オクリスズメ 1939年 和歌山県 紀伊の山奥では、提灯の火に送り雀がついてくる。恐ろしい声ではなく、ち、ち、という小さい声である。正体を見たものはいない。
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オクリスズメ 1987年 奈良県 夜雀というのがいた。夜に、ちっち、ちっちと鳴き、ついて来た。それが送り雀だということを聞いたことがある。
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オクリスズメ,オオカミ 1948年 和歌山県 送り雀は夜に山道を歩いているとチンチンと鳴きながらあとをつけてくるが、誰も姿を見たことはない。送り雀がついてくると、狼も一緒についてくるといわれている。
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オクリスズメ 1981年 和歌山県 晩方、送り雀が山道でチンチンと鳴き声をさせてついてくる。
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オクリスズメ 1981年 和歌山県 晩方、送り雀がチンチンと鳴き声をさせてついてくるが、悪いことはしない。
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チョウチン,キツネノフイタアワ 1972年 千葉県 夜道を歩いていたら、提灯がたくさんついているのが見えた。橋の所まで来たらみな消えてしまった。人に話したら、その提灯は狐の吹いた泡だろうと言われた。
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ヨスズメ,オクリオオカミ 1976年 和歌山県 夜、山道を歩いていると、狼が後をついて来ることがある。これを送り狼という。ヨスズメと言って夜道を歩いているとチンチンと雀がついて来るような音が聞こえることがある。これを送り狼の音だと言う人もいる。
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キツネノチョウチン 1986年 京都府 夜、遠くでいくつもの提灯の火が灯ることがある。これを、狐が提灯を灯すと言う。火はずっと遠くに見えるが、実は狐はほんの目の前にいて人の目をうまくだましているのだという。
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オクリスズメ 1956年 夜中に山道を歩くと、「チチ、チチ」と鳴いて、後先きをとぶ小鳥がある。紀州地方ではオクリスズメが鳴くのは送り狼のいるしらせだという。
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オクリスズメ,ヨスズメ 1938年 和歌山県 オクリスズメは夜の山道でちちちちと啼きながら後先を飛ぶ小鳥であるといわれているが、夜に飛ぶので鳥ではない。送雀が鳴くと送狼がついているしらせだといわれる。南宇和郡では、ヨスズメという一種の蛾がいるが、これは犬のさきぶれであるといわれている。
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タヌキ 1965年 高知県 おぼろ月夜に提灯をつけて歩いていたら、後ろから「おーい、おーい」と声がする。返事をすると「どこへいきや、どこへいきや」と声がしたが、人間の声と違い、唇を震わして出しているような声だった。「だれぞ、だれぞ」と尋ねたが、返事が無かった。狸の仕業。狸は今も出る。
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キツネノヨメイリ 1990年 富山県 夜に光りがたくさん見えた。それは誰かが提灯をもって騒いで通る姿であったう。きつねのよめいりだろうと見ていた。
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タヌキノヒ 1994年 京都府 田舎では狸の火ということがよく言われる。人の持つ提灯の灯と分かるまでは、正体の知れぬ火がふわりふわりと動くのは不気味である。
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オクリスズメ 1927年 和歌山県 暗中で灯影に引かれて送り雀がついてくれば、後は狼が追ってくるので怖いという。
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キツネノチョウチン 1994年 京都府 子供の時分、狐が提灯を灯すのを見たことがある。狐が提灯を灯しているという母の声に慌てて外に出てみると、はるか向こうの山すそに青白い光があっちに行ったりこっちに戻ったりしていた。
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オクリスズメ 1924年 和歌山県 夜でるときにチンチンと雀が鳴く音が聞こえたら、狼が追ってくる。
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キツネ 1987年 奈良県 子供の頃、父親が夜道を帰っていたら、向こうから提灯がいくつも来た。迎えに来てくれたと喜んだが、提灯が向こうに見えるだけで、足元に来なかった。狐にだまされたのだろうと言っていた。
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キツネノヨメイリ 1983年 千葉県 夜、さびしい道を歩いていると、向こうの方に灯が列を作って見えることを狐の嫁入りといって、狐が嫁入り行列のために提灯を持って歩いているんだといった。狐のよだれを木につけて、夜に遠くから見ると光るのでこれをいったのだろう。
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アカゲノオウシ,タヌキ 1929年 長崎県 桶屋が夜遅く歩いていると、目の前から大きな物が向かってきた。提灯が消えたと思うと、目の前に赤毛の牡牛がいた。避けようとするが避けられず、桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」というと、牛は消え、急に寒気が襲った。このあたりでは狸がいろいろな姿に化けて出るという。
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カワソ 1975年 愛媛県 類おじが夜一人で歩いていると、何かが鳴き、歩くと後をつけてきた。類おじが石を投げ込んでみたが、歩くとまた鳴いたので、また石をぶち込んだ。これもかわそだろうと言っている。
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