、狐持ちになり、財産家となる。
類似事例 |
|
オイヌサマ 1999年 岐阜県 中山神社のお犬さまを貸して貰って、次の祭に返すと家内安全商売繁盛に御利益がある。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 及川氏の先祖が魚を馬につけて売りに行くとき、人間に化けた狐に魚をよく取られたので、次に声をかけられたときにきっちり縛りつけて捕まえた。同輩は殺そうとしたが及川の先祖は助けてやれと意見し、狐は助かった。その夜、狐が及川家の田圃で唄を歌いながら田植えをし、その田圃はその年豊作になった。それから及川家ではお稲荷さんを祀っている。
類似事例 |
|
キツネノホウジュノタマ 1977年 神奈川県 平太夫という神楽師のもとに狐が娘に化けてやってきて、両者は神楽の踊り比べをした。狐は降参し、人を化かすときに使う宝珠を平太夫に譲った。しかし、この宝珠がないと仲間外れにされてしまうので、一生の間稲がよくとれるようにするということと、以後人を化かさないということを約束して、狐はそれを返してもらった。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、山中で「人が足りず困った」と言いながら通ったら、以前助けてやった狐が田植えをしてくれ、その年は豊作になった。
類似事例 |
|
キツネ 1984年 山梨県 母(1873年生)から聴いた話。境川のマエダ集落の人が甲府への行き帰りによく狐に騙された。あるお爺さんが狐の好物を持っていたら子供に化け出たので、馬にしっかり縛って捕えた。村人が集まって、正体を見せた古狐を殺そうかと相談していたら修行の坊さんが通りかかり、命ばかりは助けてやれと言うので助けてやった。捕まったのは雌狐で、坊さんはその番いの雄狐が化けてきたものだった。以来、その狐は人は騙さず、稲作の害になる鳥などを食べて村を助けるようになったので、狐川稲荷として祀った。
類似事例 |
|
キツネ,イナリサマ 1988年 茨城県 狐は殺してはいけない。稲荷様のお使いだから祟る。狐の祟りで家が潰れることもある。
類似事例 |
|
キツネ 1955年 静岡県 狐憑きを落とすには、榛名さんのお札を借りてきて、病人の枕元で祀る。
類似事例 |
|
キツネ 1974年 京都府 昔、京の北にある船岡山に夫婦の老狐がいた。夫婦も5匹の子も異相であった。夫婦は5匹の子を連れて稲荷山に参り、稲荷の眷属になりたいと誓願した。すると明神がそれを認めたという。
類似事例 |
|
オハルキツネ 1937年 福井県 新保の松原に住むおはる狐は大金持ちで、法事や祝儀の時に村人がお椀を借りに行くと、その日までには必ず届けてくれる。
類似事例 |
|
ヤコツキ 1955年 熊本県 資産家の息子に野狐がつき、その家運も傾いた。ある寺の境内の狐ということで、親にご無沙汰をしているので申し訳をしてくれという。僧が申し訳をするとその後家運も復興したが再び憑き、家運を復興させたのに祀らないことを責めた。家のものに狐の住む寺に参らせると二声、三声鳴いて退散した。
類似事例 |
|