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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テンキボサツ
1975年
天妃菩薩とは、唐人の船の守護神であり、観音菩薩のことである。そくぶつにすれば唐人に憑いて狂気をなす。懺悔して罪を謝すれば治る。

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フナダマ
1979年
中国では船に天妃を祭る。これを受けて日本でも俗に船だまを女とするが、これは誤りである。
類似事例

ウミボウズ
1983年 愛媛県
赤火(出産の穢れ)や黒火(死の穢れ)の者が船に乗っていると海坊主に憑かれる。その時は金毘羅様を念じると退散する。
類似事例

フナユウレイ,シュニョウバ
1933年 台湾
1700年ごろ、泉州と漳州を往復する船に阿斑という船員がいた。阿斑には娶尿婆という恋人がいて、船長に嘆願して同船させたが、他の船員の嫉妬などから悪く言われるようになり、ある月明かりの夜、娶尿婆は海に身を投げて死んでしまった。船の人々はその死を悼まず、あの女は魔物だったから、これで安心だと喜んだ。泉州からの帰路、娶尿婆の姿をした船幽霊に襲われて船は沈んだ。阿斑のその後は不明。娶尿婆の魂魄は海を迷い歩き、船を呪っているという。
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ヤコ
1975年 山口県
周防国三田尻の船問屋与平次という男が野狐に憑かれ、祈祷などをしても一向に離れなかった。憑いた野狐は寺に参詣すると言い出し、畜生の身であっても戒を授かりたいとその寺の和尚に頼んだ。和尚が戒を授けたところ、野狐は稲荷大明神となって寺や与平次の屋敷を守護すると言い残し、与平次の体から離れていった。
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タヌキツキ,タグリマツリ
1914年 新潟県
佐渡には昔から狸憑きの災いがある。憑かれたら山伏に祈祷を頼む。女を座の中央に座らせ山伏が経を読むと、狸が女に憑依して喋り始める。憑くのをやめるといったら送り祭といって、小豆飯をその狸の住んでいる所に持って行くと平癒する。狸は地神あるいは十二様を祀る塚に棲んでいる。
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タタリ
1983年 香川県
身分の高い美しい姫が一隻の船に乗って流れ着いた。姫は身重で、船の中にはきれいな衣装や立派な調度品が積まれていたが、悪人が餓鬼のように襲いかかったため、姫も財宝も海中に沈んでしまった。それ以来、不漁や病人続きとなり、仏のお告げで姫のたたりとわかったため、姫を祀ったところ災厄がなくなったという。
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テング
1982年 群馬県
天狗が迦葉山に寺の小僧に化けて住み込んだ。ある年の十五夜の晩、その小僧がいい事をして見せると言ってススキの葉の上を飛び、白い馬に乗って行ってしまった。以来迦葉山では天狗を祀る。
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シラミ
1983年 愛媛県
水難者の亡霊のことをシラミと呼ぶ。遭難の命日、お盆、雨の夜に現場付近を航行すると海中を人体のような白いものが船に取りすがってきて吃水が深くなったり船足が遅くなることがある。漁師はシラミを馬鹿とも呼ぶが、それをシラミが聞くと櫓にすがって離れなくなる。大般若経や金毘羅様を念じると助かる。
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オダイシサン
1975年 和歌山県
「高瀬のお大師様」が弘法大師をわが身に乗り移らせてお伺いを立てる。盆上に紙片を置き、祟り神の名を列挙しながら細箸状のもので紙片をつつくと、紙片が着いて落ちなくなる。これが大師様のお示しで、祟り神がわかると、その神に酒をささげることで病気が治る。
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ウミボウズ,フネ
1985年 愛媛県
海坊主の船は帆柱のセミがついていないのですぐわかる。海坊主の船と競漕しても勝ち目はない。赤火(出産の穢れ)・黒火(死の穢れ)の者が乗っていると、必ず海坊主に憑かれる。金比羅様を念じたり、鰯をくすべたり、マッチの火を投げつけると退散する。
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ダイジャ,アクリョウ,カンノン
1974年 東京都
姥ヶ池というところに一軒の家があり、姥とその娘が住んでいた。姥は旅人を泊めて殺しては衣裳をはいでいた。ある日浅草観音が笛を吹いて、旅人に危険を知らせ、旅人は助かった。また、浅草観音は姥が地獄に落ちるのを憐れんで、児の姿で姥を訪ね、姥は児と誤って娘を殺してしまった。その後母は池に身を投げて大蛇となったが、神にして祝ってその悪霊をなだめると守りの神となって、諸々の病をしりぞけるようになった。大蛇と化したが供養により守りの神となった。
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スイキョウテンジン
1928年 奈良県
水を鏡にして見つめていると、のろわれる者の顔がうつる。そのときに呪言を唱えたり怨言を言ったりするとそのものは必ず災厄を受ける。唐招提寺に伝わった水鏡天神はこの俗信が基調になったものである。
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フナダマサマ
1992年 宮崎県
船霊さまは船の災難と難破を悟り、船から離れて船主の家に行き、啼くという。船主が陸上で遠出をするときにも、ついてきて守護してくれるという。
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ネコ
1982年 宮城県
唐桑で船頭が宿に泊まっていたら、猫が戸棚に悪戯した。翌日自分の船で寝ていたら、猫が悪戯を言いつけられたのを恨んで飛び掛ってきた。船頭は猫を海に放り込んだ。船頭がカボチャの時期に再来すると、猫は死んだという。カボチャをご馳走されたが、聞くと猫を埋めたところから生えたという。怪しんで野良犬にそのカボチャをやると、泡を吹いて苦しんで死んだ。猫は七代祟る。死んでも祟る。
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フネノレイ
1979年
船霊とは船の霊であり、他の神ではない。船に住吉神を祭るというのは、この神がどの船をも守る神であるからである。
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タテイシイナリ
1922年 山口県
ある日立石稲荷に行くと、代人に立石神の奥方が乗り移り、息子の中国が酒色に耽り行方知れずになっていて、これを憂い盲目同然となった。汝は立石神とその弟石光に気に入られているので、何とか帰って来られるよう取り成しして欲しいといわれた。次に中国稲荷神が乗り移り、父より勘当を受け帰参できない。帰参出来るように父弟の信任している卿と名を交換して欲しいといわれた。次に代人に父神を下げさせて、母子の請願を取り次ぎ、名義の交換を相談した。取り成しは許容され、中国神は帰参出来ることになった。
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カッパ
1976年 大分県
河童は、よく人を相撲に誘う。皿に水があるときは人間の何十倍という力があるので、「逆とんぼりしよう」とか「逆相撲をとろう」というと逃げていく。仏様を拝んでから行くと、河童は「お前の目は光るからやめた」と言って姿を消したという。相撲を取ろうと迎えに来る河童もいる。酒に酔ったときに呼びに来るという。海に投げ込まれたり、朝まで相撲を取り続けて死んでしまう人もいたという。
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カニ
1999年 滋賀県
往来の者を悩ませていた蟹が、僧に正体を見破られ、戒を授かり災いをなさなくなった。
類似事例

マノウミ
1975年 愛媛県
土仏は難船の多い魔の海とされている。夜に二人で船に乗り土仏を通っていたら、船が止まって動かなくなった。一人が指差す方を見ると、何かが船に乗っていた。罪はないからと押してくれと言うと、乗っていた物は消え、船は動きだした。
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(アタケマル)
1979年
天和年中に安宅丸がお払いになったので、その板をある人が買って穴倉の蓋にしたところ、その家の召使の女に安宅丸の魂が憑いた。驚いて詫びると正気に戻った。
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