国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ネコ
1982年 宮城県
唐桑で船頭が宿に泊まっていたら、猫が戸棚に悪戯した。翌日自分の船で寝ていたら、猫が悪戯を言いつけられたのを恨んで飛び掛ってきた。船頭は猫を海に放り込んだ。船頭がカボチャの時期に再来すると、猫は死んだという。カボチャをご馳走されたが、聞くと猫を埋めたところから生えたという。怪しんで野良犬にそのカボチャをやると、泡を吹いて苦しんで死んだ。猫は七代祟る。死んでも祟る。

類似事例(機械学習検索)

ネコ
1982年 宮城県
越中の薬売りのトンジンサンが民家に泊まった際、猫が戸棚のものを勝手に食べるのを見て主人に言いつけた。主人は猫を殺して埋めた。翌年またその家に寄ると、季節外れのカボチャが出た。食べずにいるとカボチャは泡になってしまった。怪しんで尋ねると、猫を埋めたところから生えたという。猫の死体からカボチャが生えていた。猫は死んでも祟る。
類似事例

ネコ
1955年 青森県
常連の船宿でご馳走がなくなる。船乗りが猫の盗み食いを目撃して宿に告げると、猫が船に来て悪さをする。打ち殺して宿に事情を話し、死骸は庭に埋められた。翌年、例の船乗りに庭の南瓜を食べさせようと宿の者が南瓜を割ると、中には猫の毛が一杯に詰まっていた。
類似事例

(ゾクシン)
1982年 群馬県
動物に関する俗信一束。蛇を殺すと七代祟る、猫を殺すと七代祟る、など。
類似事例

ギケイ,ロウネコ,カイネコ
1972年 青森県
老猫が住僧を害そうとしたのを鶏の宵鳴きで難を逃れ、老猫は殺された。この後、猫が杉の木の根本に蜥蜴・ムカデなどを水溜りに入れて腐らせた毒液をためておき、尻尾を浸しては和尚の汁に入れて殺そうとしていたことがわかった。老猫の死骸をこの老杉のところに埋めたが、数年後そこから蔓瓜が芽を出し大瓜がなった。それはその猫の眼中から生えていた。
類似事例

ネコ,ナンキン
1933年 神奈川県
南瓜が大好きな船頭が猫を殺した。翌年、船宿に泊まったとき、夕飯に南瓜が出た。その南瓜が何となく怪しいので宿の主人に出所をたずねると、宿の庭でできたのものだった。二人で根を掘ったら、猫の骨の眼窩から生えていた。
類似事例

バケネコ
1981年 静岡県
伊豆の船宿に年経た白猫がいた。船頭が猫の宴会を目撃し、白猫に口止めされるが亭主に話してしまう。白猫は殺され、畑に埋められる。その後、季節はずれの胡瓜がなる。それを食べて件の船頭が死んでしまう。胡瓜は白猫の死骸の目の穴から生えたものだった。
類似事例

ネコ
1971年 茨城県
お弓語りに仏降ろしをしてもらっているとき、猫が出てきたことがある。猫を袋に詰めて生めたことがあったので、「食べられるようにして捨ててくれないと、袋に詰められたのでは出るに出られない」と言った。猫は七代祟る。
類似事例

ネコ
1973年 岩手県
猫が死人の恥部やその他の体の部分を齧ると、死人の霊が猫に乗り移る。猫が齧ると七代祟ると言う。そのため、死人を屏風で囲って番をする。
類似事例

バケネコ
1970年 福島県
化猫の話だが、石川街道のごさんしょ峠の上にはお助け小屋があった。そこに爺様と婆様が住んでいて、猫に人を殺させて金品を奪っていた。ある日須賀川の薬屋が泊まったが、薬屋は鴨で猫を手なずけた。猫が薬屋を殺していないと知った爺様が煙管で猫の頭を叩いた。すると猫は爺様と婆様の喉笛に噛み付いて殺してしまった。猫は薬屋に金をやって姿を消した。それで薬屋は須賀川一の金持ちになったので猫を祀っている。
類似事例

ネコアシイシ
1956年 宮城県
昔,この地に大芝居の巡業がやってきたので,金持ちの呉服屋が老母一人を留守番に残して芝居見物に出かけた。老母が一人で芝居のことを色々想像していると,その家の古猫が「おばあさん,お芝居をして見せようか。その代わり,人に告げたら生きていられなくなるよ」と言う。老母が承知すると,猫は後肢で立って巧みに忠臣蔵を演じて見せた。さて,老婆は家人の話に釣り込まれて猫の見せてくれた芝居の筋を語ってしまう。それは家人が見たものと同じであった。わけを尋ねられた老母が,トラ子(飼い猫の名)が見せてくれたことを告げたので,家人が気味悪がって明日飼い猫を殺すことになった。ところが,翌朝になると老母が床の中で死んでおり,傍らにいた老猫は一足跳びに7,8間も跳ねのいて逃げ去った。その時の足跡が石の上に残り,「猫足石」といわれている。
類似事例

ヤマネコ
1955年 高知県
婆が仕事に行って山小屋で泊まった晩、家の猫が茶の間で踊った。爺は気味が悪いから殺してしまった。あくる日、山小屋へ行ってみると、婆が猫に食われて死んでいた。
類似事例

ミケノロウビョウ,オケサ
1984年 新潟県
お婆さんがかわいがっていた老猫が姿を消し、美しい娘があらわれて自分は三毛だという。それから間もなく江戸深川におけさと名乗る遊女があらわれ、その唄が「おけさ節」としてたいへん流行する。ある夜おけさのもとへ船頭が遊びに来て、夜中に遊女姿の大きな猫が食べ残した魚の骨を食い荒らしているのをみてしまう。口止めをされた船頭は翌朝には話してしまう。そこへ突然大きな黒雲が湧き、その上に大きな化け猫が乗って、その船を襲い、船頭を空へ巻きあげて雲の中へ姿を掻き消してしまった。
類似事例

リュウグウ,クロネコ,ダイダイ
1929年 長崎県
ある日、妹が売れ残った薪を海に投げ込むと、海から女が出て竜宮に誘った。帰る時、黒猫を貰えと言われたので途中で出会った人に所望すると、毎日小豆を五合食べさせろと言われた。そうすると黒猫は毎日五合の金の糞をして妹は金持ちになった。姉がこの黒猫を借りて、一升小豆を食べさせると、黒猫は死んでしまった。妹が猫の死骸を庭に埋葬すると、橙の木が生えその実を正月に飾るようになった。
類似事例

カメ,ガメ,ミミズ
1922年 福岡県
亀は美人に好んでつき、また飼っていた者が憑かれて病になる。その時には亀を玉垂神社の神池に流せば良い。猫も殺した者の子孫7代に祟り、その臨終の時かわいそうだと言うと、その人に祟って奇形児を生ませる。ミミズに小便するとその祟りで陰茎が腫れるが、いずれかのミミズを水で洗ってやればよくなるという。
類似事例

ヤマンバ
1936年 新潟県
山姥がはいっているから唐櫃に穴をあけると「明日は天気かきりきり山のきりきり虫がなくぞ」といい、湯を注がれて熱くなると「明日は雨か急にほかほか暖くなって来たぞ」という。山姥が殺された後、山姥の家の座敷の縁の下の甕には金が入っていて、魚売は甕の金を掘り出した。お上にも褒められ、揖請楽をしてすごしたという。山姥の正体は大きな猫であった。
類似事例

トリノハカ,ネコ,ユメノツゲ
1956年 宮城県
寛文年間(1661~1673),宗禅時住職が次のような夢を見た。「自分は檀家の某家で飼われていた鶏である。某家の飼っている古猫が一族を毒殺しようとしていたので,私は毎夜鳴いて警告したが,主人は夜鳴きをする鶏は縁起が悪いといって私を殺して川に捨ててしまった。私は今六郷堰の杭の間を漂っている。主人にこのことを知らせてほしい。」住職が翌朝六郷堰に行ってみると,確かに杭の間に鶏の亡骸が浮いている。住職は急いで某家を訪れ,夢の告げを話した。その時大きな黒猫が駆け込んできて汁鍋の上を飛び越えていったが,その拍子に尻尾の先を鍋の中に漬けていった。これに気付いた和尚が家人に猫のあとをつけさせると,猫は竹薮の中で竹の切り株に尻尾を漬けていた。切り株の中ではトカゲ・ムカデ・ハンミョウ・毒蛾などが腐っていた。毒汁を溜めた場所は,一説では愛宕神社下の断崖の中腹,古杉の根元の洞の中だとも言う。主人は鶏に恩を仇で返してしまった事を悔い,供養碑を建てた。
類似事例

ネコ,ヤマネコ,タタリ
1916年 東京都
この島の御釜浦に住む猫は、その噂をしただけでも船を転覆してしまうほどの祟りをすると伝えられている。役行者が赤子を食べた猫を退治したという話がある。また、深谷某という勇士が山猫を退治したという話もある。
類似事例

タタリ
1960年 福岡県
二百年前小篠岳を通る山伏一行の一人が頓死し、石小積にされた。それを聞いた老母は石小積の前に釜を据えて火を焚いて黒猫の飼い猫を煮殺し、自らも舌を噛んで自殺した。老母の恨みかそこを通る山伏には祟りが多かった。
類似事例

フルネコ
1959年 島根県
古猫を飼い、いろいろと芸を仕込んでいた別府の鍛冶屋があったが、ある夜、猫が婆さんを起こした。気味悪くなって、猫を知夫島へ流したが、帰ってきて婆さんに憑いた、とたんに婆さんは猫の姿態になったという。最近の話らしい。
類似事例

ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内