レイブツ 1975年 神奈川県 相州大山の不動尊が大いに汗をかいた時は、大地震が起こり、多くの人が死んだ。霊験あらたかな仏像は、その種類を問わず汗をかくというが、かつて不動尊が智興阿闍梨の病苦を代わって涙を流したように、人々の苦悩を憐れんで汗をかいて下さることは、本当にありがたい。
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レイブツ 1975年 奈良県 霊仏が汗をかき、善悪のきざしを示すことは少なくない。生駒山般若窟の不動尊は汗をかいて、災いが起こることを前もって世に示した。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ) 1984年 新潟県 70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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フドウサン 1976年 奈良県 お不動さんを淵に放り込んで洗うと、雨が降ると伝えられている。
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カミサマ,オフドウサン 1983年 東京都 青銅でできたお不動さんの御神体を子供が藤つるを引っかけて引いて歩いた。それを見て注意した人がいたが、その人にバチがあたった。
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チビキイシ 1923年 岩手県 里道の傍らにチビキ石と呼ばれる石がある。この石に座るとたちまちに気分が悪くなり、傷寒のような症状が出る。巫女によるとチビキとは血引きのことだという。
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レイブツ 1975年 和歌山県 高野山奥の院の汗かき地蔵は、毎日巳の刻に必ず汗をかくが、なぜ汗をかくのかは分からないという。
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フドウサン 1979年 徳島県 落合に不動さんが祀られている。道路を造るときに石を割ったところ、土方の腹が痛くなった。下を見ると不動さんが埋もれかかっていたので上に祀りなおした。
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フドウサマ 1972年 岐阜県 高科谷川上流にある不動の滝に不動様が祀られている。田に水がないと頼みに行くが、そのときひきがえるが出てくると雨が降り、蜂が出てくるとなかなか降らないという。
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タヌキ 1966年 静岡県 山に行っていた夜、山石がコデコデ動く音がした。翌朝見たが、まったく動いていなかった。タヌキの仕業。
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リュウジン 1973年 新潟県 不動滝には竜神がいて、石などを投げ込むと大雨を降らせるという。
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イシ,フドウサマ,カンマンバラン 1970年 福島県 河原で2人が昼寝をしていると大きな音を立てて石が落ちてきて、どんと立ったので、「観音様でも祀ろうか」と言っていると、若松から調べに来た人が、北森の滝に不動を祀れといったので祀った。村の人が集まって「カンマンバラン」といって、それを今の滝から1里離れた所に運んだ。「カンマンバラン」は不動様の名前である。
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タヌキ 1932年 兵庫県 物部川を2町程上ったところにある切石という所の不動さんの附近には、昔、狸がいたそうで、薪を取りに入った人が、帰りに夜遅くなると、不動の横の柳の木のところから町の入り口まで何かに化けてついて来たということもあった。
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テング 1989年 山形県 地震でもないのに家が揺れ、外にあった稲かき機が、いきなり家の中に出現した。さらに、夜寝ていると顔に小石が落ちてくる。村人たちは天狗の仕業だと言ったりした。
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ジゾウサマ 1977年 青森県 山美家の傍の地蔵様は岩を崩して作ったもので、粗末にしてはいけないという。ある男が信じずに粗末にして足で踏んだら、足が動かなくなり、治らなかった。
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(フドウソンノバチ) 1961年 静岡県 不動尊は正月28日と10月28日が祭りである。ある村人がオミクジが気に入らず、山にあった不動尊を移したところ、金しばりにあったという。
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ザシキワラシ 1974年 岩手県 火事が起きた時、おかっぱ姿の子どもが腹が空いたと言って食べ物をねだって家を訪ね歩いた。火事に気を取られて断った家は焼けてしまったが、食べさせてやった家は火元からの距離は同じだったが焼けなかった。お不動様が火事を避けて歩き回ったのだという。
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キツネ 1996年 香川県 当吉さんは山へ行って、きつねに化かされて、いつまでたっても家へ戻って来られなかったことがあった。村の人が行くと、そこに当吉さんがいることがあった。
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フドウサン 1993年 香川県 伊予山参りに行き、お滝の水を浴びていたとき、7つか8つくらいのお不動さんが出てきた。そのお不動さんに口が耳まで裂けた痩せているお婆さんが連れだっており、口を開いたら中が燃えるようになっていた。
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テング 1958年 愛媛県 小屋を建てるために石を基にして、場所を作った。その夜寝ていると、屋根が動き、翌日も同じ様になった。もともと、その石は天狗がやってきて休む石だったので、その天狗が毎晩揺らしにやって来るのだろう。
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