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検索対象事例

キツネ
1974年 神奈川県
相模国三浦に大多津が崎というところがあり、おみい女という狐がいて、よく源頼朝の時代の話をしたり、美女に化け人を惑わしたりした。ある農家に伝来する鏡を恐れたので人が化かされるとこの鏡で正気に戻した。祠を建てて祭ると現れなくなった。

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キツネ
1933年 鳥取県
おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
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キツネ
1999年 滋賀県
昔、牧のオンバのキツネ谷に村の女達が柴を刈りに行くと、悪い狐がいて騙して困った。そこで小祠を設け、稲荷さんを祭祀すると狐の気が納まったのか、それっきり騙さなくなった。
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キツネ
1974年 京都府
伊勢の国二見浦近くの塩間浦のある者が京都に行商で来て伏見稲荷の前で休んでいると狐が出て来て飛び跳ねた。狐が来いと言うので従うと鳥居を飛び越えたようなような気がした。国に帰ると妻子に古狐とみなされ家に入れてもらえなかった。海辺に暮らして、後に祠を建ててもらい、塩間の稲荷と言って祝っている。
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キツネ
1977年 東京都
元禄の頃、本所小梅の稲荷の社に狐が住んでいた。近所の茶屋の老婆が呼ぶと姿を現すが、他の人が呼んでも出てこなかった。
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キツネ,オナバケハラ
1913年 茨城県
昔、老狐が猟夫に狙われて逃げ、百姓の家に入って助けられた。老狐は、その恩に報いようと、美人に化けて百姓と夫婦になり、二男一女ができて睦まじく暮らした。ある冬の夕、爐を囲んで話をしていると、ふと末の女の子が1首の歌を遺して姿をかくしてしまった。それからこの辺りを女化原と呼ぶようになった。女化稲荷は老狐を祀ったものだといわれている。
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キツネ
1984年 山梨県
母(1873年生)から聴いた話。境川のマエダ集落の人が甲府への行き帰りによく狐に騙された。あるお爺さんが狐の好物を持っていたら子供に化け出たので、馬にしっかり縛って捕えた。村人が集まって、正体を見せた古狐を殺そうかと相談していたら修行の坊さんが通りかかり、命ばかりは助けてやれと言うので助けてやった。捕まったのは雌狐で、坊さんはその番いの雄狐が化けてきたものだった。以来、その狐は人は騙さず、稲作の害になる鳥などを食べて村を助けるようになったので、狐川稲荷として祀った。
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キツネ
2001年 青森県
昔、階上岳の麓の晴山沢というところに、人をよく騙す狐がいた。この岳の沢あいに爺さまと婆さまが住んでいたが、ある日の夕方、狐がこの爺さまに化けて婆さまの前に現れた。婆さまはこれを見破り、狐を殺してしまった。以来、この地には人を騙す狐はなくなったという。
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キツネ
1999年 宮崎県
丸目集落のある老人が、田野の秋祭りの帰りの夜道、乳岩様の下できれいな女に会い、丸目とは間逆の山の上まで連れて行かれてしまった。乳岩様の狐に化かされた。
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キツネ
1999年 宮崎県
船引の男が、坂本という所で、狐がサルカクの葉を松葉で繋いで被ってきれいな娘や坊主に化けるのを見た。ついて行ったら化かされた。
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キツネノヨメトリ
2001年 青森県
酉九兵衛が一人娘のお松を誰かに嫁にやりたいと言っていたところ、狐が嫁に欲しいといってきた。翌日の夜に、狐が人間に化けてやって来てお松を連れて行ったが、朝になって道路端に寝ていたお松を村の人が連れて帰ってきた。化かされていたと知った酉九兵衛が村人に教えてもらった呪文を唱えると、それから狐は来なくなった。
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キツネ
1984年 愛媛県
化け物が化けて河野通直の妻が二人になってしまった。どちらが本物か分からずにいたが、食事をしているときに耳が動いたので拷問すると、老狐の姿を現した。殺そうとした時、四国中の狐がやって来た。この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐であり、日本一の狐の頭である。これを殺すと大災が起こり、また長狐が我等の師匠でもあるので、助けてほしいと訴えた。助けてくれるなら四国を避け、妨害もしないと言う。通直はこれを聞き届けて放してやると、狐たちは皆四国から逃げ去って行った。
類似事例

キツネ
1984年 愛媛県
化け物が化けて河野通直の妻が二人になってしまった。どちらが本物か分からずにいたが、食事をしているときに耳が動いたので拷問すると、老狐の姿を現した。殺そうとした時、四国中の狐がやって来た。この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐であり、日本一の狐の頭である。これを殺すと大災が起こり、また長狐が我等の師匠でもあるので、助けてほしいと訴えた。助けてくれるなら四国を避け、妨害もしないと言う。通直はこれを聞き届けて放してやると、狐たちは皆四国から逃げ去って行った。
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キツネ
1961年 岩手県
ある爺さまが狐を化かしてやると言って出かけた。爺さまは3匹の狐を美しい娘に化けさせ、茶屋に高く売って帰った。狐は1週間後に落ち合う約束をしたがその場所には行かず、まんまと狐を化かし、ひとり得をした。
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キツネ
1934年 大阪府
狐が女に化けていたのを、巡礼の男が妻にしたが、正体を見破られ、短冊を残して去ってしまった。その後、ある女が、夢で見たとおり、狐が宮の前で死んでいたのでそこに埋めてやった。
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キツネ
1979年 鳥取県
罠にかかった狐を百姓が助ける。狐は恩返しにときれいな女の人に化けて百姓の嫁になり、豊作をもたらす。百姓は村一番の長者になった。すると嫁はこれで恩返しができた、と狐の姿に戻って山に帰ってしまった。
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キツネ,トビサカイナリ
1922年 東京都
東京のある氏族が、小間使いを雇い、ある日使いに出したところ帰ってこなくなったので探すと、富坂稲荷の祠の前で踞っていた。狐に憑かれ顔つきも変わり、大食いになり、正気を失った。主家では小間使いを家に返したが、今度は主家の妻が狐に憑かれ、以前の小間使いのようになった。場所が悪いのかと転居したが、今度は長女が狐憑きとなった。家は没落し、次女は大変な苦労をした。二人の狐憑きは白昼提灯を下げて歩く等の奇行をするので、あらゆる加持祈祷を行ない、医者にもかけたが、一生正気に戻ることはなかった。
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キツネ
1999年 宮崎県
尾八重野にはおせん狐という化かし狐がいて、西郷軍の塹壕の跡に棲み、当地の狐の王様だった。白鳥の人が我が家へ帰る途中、同じところを何度も通るので不審に思っていたら、狐が出てきた。後をつけると山に入って木の葉をまとい、美女に姿を変えた。これがおせん狐か、と恐れながら、ようやくうちに帰ることができた。
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キツネ
1929年 東京都
大和源五郎狐の妻狐は、十三、四位の少女に化けて寺の手伝いをしていた。町へ買い物に行くと、子供達は狐であることを知っており、小女郎、小女郎とはやし立てたが怒りもせず、振り向いてにこにこ笑っていた。4、5年ばかり平和な日が続いたが妻狐は源五郎が恋しくなったのかいつの間にやらいなくなった。
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キツネ,オンナ,オオニュウドウ
1937年 岩手県
昔、夜遅くに若い女を見て狐が化けていると正体を見破った男は、次に大入道に会い、狐と見破る。家に着くと狐がいたので叩いているとそれは雨着だった。またある時には、大水が出たと思わされて、蕎麦畑を裸であるかされたりもした。
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キツネ
1984年 大阪府
お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
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