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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イナリ
1988年 岩手県
中雪屋にはお稲荷さんがあり、盆の16日にオミキアゲをした。雨乞いの時にもお神酒を持っていってお稲荷さんで飲んだ。稲荷は農神様で、外国から狐が稲穂を1つくわえてきたという。

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キツネ
1995年 長野県
稲荷神社から狐を借りると、その狐が蚕を運んでくる。
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イナリ,キツネ,ケンゾクサン,ツキモノ,ヤブガミ
1968年 佐賀県
ある家の稲荷様は1760年ごろから祀っており、祭日は毎月23日。以前は露店が出るほど人出があった。岩倉荒熊と記した鳥居が家の横にあり、穴があいている。昔はここに眷族さんと呼ばれる狐がいたという。舟おろし、家普請の祈願のほか、ノイローゼや憑きもの落としもする。薮神であれば、2,3回の祈祷で落ちるという。
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キツネ
1982年 宮城県
及川氏の先祖が魚を馬につけて売りに行くとき、人間に化けた狐に魚をよく取られたので、次に声をかけられたときにきっちり縛りつけて捕まえた。同輩は殺そうとしたが及川の先祖は助けてやれと意見し、狐は助かった。その夜、狐が及川家の田圃で唄を歌いながら田植えをし、その田圃はその年豊作になった。それから及川家ではお稲荷さんを祀っている。
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キツネ
1981年 和歌山県
戦後の食糧難の頃の話。裕福な家に餅米と小豆を買いに行った女の人の目にその家の稲荷の祠が御殿のように見えた。帰ってから一升ほどの餅米を1人で食べてしまい、赤ん坊と女の人がゲラゲラ笑い出したあとで肛門が痛いと言い出し、最後には拝み始めて「われこそは稲荷大明神」と唱え始めた。夫は妙見様の洗米を頂いてきて食べさせたり、天井や床に見えるという赤や黒や銀色の狐を女の言うままに木刀で叩きまわった。7日ほどして正気に戻った。稲荷が粗末にされていたので、たまたま来た女に憑いたという。狐は人に憑くとき入る場所を探してくすぐるので、探られた者は笑うのだという。
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キツネ
1959年 神奈川県
ある年の秋、村人が稲を収穫していると犬に追われた狐がやってきた。村人の一人が鎌を振り上げると狐は積み上げた稲に登り尾を立てた。すると村人たちは大水が出たと叫びながら騒ぎ出した。遠くの田の人がやってきて教えてやると村人たちは我にかえった。
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キツネ
1977年 東京都
元禄の頃、本所小梅の稲荷の社に狐が住んでいた。近所の茶屋の老婆が呼ぶと姿を現すが、他の人が呼んでも出てこなかった。
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キツネ
1977年 東京都
安永の頃橋場真崎稲荷の後ろの神明社に狐が住んでおり、近所の茶屋の老婆が呼ぶと出てくるので、おいで稲荷と呼ばれた。狐は老婆の娘に憑いて、奥州の故郷に帰ると告げ、形見に一首歌を書いた扇子を置いていった。
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イナリサマ,キツネ
1968年 佐賀県
各家の稲荷様は初午に祀る。稲荷様は作神様。赤木のある家の稲荷様は京都から来た。新調の着物に狐の毛が入っていたので、稲荷様は狐であるという。人は一生一度は稲荷様を目にするものだ、という。
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キツネ
1964年 青森県
向井家で祀っているお稲荷様は、村に何かあるときに本物の狐がお知らせする。狐が勢いよく鳴いて浜のほうにゆっくり歩いていくと、翌日は大漁。年取りの晩に学校が焼けたときには、一月ぐらい前からグルグル廻って、最後に学校の門の前で鳴いていた。
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キツネ
1982年 東京都
元禄16年5月、三囲稲荷社内に1匹の狐がおり、参詣の者が菓子などを供えると狐が姿をあらわした。
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キツネツキ
1965年 宮崎県
狐つきになるとお稲荷さんに揚げ豆腐と小豆ご飯を供える。
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ダイジャ
1964年 福島県
梨平の稲荷神社は矢取稲荷という。茂庭の姫様が人買文五郎にさらわれて大蛇の生贄にされそうになった。茂庭の家来が大蛇と戦ったときに、白鳥が矢を2本咥えてきて1本を落とし、その矢を稲荷様が拾ってきてくれたので大蛇を退治できた。農業の神様で蚕があたるので、今では金取り稲荷と呼んでいる。
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キツネ
1999年 滋賀県
昔、牧のオンバのキツネ谷に村の女達が柴を刈りに行くと、悪い狐がいて騙して困った。そこで小祠を設け、稲荷さんを祭祀すると狐の気が納まったのか、それっきり騙さなくなった。
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キツネノチョウチン
1943年 福島県
村の庄屋が夜、山道で「おまん狐」に化かされて道に迷ってしまった。腰をおろして煙草を一服していると、向うに提灯が見える。近づいてみると自家の定紋入りだ。その提灯に従って歩いていくと、里に出た。信心している白狐稲荷様が助けてくれたのだろうとのことだ。
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キツネ,イナリ
1973年
文化6年冬、ある人の夢に狐が現れて言うには、私は本郷4丁目糀屋裏の稲荷の子であるがわけあって帰れない。居所もないので下女を借りたい、と。翌日からその下女は5人分の働きをし、普段はできない針仕事までし、天気や来客の有無も当てるようになった。
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キツネ
1971年 福島県
朝暗いうちに、交番の方に田植えに行ったら、ここらの得意の魚屋が魚の籠を下ろして這っていくのをみた。狐に馬鹿にされたのではないかというわけだ。しばらく行って、また戻ってきたけれど、そのときには魚はすっかりとられてしまっていた。あとで聞いたら、しょっちゅう狐に騙されて魚をとられてしまうので、こんども俺を馬鹿にするつもりだとおもい、狐の後を追い、戻ってきたら、魚をとられてしまっていたという。その後そこに大きな石があったので、そこに稲荷さまをたてた。それ以来はちっとも魚をとられなかった。
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キツネ
1982年 神奈川県
酒好きのおじいさんが祭りの日に稲荷ずしをおみやげにもらい、よって馬にゆられていたのが、いつのまにか馬とはぐれ、一人で山道をさまよっていた。狐に化かされたと思い、稲荷ずしを確かめると、半分馬ぐそにかわっていた。
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キツネツキ,ミサキ
1959年 岡山県
ある男が漁をしているときに、遭難した船に祭ってあった神田稲荷が網にかかり、憑いたという。その男の寝ている布団はは狐が憑いたために布団がプクッとふくれていたという。この狐を追い出すために神田稲荷へ小豆飯と油揚げをお供えし、お参りすると、男が寝ている布団は狐が出たのでぺしゃんこになっていたという。
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キツネ
1934年 兵庫県
師走に狐よせをすると、狐がよって来る。普段はお稲荷さんに供えた米一升を釜に入れるとサーというが、狐よせの時の米を入れると、ゴーという。
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キツネ
1960年 奈良県
近所の八百屋の婆さんが、家に祀っていた稲荷さんのホコラが古くなったので山に捨てて帰ったら、急に発狂したようになった。驚いた家人が稲荷下げを呼んで拝んでもらうと治った。これは狐がついたからだという。
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