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検索対象事例

ホウソウノカミ
1976年 福井県
昔、疱瘡ノ神が越前の湯尾に1宿した。その際もてなしを受けたので、礼として、その家のものは疱瘡に罹らなくなったといって、湯尾峠孫嫡子と書いた木札を売っている。府中の城中は疱瘡にかかる者はいない。外に出ればかかる。湯尾に近い城なので守られているのか。蘇民将来の類のことだ。

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レイケン,キズイ
1977年 大阪府
江戸巣鴨砂利場のある御家人の家に疱瘡お守りが伝わっている。元和元年12月晦日に摂津住吉に住んでいた御家人の先祖の家に一人の美童が来て宿を乞うた。童は疱瘡神でお礼に疱瘡除けの守りをくれたという由緒がある。
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コモチノホウソウガミ
1957年 東京都
昔、元八王子から嫁に来た人が本疱瘡にかかった。そのとき、子持ちの疱瘡神がいつでも枕もとにかしこまっていたという。
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(ソミンショウライノフダ),マジナイ
1983年 京都府
山城国と津国の境にある疫神社で、小さい木に蘇民将来と書いて、赤い札を付けて売っていた。これを子供の肩にかけると、厄病を除くまじないになる。また破魔弓を売るのも、子供は悪鬼に魅入られることがあるので、これを払うためだという。
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(ホウソウジン)
1980年 岡山県
備藩の野崎弥助の次男が幼く、まだ疱瘡に罹っていなかった頃、岡山で痘が流行していた。ある日乞食の老婆が門前に立ち、妻が銭を施したところ、自分は疱瘡神だが次男の疱瘡を軽くしようという。次男は翌日に熱を発したものの軽かった。但し自分の家で調理したものは一切食べなかった。
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ホウソウ,ケダモノ
1974年 新潟県
越後国のある森に、疱瘡の宮という小祠がある。四方が羽目板になっており、ところどころに穴が開いている。その穴に鼬のような小獣が出入りするが、近隣の村の作物などを荒らしはせず、また数も増減しなかった。しかし世間に疱瘡が流行すればこの獣は姿を見せず、疱瘡が止めばまた姿を現すという。
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ホウソウガミ,ササラサンパチ
1935年 福岡県
名護屋山三郎の家来に、佐々良三八という美男がいた。ある時路上で1人の男が多くの犬に囲まれて弱っているのを助けた。この男が疱瘡神で、お礼にあなたの名前の出ている家には決して這い入りませんと誓った。だから、7穴のあわび貝に「佐々良三八様御宿」と書いておけば、疱瘡にかからない。
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ホウソウヨケ
1940年 岩手県
陸中水澤の俗信。「ほうそうの宿はと問えば後はなしほころぶ梅の二つ三つ四つ」と唱え、これを朱で書いたものを逆さに貼ると疱瘡除けになる。
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アンバサマ
1939年 千葉県,茨城県
家に疱瘡子ができると、村の神主に頼んであんば様を祭ってもらったという。神主は赤い幣束を切り、それをサンダラボッチに刺して病人の枕元においた。そして、祭ってから12日目に『ムナガシ』と言って、サンダラボッチに刺した幣束をそのまま川へ流し、12日田へば熱が下がり、癒えると信じられていた。
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チンゼイハチロウタメトモ
1983年 大阪府
大阪市中の地蔵堂に鎮西為朝の絵馬が掛かっていれば、それをもらって帰り、家の門口に吊るしておく。そうすると子供の疱瘡が軽くなる。
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ホウソウガミ
1992年 福井県
4、5代前、本家の女の子が疱瘡を患って死んだ。それでしばらく疱瘡神を祀らなかったが、ある夜夢の中で、烏帽子に直垂を来た神が現れ、「あれはもらい子だった。どうかこれからも祀ってくれ」という。それで再び祀るようになったとも伝えられる。
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ダルマ,ツク,タイグルマ,セキハン,ホウソウ
1935年 東京都
嬰児が疱瘡にかかると、張子の達磨や木兎、鯛車などを枕元に飾る。方法はさん俵を敷き、その上に達磨や木兎を祀る。そして幣帛を立てたり赤飯を供えたりして、疱瘡の治ることを祈る。半月経つと疱瘡も峠を過ぎたものとして供えた赤飯から3粒をとって紙に包み、三つ辻の角へ持っていって捨てる。この赤飯をまだ疱瘡の終わっていない子供を持つ母親が見ると持って帰って子に食べさせる。そうすると疱瘡が軽く済んだ小児にあやかることができるという。
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フクタロウ,カワタロウ
1935年 神奈川県
相州金澤村の漁村、重右衛門の家に持ち伝わる箱に、水難疱瘡の守り神と記してあり、家の中に祭ってあった。享和15年5月15日夜に重右衛門の妹の夢の中に童子が来て、私はこの家に久しく祭られるが、未だによく知るものがいないので、一社を建ててくれ。そうすれば水難疱瘡麻疹の守り神として擁護するといった。妹はそれを親類に告げ、箱の中を見ると異形のものがいた。面は猿のようで四肢に水かきがあり、頭には凹んだところがあった。それを福太郎と称した。その後他の家に出したがそこでも夢告があり、水神と勧請した。またさまざまな霊験があったという。
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ホウソウ,サル
1935年 滋賀県
天皇が疱瘡にかかるときは坂本山王の社にいる猿が必ず疱瘡になるという。天皇のかさが軽ければ猿の病も重く天皇の病が重ければ猿はとみに軽くなるという。後光明帝崩御のとき坂本の猿は軽い疱瘡だったという。次の新帝が病気のとき坂本の猿も軽い疱瘡だったが、被衣をあつらえて猿に着させると猿は間もなく死に、帝は本復したという。
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ホウソウノカミ
2001年 沖縄県
疱瘡口説によると、童女がワンの原で果報ガサ(軽い疱瘡)を祈る。そこへヤマトから美しい船が来る。船員にヤマトの果報瘡(同前)の様子はいかがかと問うと、ヤマトの果報瘡は綺麗だと答えた。皆は喜び疱瘡の神をもてなすために首里の御獄に書院(家)を造って迎え、歌三味線で楽しませて一粒だけの軽い疱瘡を願う。
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(トウソウジン)
1980年 岡山県
備藩に梶浦勘助という武芸に優れ、相撲好きの者がいた。ある夜、彼は山伏風の者から名前を呼ばれて見てみると、自分は岡山で流行している痘瘡神という。そして相撲を取って、自分が勝ったら取り殺し、負けたら一族みな痘瘡の難を逃れさせるといい、結局勘助が勝ち、痘瘡にかかることがなかった。
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ホウソウガミ
1957年 東京県
恩方村での聞き取りによれば、本疱瘡に罹った男が高熱を出し、寝床で薄目を開けていると、枕元に娘がかしこまっていたという。その娘は疱瘡神さんであったという。女の場合は、男の疱瘡神が枕元にかしこまっているという。
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(ゾクシン)
1977年
疱瘡を避けるまじないがある。門の柱に「なにがし留守」と書いて貼っておけば、疫神がその家に入らない。
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ソミンショウライ
1978年 広島県
武塔神が立ち寄った時、蘇民将来は快くもてなしたのでその子孫だけ滅びずに済んだ。武塔神は、以後疫気があるときは蘇民将来の子孫と名乗り、茅の輪を腰につければ免れると伝えた。
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ホウソウノカミ,アマザケババ
1940年 青森県
疱瘡の神の姿は赤い頭巾と赤い着物を来た子供の姿である。甘酒婆の問いかけに答えると病気になる。杉の葉を吊るすことでそれを防ぐことができる。
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ホウソウカミサマ
1955年 静岡県
疱瘡が流行ると疱瘡棚を作って疱瘡神を祀り、川に流す。
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