ネコ 1984年 愛媛県 猫が死者の上を跨ぐと死者が踊り出すので、必ず猫を籠か桶の上に伏せ、死者のいる部屋には刀か鏡を置いて魔よけとした。
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ネコ 1944年 福井県 棺の蓋をしようとしたが、中の死人が手をあげて蓋をさせない。手を握ってみても冷たいままである。よく見てみると、猫が梯子段にいて、これが死者の手を動かしていたのだった。猫を追い払うとなんでもなくなった。
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ネコ 1973年 岩手県 和尚さんが葬式に行ったら化け物が出て騒ぎになった。死人の枕元の屏風を逆さ屏風にしなかったために、猫の魂が死人に乗り移ったのだという。
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ネコ,シブト 1978年 香川県 昔、死んだ人の部屋に猫が入って死人(しぶと)をまたいだところ、死人が起きて踊り出して止まなかった。ほうきでたたくと元のようにおとなしくなった。
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ネコ 1968年 佐賀県 死んだ人を寝かせた上には、箒かひしゃくをのせ、枕元に刃物を置き、着物をさかさにかける。こうしないと死人に猫の魂が入り、葬式のときにカメの底から死人の足がぶらさがるなどする。死人が動くのを「猫魂が入った」という。
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ネコ 1974年 高知県 人が死ぬと猫を籠の中に入れる。ある時猫が死人を飛び越えたため死人が踊りだし、便所をかき混ぜる棒で押さえつけたという話があるからだ。
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ネコ 1993年 埼玉県 お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
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シロイモノ,(ゾクシン) 1964年 福島県 葬式の夜、皆が寝静まった頃にガタガタと音がしたので驚いて起きて行くと、白いものが死人のそばから外へと飛び出していった。障子に爪で引っかいた跡が残っていた。また、死人に涙がかかると行くところに行けないといって枕元で泣くことを嫌うという。
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ネコ 1971年 岐阜県 死人の周りには屏風を逆さに立てて猫が近づかないようにする。猫が死人を飛び越えると、死人に猫の魂が入るという。
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ネコ 1973年 岩手県 猫が死人の恥部やその他の体の部分を齧ると、死人の霊が猫に乗り移る。猫が齧ると七代祟ると言う。そのため、死人を屏風で囲って番をする。
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サカサビョウブ,ネコ 2001年 青森県 死者の上を猫がはねると縁起が悪いというので、死者に猫を近づけないようにする為、死者の枕元に逆さ屏風を立てた。
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ネコバケ 1933年 大阪府 ある日、十余年主に可愛がられた飼い猫が、頭に手拭いを被って後足で立ち、音頭を取って踊る自らの姿を塗箪笥に映して眺めていた。それを目撃した主は、気味が悪くなって猫を遠くに捨てた。
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キツネ,ネコ 1996年 京都府 だいぶ昔、一人暮らしのお婆さんが飼っていた猫がいた。毎晩、その猫は手拭で頬被りをして出て行く。ある晩、お婆さんは不思議に思い、猫の後についていった。そこには狐が待っていて、狐の音頭で踊り始めた。お婆さんは急いで家に戻り、猫を家から追い出した。
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ネコ 1937年 石川県 ある夏、毎晩竿にかけた手拭がぬれているので不思議に思っていると、その家の老婆が猫がかぶって踊りに行くのを発見した。次の朝、老婆が何気なくそれを話題にすると、猫が喉を食いやぶって老婆を殺した。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 新潟県 死人の傍に猫が寄ると,死体が化けるという。
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ネコ 1961年 新潟県 婆さまが手拭いを枕元におくがんが湿っぽかった。手拭いをかぶって猫が踊った。遊び過ぎてカエロを上ってくるがんを人が見つけて以来、猫は姿を見せなくなった。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 猫を死体に近づけることの禁忌。猫の持っている魔性が乗り移り、死体が踊りだしたり、生き返ったりする。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 岩手県 死人の周囲には逆に屏風を廻し立てて、猫などの近寄らない様にする。死人に猫を近寄らしめる事は、その魔力で遺体が動き出し、蘇えるものと俗信があって怖れるからである。
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ネコ,シニン 1943年 福島県 死んだ人の身に猫の魂が入ると死人は起き上がったり歩いたりする。死人の体をたたいて猫の魂を出すと動かなくなる。
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ネコ 1939年 新潟県 死人には猫が乗り移る事がある。昔話をしていると、死人が突然立ったので、驚いて上半身を叩いたが倒れなかった。足を殴ると倒れた。すると、家に飼われていたヨモギ猫が死んでいた。
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