ビジュツシツノモナリザ 1986年 東京都 夜、ある女子生徒が忘れ物を取りに、小学校の美術室に行った。すると中から泣き声が聞こえてきたので怖くなりかえった。翌日朝早く美術室に行って忘れ物を捜していると、モナリザの手が伸びて女子生徒の首を絞め始めた。驚いた女子生徒は、傍にあった花瓶でモナリザの手を打ち払って逃げた。後で行ってみると、モナリザの手にアザが残っていた。
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ムジナ 1972年 千葉県 お婆さんが寝ていたら、ムジナが戸をドンドンと叩き、「婆さん寝たか婆さん寝たか」と聞えて寝られなかった。ムジナに化かされた。
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キツネ 1976年 山口県 夜歩いていると急に目の前の山が崩れてきた。明日もう一度同じ道を歩いても、山は元通りだった。きつねに化かされた。
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(ゾクシン),カベ 1998年 静岡県 夜中の十二時に白い壁に当たると知らない世界に吸い込まれてしまう。
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ヒトリノオトコノコ 1974年 岩手県 寝苦しくて目をあけたら、壁から1人の男の子が出てきた。顔はまんまるくて背丈は1m前後。綿入れの着物姿で、部屋のなかをピョンピョンと飛びまわりだした。
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キツネ 1991年 奈良県 一軒屋に1人で住んでいた人がいた。その人は、晩になると狐が化けて出てくると、いつも話していた。
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エ 1934年 長野県 興禅寺にある杉戸の内側に、嫗が臼を引き。その傍らに翁が立っている絵が描かれていた。夜になると嫗と翁が喋った。2人の眼を抉ったら音はやんだ。また、書院の壁には筝や琵琶・鼓などの楽器の絵が描かれており、鳴り響いて気味が悪かったので、墨で塗りつぶした。
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ホカノセカイヘスイコマレル 1986年 東京都 パジャマを裏返しに着て寝る。そして夜の10時から2時の間に起きて、家の中の真白い壁にさわると、他の世界に吸い込まれる。
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(ゾクシン),マカイ 1998年 静岡県 夜、鏡を表にしておくと、魔界から来る。
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ムジナ 1972年 千葉県 仕事の帰り、いい月夜だと思って歩いていたが、その日は月の出ない夜だった。ムジナに化かされたのだろう。
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タヌキ,ムジナ 1939年 岩手県 力自慢の男が情婦に化けた狐を捕まえた。太陽の光に当てると、ムジナは正体を現した。
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カゲ 1990年 山形県 1回だけ影を踏まれた女が、月を恐れ家に閉じこもるようになった。無理やり外に出したところ、女の影が骸骨になっていた。
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カワウソ 1948年 新潟県 獺の怪が出るところがある。ある夜、女に化けて出てきたので追い廻して捕まえた。何度も激しく叩かれたが、いっこうに正体を現さない。そのうちに夜が明け、女の髪だと思っていたのは草であった。しかし叩かれた跡はしっかりと残っていた。
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ネコ 1989年 宮城県 単身赴任をしていた先生の家に、夜、猫が追分を歌ってやってきた。猫は窓から部屋を覗き込む。先生は恐ろしく、ガラスを全部塗って色をつけた。
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ムジナ 1953年 埼玉県 学校の宿舎に新しい先生が初めて泊ったら、猫が入ってきた。追うと逃げた。夜中には娘が三人モンペ姿で入ってきて、「どうせ死ぬのだから殺してくれ」と言って消えた。後になって、犬に噛み殺されたムジナが見つかった。1貫400目もある大ムジナだった。
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マヨナムン 1993年 鹿児島県 夜、いくら歩いても家につかないときはマヨナムンに引き回されている。こういうときはまっすぐ自分の家には入らないものだという。隣の生垣をこわして、そこから自分の家に帰った。
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キツネ 1987年 奈良県 夜、若い人が道を歩いていたら、美人の女の人のであった。連れて帰ってほしいと言うので、その人を連れて帰って家に入れた。朝起きたら、それは石塔になってた。狐が石塔の上に柴を1枚載せて、人間を化かしたのだった。
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リュウ 2001年 埼玉県 大源寺の幕の絵の竜が田畑を荒らしたので、書き直した。
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ロクジゾウ,ジゾウ 1939年 茨城県 六地蔵の1体が夜遊びに出て帰らなくなった。仕方なく1体を新しく作ったが、2年後に帰ってきた。
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ムジナ 1972年 千葉県 後ろから話し声がするので振り返ると誰もいない。また前を見ると声がする。家に帰るまでその繰り返しだった。ムジナに化かされたらしい。
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