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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カミナリ
1975年
仁孝天皇の生母東京極院の葬式の途中、急に天気が悪くなり、雷が棺前に落ちた。しばらくして空が晴れたので棺を担いだが、軽くなっていた。

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カシャ
1976年
出雲、薩摩また東国でもある事だが、葬送の時急に風雨になり葬棺を吹き飛ばす事がある。その時守護の僧が数珠を投げればなにも起こらないが、そうしなければ棺を吹き飛ばされ遺体を失う。
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カシャ
1983年 茨城県
清宿の吉成氏が実際に見た話だが、自殺したある若い娘の葬式が野辺送りに出ようとすると、突然暴風雨のようになった。坊さまが「火車が亡者をとりにきたのだ」といって、棺の上にのり妙鉢をたたいて拝んでそのまま野辺送りをすると、嘘のように天候がもとのようになった。不慮の死をとげた人の葬式にはよくあることだという。
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ネコ
1957年 愛知県
足助の寺の和尚が葬式で棺を出して行くと雨が降った。和尚が数珠で払うと晴れた。寺に帰ると寺の猫の片目が潰れていた。おまえはここには置けない、といったら、猫は裏の山に逃げた。いまでもそこに祀られている。
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コクウン
1974年 東京都
寛文7年閏2月6日、急に雹が降り雷が鳴った時に牛込で人が死んだ。火葬場に送ったところ黒雲が舞い下り、棺の上にかかり、死骸をその中に提げ入れた。雲から死骸の足が垂れ下がり諸々の人がそれを見た。
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(スガワラノミチザネ)
1973年 福岡県
菅原道真が太宰府で死んだとき、その近くの四堂のあたりに埋葬しようとしたら、棺を乗せた車が途中で止まって動かなくなった。そこでこの地を墓所としたという。
類似事例

ライメイ,クロクモ
1930年 北海道
約60年前、非常に邪見な性質の老母が死んだとき、空が俄に掻き曇り、雷鳴がとどろき、雷閃き雨は車軸を流すかのようにふった。と、突然黒雲が棺を宙天に持ち去り、行方不明になってしまった。
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カミナリ
1934年 愛知県
敏達天皇の御代に、一人の農夫が田の水を引きに出掛けて、雷雨に会い、木の下で休んでいると、落雷した。雷は子供のような姿で現れ、私を助けてくれれば汝に子を授けようといった。農夫が望み通りにすると、雷は昇天し、後になって子を得たという。
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アカネコ
1996年 石川県 
小松のある家の爺が赤猫を大事にしていた。ある日赤猫が「前田利常公が死ぬと葬式には嵐が起こる。その時、金銀を盛り上げて作った花が飾られるから、人がいなくなるまで待って、持って帰りなさい」と言った。爺はそのとおりにして、裕福に暮らした。そのときに大風で棺の蓋が飛んできたのが葬棺山。
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カミナリ
1975年 山形県
智憲院が月山に登り、雷岩のそばを通りながら「雷を神に祀るなんてばかばかしい」といったら、急に雲が出て大粒の雨が振りだし、雷鳴がとどろいた。智憲院は月山行きをあきらめ下山したが、雷は彼を追うように鳴り響いた。智憲院は呪文を唱えながらようやく寺に辿りついた。
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カシャ
1938年 福島県
穴原で墓場で棺を埋めようとしたら、俄かに嵐になって一人以外は皆退散した。残った一人は、死体はカシャに抜かれたといい、片手で棺を釣り上げて埋めた。それからしばらくして白い着物が佐倉の山の頂点にあったという。
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(オオヒョウ)
1981年 奈良県
正徳4年7月1日午の刻過ぎより吉野山で大雹が降り、多くの人や牛馬が怪我をした。雹の重さは5,6分のものから100目くらいまであり、諸人がただ事ではないと怪しんでいると、聖護院宮が薨去したので、これが理由かと村人は思った。
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タヌキ,キツネ
1985年 愛媛県
筆者の母の墓に、祖母と子守と共に行く途中に子守が突然「向こうから火をつけていっぱい来る」と叫び、「タヌキに馬鹿された」といって坂を駆け降りた。確かに、行列のように灯がうごめいていた。祖母は若くして死んだ娘の魂が燃えたのだと死ぬまで言っていた。
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ブットウ
1974年 奈良県
文徳天皇の頃、斉衡2年に東大寺大仏の頭が理由なく墜ちたという。
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トイギキ
1984年 新潟県
可愛がっていた子どもの弔いの時に、棺が「三途の大川」(雨垂れの落ちる所)を越えたときに、生前大事にしていた玩具を入れるのを忘れたと、母親が呼び止めて戻した。四十九日を過ぎてから母親がトイギキに行くと、呼び止められてなかなか三途の川が渡れず、他の人からも遅れてしまって容易に仏の元へ行けない。自分を供養してやろうと思ったら、どうか和尚さんに着物を上げてくれ、と霊媒から告げられた。
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ライジン
1921年 京都府
雷鳴とともに死体がなくなるということが続いた字があったが、圓通寺の和尚が葬送をいとなんでからはそのようなことはなくなった。
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ネコ
1958年 岩手県
藤沢町の隣村に貧乏な寺があり、和尚は猫を可愛がっていた。ある日、立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると雲中から真っ赤な手がでて棺をつかみ、宙に持ち上げた。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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ヒトコトヌシノオオカミ
1929年 奈良県
天皇が葛城山に登ったとき、向かいの山を登る人がいた。天皇の行く手を阻むので、怒った天皇が矢を射った。すると相手は一言主之大神だと名乗ったので、天皇はかしこんで衣を献上した。一言主之大神は、天皇が帰る際に大神山から降りてきて長谷の山口まで送りにやってきた。
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クロクモ,カイブツ
1935年 岐阜県
300年程前、庵主の尼の葬式の時西の空に掌くらいの雲が現れ、次第に広がり尼の棺桶を覆った。雲の中から何とも知れないものが棺桶を抱えて空へ行ってしまった。あちこち探したが、木の枝に掛かった尼の白衣の袖しか見つからなかった。
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リュウコツ
1970年 神奈川県
宗賢院の竜骨堂に祀られている竜骨は、明治の初年に寄進されたものである。旱魃の時にこの竜骨を小川に持ち出して水を注ぐと雨が降ると伝えられている。また、単に撫でるだけでも雨が降るという。
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リュウ,ムスメ
1929年 富山県
八幡社のそばに粕塚があり、この場所に長者がいた。この長者の美しい娘が箱根の長者のひとり息子に嫁した。娘の嫁入りの時に、地面を踏まないようにと、一里余りに餅を敷き詰めて、その上を歩かせた。しかしこの夫婦は離縁し、悲しんだ娘は、投身して死亡した。娘は悪龍となり、洪水を起こして人も家も流してしまった。
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