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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カミナリ
1975年 山形県
智憲院が月山に登り、雷岩のそばを通りながら「雷を神に祀るなんてばかばかしい」といったら、急に雲が出て大粒の雨が振りだし、雷鳴がとどろいた。智憲院は月山行きをあきらめ下山したが、雷は彼を追うように鳴り響いた。智憲院は呪文を唱えながらようやく寺に辿りついた。

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ケリアゲカンゼオン
1983年 鹿児島県
日向の国の志布志という里で、日頃から観音を信仰している女がいた。その夫が猟師だったので、夫の悪行を嘆き、何とか善心を起こさせようと観音に祈念していた。嘉吉2年5月に夫がいつものように山に入ると俄に雷が鳴り響いた。恐れた夫は観世音の聖号を唱えると、かの尊像が空中に現れて、夫の頭上に落ちてきた雷火を左足で蹴り上げて助けた。帰って観世音の像を見ると左足を上げていたという。
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〔ヤマガミノホコラ〕
1978年 山梨県
甲州都留郡忍草村の阿福という女が山神にその治病を祈ったところ、たちまち風雨になり雷鳴がとどろいた。
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ザオウサン,ガッサン
1956年 宮城県
姉妹の神が月山を所望して争った。そこで父神は、蓮華の花を作って寝るとき胸の上に上げておくようにいいつけ、明朝見比べて出来のよい方に月山をやろうと約束する。夜中に妹は姉の蓮華が自分よりもよく出来ているのを見て、姉の眠っているうちにすり替える。翌朝父は妹の方がよく出来たといって妹に月山をやる。姉は泣く泣く蔵王山へ飛んで行った。人の物を盗んだ者は月山には登れるが、蔵王には絶対登ることが出来ないのはこのためだという。
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メイドウ
1975年 和歌山県
太閤秀吉が高野山に観世太夫を連れてゆき、笛を吹く事が禁じられているのに笛を吹かせたら、晴天が急に曇り、大風、大雨、雷が鳴り、山谷が鳴動した。
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ワカノトク,タイケンモンイン,(アメドメ)
1974年 和歌山県
和歌は天地を動かし、鬼神を感応せしめる。待賢門院が紀州の玉津島に詣でた時、大雨が降って止まなかったので、「天下る名を吹き上げの神ならば雲晴のきて光りあらはせ」「苗代に塞下だされし銀河とむるも神の心なるべし」と詠んだところ、やがて西風が吹いて雲が晴れ、社参が叶ったという。
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テング
1936年 岐阜県
御嶽様へ雨乞いに行った者が地獄谷へ礼参りに行き、象の鼻というところで岩の端から底を覗くと断崖に恐ろしい形相のものが睨み上げて恐ろしくなった。その後急に大嵐になった。
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ヘビ,アマゴイ
1954年 三重県
長徳寺の大器和尚が読経すると、一美女が参詣して読経の終わるや退出するのが続いた。女に問うと、門前の淵に潜む蛇が法力で姿を変えたのだった。女が礼に贈った竜鱗を持って錫杖ヶ岳へ登り雨乞いをすると旱天にも必ず雨が降った。
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ヤマノカミ,オイタアマ,ロウバ,イケノヌシ
1983年 岡山県
尼ヶ山の山頂には池があり、その池の主でもある山の神は、老いた尼の姿をしているという。ある年、日照りが続いて稲がみな枯れそうになり村中で心配していたところ、一人の老婆が現れて、自分を祀れば雨を降らしてやろうと言った。村人がその老婆の姿が見えなくなった池に祈ったところ、大雨が降った。今でも、日照りが続くとこの池に雨乞いをするのだという。
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カミナリ
1932年 奈良県
ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
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ショウトクタイシ,カミナリ
1932年 奈良県
雨が降り続いた後、井戸に雷が落ちた。その後、上から聖徳太子が落ちてきて、大きな岩で井戸にふたをした。それ以来、雷はそこへ落ちない。
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カエルイシ
1987年 長野県
昔,蓼科山の頂上から稲荷神社の庭石にと運んできたが,その運搬中豪雨になった。それ以来,この石の頭を叩くと雨が降るといわれている。
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(ブッショウ)
1975年 山形県
羽州米沢で日照りがあった時、一寺の僧侶が集まって高嶺に登って仏典を大声で唱えた。すると数日で大雨が降った。
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ライジンノタイコ
1932年 山形県
ある旅人が山頂の風穴に吸い込まれて天上に着き、雷鳴の太鼓叩きをすることになったが、興じすぎて雲を踏み外し、下界の羽黒山に落ちた。雷が落ちたと集まってきた人々に訳を話すと、雷神の太鼓は雲で作られておりどんな病気も治せると言われる。はたしてその通り、病人の前で叩くと忽ち全快した。
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ダイジャ
1939年 福井県
およねという女が、夜道に迷って池にはまり大蛇となった。その後は、化けて男の元に通っていた。成仏を願って、報恩講には川からやってきて参っていた。およねの墓を見つけて供養すると、報恩講には雨が降らなくなった。
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ヤサブロウバアサン,ヤサブロウノハハ,キジョ,ロウジョ
1984年 新潟県
駄栗毛左京が主人の命で使いに行く。沢根まで来ると急に空がかき曇って風が出、諏訪社の森近くまで来ると雷が来て、何者かが馬をつかんで動かさないので後ざまに切ると手ごたえがある。そこに1丈余りもある鬼女が現れて黒雲に乗って逃げる。あとに腕が残されていたが、ある雨の晩老女が訪ね、自分は越後弥彦在の農夫弥三郎の母だといって許しを請い、以降悪事を改めると誓いを立てたので、腕を返す。それ以来弥三郎婆さんは二度と佐渡には姿をみせなかった。
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ゴノウキョウ
1986年 石川県
白山登拝中に雷が鳴り、足下が暗くなって立ち往生した。雷音去れと御納経を頂いたところ、納経の一冊がめくれて筆記が一枚舞い上がり、どこかに行ってしまった。すると雨がはらはらとして後に晴れ、舞い上がった紙はどこかへ吹き流されてしまったという。
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ライ
1915年 兵庫県
ある時、寺の井戸に雷が落ちた。和尚が井戸に蓋をしたため天井に昇れなくなった。雷は陳謝し、桑原には永久に落ちないと約束して、その証拠に手形を記して許された。それ以来、雷は桑原と聞くと他所に鳴って行く。その寺では猫の手のような墨の痕がついた古い紙を大切に保存している。
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アニダブツ,ショウトクタイシ
1974年 山梨県
甲州塩の山中に長さ10丈ばかり、周囲3丈ばかりの大石が横たわり、水利を妨げ、百姓は頭をかかえていた。寺の本尊阿弥陀仏は聖徳太子の作であり、みなで二夜三日立ち替わり念仏を唱えた。すると雷が落ちて、翌朝見ると大石が割れて、間から水が走り出てきた。それよりこの山を烈石山と言うようになった。
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サンカイショウニン,ライジン
1974年 埼玉県
幸手の駅に何らかの理由があって、雷神を祀った社が造営された。当初はその道筋の幅が広かったが、庄屋が年々侵していった。下総国の本栗橋にある行念寺の開山・三海上人がこの話を聞いて、もしも土地を元に戻さないと雷の祟りに遭うと言ったが、庄屋は話を聞かなかった。そこで上人が思い知らそうと言って祈祷をすると、たちまち雷電が庄屋の家に墜ち、鳴ること7日間に及んだという。
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ヘビ,キクヒメ
1973年 新潟県
雷山城の城主の娘菊姫が落城の時、東光院という名の淵に身を投げ、蛇になったという伝説がある。この淵に石を投げると雨が降るという。
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