カラサデババ 1953年 島根県 悪いものが入らないように家中を閉めきることがある。カラサデの晩には便所に行かない。便所に行くと尻を撫でられる。また、この晩には神と会うから、外で唾を捨てると口が痛くなったりする。
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カミサマ 1984年 島根県 西谷ではイノコサンの日には菜畑に入るとよくないというが、これはダイコンなどを見てはいけないということであり、菜畑に神様があがっているからその神様に行き会うと悪いからである。この日はボタモチを作ったりした。
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ベンジョガミ,(ゾクシン) 1973年 香川県 便所神に関する俗信。便所神はオチョウズノカミという。盲目の神様なので、ぶつからないように便所に入るときには必ず一言咳などをする。黙って入ると、手をつきだすなどといわれている。泉の神さんと便所の神さんを祀っていると目を病まないという。また、便所を汚くしておくと、目が悪くなるという、など。
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カミ 1966年 鹿児島県 夜遅く道を行くと、「神におわれた」とか「神がついてくる」という。このような時は便所に逃げる。便所は臭いので、悪い神が逃げて行く。便所に立ち寄らず、家にすぐ入ると、悪い神が悪いことをして行く。
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オーマガドキ 1923年 新潟県 70近い老婆が夕方6時をオオマガトキといって、便所に行くのを嫌っていた。この時間ははばかりの神様が集会をする時間だそうである。この老婆の亭主は用を足して出るとき、神の怒りに触れ、怪我をして死んだ。
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ドウロクガミ 1955年 高知県 道の真中に座るときは、「道のドウロク神よけて通れ」と言ってから座る。歩いていてドウロク神のイキアイに会うと病気になる。
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ベンジョノカミサマ 1938年 福島県 便所の神様は盲目である。便所へ唾を吐くと目を病む。麻がらなどの捨木を溜の中に捨ててはならない。盲目の神様が拾い上げるのに苦労するからだという。
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オオボウズ,ダイジャ 1968年 奈良県 ハラマキの滝にいる大蛇に小便を入れた一升瓶を、お神酒として供えようとしたら、その晩大坊主にうなされて、寝られなかった。
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カンジョガミ 1956年 一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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サスガミ 1956年 一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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ウマヤノカミ 1940年 徳島県 阿波の俗信。夜、便所へ行くとき、咳払いをしないと厩の神に行きあうことがあるという。
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カンショバノカミサマ,ベンジョ 1950年 富山県 大便所の事をカンショバという。便所の桶をフセコムとき、その下に牡丹餅と男女一対の着物を着せた藁人形を入れる。これをカンショバの神様という。
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ウツクシイチイサナオボウサン,キツネ 1975年 愛知県 ある人が、永太郎にある山の神経痛の神さんところで大便がしたくなった。大便をしていると、決まってペタペタと音がすることが2・3回続いた。通りがかると大便をしたくなり、何者かがそれを食べている。決まって前を美しい小さなお坊さんが歩いていた。ある日股の間からのぞくと、後ろで狐が逆立ちして尾をふらふらさせていたという。
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センチノカミサマ,(ゾクシン) 1915年 島根県 便所に入る前に必ず咳払いをしないと、せんちの神様(雪隠の神様)に行き当たって病気になるという。
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センチノカミ 1915年 島根県 便所へ入る前は、必ず咳払いをしないと、雪隠の神様(せんちの神様)に行き当たって、病気になる。
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ハシカノマジナイ,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 ハシカが治ったら、便所の神様(チョウズの神様)にお供え物をしてハシカにかかったことの証人になってもらうという。そうしないと、ハシカにまた罹るといわれている。
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トオリノカミ 1963年 茨城県 十字路や曲がり角には通りの神がいるから小便をしてはいけない。さからって小便した人が寝込んだ。ワカに見てもらうと、通りの神が「そのとき殺すべきだったが、まあ生かさず殺さずにしている」と言った。
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カラサデサン 2005年 島根県 お忌み祀り(11月20日~25日)の間に便所に入るとカラサデサンにお尻をなでられる。また、最終日の夜にトイレに行くとカラサデサンにお尻をなでられる、最終日は神送りの日だから丸一日トイレに行ってはいけず、行くと神様にお尻をなでられるともいう。
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ショウベンノミ 1991年 香川県 炭焼の山小屋の脇に、便所の代わりにタンゴを据えて小便するが、真夜中に小便を飲みに来るものがいるという。見たものはいないがそれをショウベンノミと言うようになった。
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ヤマノカミノアオリカゼ,カマイタチ 1982年 新潟県 山の神の日に山中を走る山の神のあおり風にあうと病気になり、山畑にいくとカマイタチにかけられるという。
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