ホソナガイハタ,タテイシイナリミョウジン 1922年 山口県 兄が大病を患い、命が危なくなった時、両親は立石稲荷社の一光大名神を信仰し祈願した。すると翌朝臥床の病者の上に純白の木綿で作ったような細長い旗が天井から垂れてきて、病者をなで、母親の上に落ちてわずかに部分を残して消えた。病者はその後全快した。一光稲荷神に尋ねるとそれは神界の旗であるという。
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キツネツキ,タヌキツキ,(ゾクシン) 1933年 兵庫県 飾磨郡では、神経病者のことを狐付、狸付といって神仏に依頼してこれを除こうとする風がある。弓と刀を目前に出して脅す。
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シゴノセイレイ,ミコ,ヒョウイ 1973年 韓国 着物の上から女の裸体を見ることができるという男がいたが、精神病者として入院したら能力を失った。また、あるみこは死んだ自分の子が部屋の中や木の上に飛び回るのを見たという。病者がウラナイに来たときは、その症状に合わせてみこの身体に変化がある。
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ヌシ 1920年 兵庫県 古池や水溜の主は、大魚や老獣である。主である鰻は、腹が赤くて耳が生えているのである。また狐狸には毛が無い。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 話者が17歳のころ、中原集落の観音さんの上に伝染病者の隔離病棟があったが、ある家が火事になったときに火のついた藁束が病棟に飛んできて、類焼してしまった。観音さんよりも上にあったので、観音さんに嫌われて全焼したのだといわれた。
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テング 1975年 東京都 江戸日本橋で消えた人から手紙が来て帰り難いという。天狗であろうかと人々は怪しんだ。
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(スギヤマケンギョウ) 1980年 神奈川県 杉山検校は遠州浜松の出身だが、1歳で目が見えなくなり、そこで天下に名をあげようと江ノ島の岩屋に入り、21日間の断食を行った。すると夢に鍼を見て、起きると掌中にあった。遂に鍼術を極めて多くの病を治したという。
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(カミカクシ) 1956年 東京都 御蔵島の校長先生が「誰かが招く、誰かが招く」と言って、月夜に行方不明になってしまった。
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ムスメ 1956年 静岡県 川向こうでいい娘が手招きをすることがあるが、これに招かれると死ぬ。
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(イヌガミ) 1980年 四国地方では犬神という事がある。犬神が憑いている人に憎まれた者は、すぐに犬神が憑き、心身共に混乱して病気になったり、死んでしまったりするという。しかしこれは病者が犬神を常に恐れ、病気になると、常に犬神の仕業と思っているためであると、四国地方に住む医者はいう。
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ヘビ,マッタビ 1943年 鹿児島県 マッタビという蛇は、美男に化けて女の側に忍び寄り懐妊させる。ある女が腹の具合が悪く、医者の診察を受けたが、医者にもよくわからなかった。仕方なく家に帰ると、たくさんの蛇の子を産んだ。
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キツネ 1995年 滋賀県 林の中で、おじいさんが美女に招かれて風呂に入ったが、気づくと沼地の中にいた。きつねの仕業。
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(ゾクシン),クサゲーサマ 1935年 長崎県 クサゲー様(軍越神社)の神官が、4月28日、騎馬で巡拝し、途中人に会うと杓子のような物で招く。招かれた者は死ぬという。
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カッパ 1982年 鹿児島県 娘が河童に川へ引き込まれて死んだ。父親が一計を案じ河童を食事に招いた。河童には孟宗竹の吸い物を出したところ、こんなものを食べる人間は恐ろしいと驚き、口からだと噛み切られるからと尻から人間の肝をとるようになったという。
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クチヨセ 1977年 神奈川県 百か日には、口寄せに死んだ人の霊を招いてもらい、死者と話をする。
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イシガミサン 1985年 愛媛県 石上サンという巨石に触れると腹が痛くなるという。
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キツネ 1963年 長野県 春先の寒い日、山に薪を取りに行って帰ってくるときに、狐が踊りを踊っていた。帰ってから腹が急に痛くなって、3日ほど寝ていてよくなったが、それからは時々腹を病むようになった。
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テルコカミ,ニルヤ 1986年 沖縄県 君真物の内容は、テルコ神を壬の日に招き、ニルヤの諸神を招いて歓待するもので、農耕文化的な海神祭であったという。
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ミサキノキノサワリ 1970年 岡山県 A氏にもミサキの木として伝えられているフジの木があったが、知らずに伐って腹をこわしたことがある。
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ムジナ,タヌキ 1972年 岐阜県 ムジナ(タヌキ)の、腹の毛に「八」の字の模様があるものを特に「ハチムジ」という。
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ヘビ,イヌガミ 1940年 大分県 犬神の家では蛇を飼っていて、その家主人が怒ると、相手は腹が痛くなる。また、腹がへると犬神が憑く。
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