ショウヨウ 1976年 沖縄県 琉球で夜更けに芭蕉が多く植えられたところを歩くと、婦人の形をしたものに逢う。ただ驚かすだけで何もしない。日本刀を持っていると現れない。
類似事例 |
|
カイ,ビジョ 1976年 沖縄県 琉球で布を作るために芭蕉を多く植えているが、高さが35丈もある。夜、その下を通ると17,8歳の美女に逢うという怪事がおこる。日本刀を持っていれば現れない。
類似事例 |
|
ヘビ 1982年 高知県 女が外出する時に鎌を持って行くのは、蛇に狙われているからである。女が山で寝ていたら股の間から蛇の子が出てきた事がある。
類似事例 |
|
(ゾクシン),マノモノ 1942年 不明 女が夜歩く時に、櫛をくわえて外出するのは、魔のものをさけるためだといわれている。
類似事例 |
|
カユツエ,カユノキ 1983年 粥杖や粥の木というものがあり、小さき棍で女性の腰を打つと、打たれた女性は男子を産むという。
類似事例 |
|
ヘビノタタリ 1974年 長崎県 妊娠中に蛇を殺すと、生まれた娘がヘビのような肌をしていた。年頃になってミコのおつげで龍王さんをまつるようになると、肌もすこしはきれいになり、結婚相手をみつけることができた。
類似事例 |
|
コダキイシ 1931年 青森県 北津軽地方に、懐中すると必ず妊娠するといわれている石を産する地がある。それはある滝壷の河原で、その小石をほしいと思った女性が歩いていると、ふっと1個の石を見つけて拾うのだそうだ。それを懐に入れて帰ると、いつもと体の状態が違ったように感じるのだという。
類似事例 |
|
ヘビノムコイリ 1981年 鳥取県 美しい娘のもとに毎夜美男子が訪れる。袴に糸をぬいつけておき、そのあとをたどっていくと、山の中の大きな洞穴からその男のうなり声がして、娘に子ができたと話しているのがきこえる。家に帰って菖蒲酒を飲むと、盥いっぱいの子蛇を流産した。
類似事例 |
|
ヘビ 1993年 岩手県 ヘビが美男に化けて若い女を次々騙して、子を産ませた。娘の腹がふくれて10ヶ月経つと、娘が一人のときに、ヘビが編み笠をかぶって入れ物を持った人の姿になってやってきて、生まれたヘビを連れて行く。ヘビが来なかった時は家の人が生まれたヘビを始末していたらしい。
類似事例 |
|
ウブガミ,ケンムン 1981年 鹿児島県 産神の難を避ける呪法である。赤ちゃんが生まれると同時に軒先に包丁や鋏などの鉄器類を差す。ケンムン(木の精)などの妖怪に運命を左右されないためだという。また、赤ちゃんを「かわいい」と言うと、魔物に奪われてしまうとも言われる。
類似事例 |
|
ウブメトリ 1976年 小雨降る闇夜に出る。出現する時は燐火を伴う。遠くから見れば鴎のようである。婦人の姿にもなり、人に会ったら子供を負わせようとする。逃げれば熱が出て死ぬこともある。背負うと害はない。人家に近くなると背負った子は消える。
類似事例 |
|
ヘビ 1980年 千葉県 ある身重の女が臨月になっても生まれないのでみてもらったら、蛇にあやかっていた。そこで、たらいに水を入れて中に蛙を泳がせ、そこをまたがせたら、蛇が生まれてきた。
類似事例 |
|
ヤマノカミ,コバタ 1967年 福島県 安産のため山の神の小旗を借りてきて部屋にさげておく。社にいくとき男に会えば男が、女に会えば女が生まれるという。あとで旗を2つ作って返す。
類似事例 |
|
オトコ,ヘビムコ 1936年 岐阜県 娘の元に毎夜美しい男が忍んで来た。乳母は男を怪しみ糸をつけた針を男に付け、翌朝その跡を付けた。すると山奥に至り洞穴の中から娘を孕ましたが、菖蒲湯に浸かれば難を逃れる、と言う会話が聞こえてきた。その通りにすると娘は蛇の子を産み落とした。
類似事例 |
|
オニコ 1964年 島根県 西ノ島町蔵ノ谷では、「庚申の晩に嫁婿とるな 鬼子を生むか蛇の子を生むか」と言われ、庚申の日の結婚を忌む。
類似事例 |
|
(ウマレテクルコドモノセイベツウラナイ) 1967年 福島県 山の神を迎えに行く途中で会う人が男なら男、女なら女が生まれる。
類似事例 |
|
アカマタ 1929年 沖縄県 昔、美貌の娘が美青年に恋をしていたが、針に長い糸をつけてその男の正体を確かめると、山の奥に住む赤又という蛇であった。村の風習で海に入ると、女は蛇の子を産んだ。以来、3月3日の大潮の日に娘たちは海に入ることになった。
類似事例 |
|
バケモノ 1977年 青森県 昔、女の人が山に行って化け物と仲良くなり、化け物の子を産んだ。7日7晩たっても生まれなかったが、7日目の風雨が強い晩、産婆の指示で産室を無人にしたら、何かが来てコチョコチョ話をし、子が生まれた。その子は口が耳まで裂けていた。産婆は誰にも見せずにどこかに埋めたが、翌日掘り返した跡があり、何も無くなっていた。
類似事例 |
|
ダイジャ 1938年 栃木県 若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
類似事例 |
|
ジャシンノオンナ 1974年 和歌山県 紀伊国日高郡真名古村は、蛇の子孫と言って、他所の者と婚姻を結ばず、昔から蛇身の女が一人ずつ生まれるという。この女は容貌がとても優れ、髪の毛は身の丈以上に伸びる。そして梅雨の時期になると、髪の毛が非常に粘り、もつれ合って櫛が通らない。ただ梅雨が明けて近くの川で洗うとさらさらになるという。
類似事例 |
|