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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤカン
1975年 岐阜県
美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。

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キツネ
1976年 岐阜県
美濃国である男が野の中にいた女を妻にした。やがて男の子を生んだ。ある時家の犬が子を生んだがその仔犬が女を喰おうとした。すると女は正体を現し野干になった。
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キツネ
1976年 鳥取県
鳥取城下の侍の家に、在原業平のような美男が来て女中と関係して子供を産む。その男が狐だったという。
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シノダノキツネ
1966年 山形県
昔あるところに一人暮らしの男がいた。嫁を欲しいと思ってはいたがあきらめていた。信太の狐と呼ばれていた大狐がその心中を察して、男の元を女に化けて訪れ嫁となった。子供も産まれたが、ある日狐の姿で子供を抱いて寝ているところを見られた。子供に情のある狐は事情を話し、昼間は子供に乳を飲ませに来ると約束して、信太の森に帰っていった。
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キツネ
1999年 宮崎県
秋の夜明けごろ、ある家の主人が胡麻山で狐の子を諌めた。それはお仙狐の一族の狐だったので、その仕返しを嫁にされた。
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キツネ
1983年
天文年間に、摂州の垂井氏が野外で美女にあった。そこでその女を妻としたところ男児を生んだが、その子が鏡に映った母の姿が狐だったことに驚く。このせいで狐は1度鳴いて去っていったという。
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キツネ
1949年 福島県
一人の男が田圃を耕していると、きれいな女性が来て腹が痛いといって泊り込み、ついに夫婦となった。三人の女の子が出来た。あるとき、油断をして白い尻尾を見られて、悲しんで山に逃げ帰った。夫が小さい子を連れて乳を貰いに山にいき、家に帰るように懇願した。しかし、家には帰れないが、稲と鉏を田圃に置いておけば手伝いをしてあげようといった。そのとおりにすると、苗の植付けは終わっており、秋にはよく実って、男は金持ちになった。
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キツネ
1933年 青森県
冬、雪の中で人夫と犬が協力して一匹の狐を生け捕った。この狐が毎晩美人に化けて小屋にきたのだと人夫は信じている。
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キツネ
1974年 三重県
勢州日永村で、寛文12年、ある男が狐の耳と口を裂いて殺した。その頃男の妻が女児を産んだが、その子の耳は裂け口は歪んでいた。
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イノシシ
1928年 愛知県
豊田という家に子供のときから世話になっている女がいた。同じ郡内の島原某という狩人の女房になった。ある時、狩った猪の臓腑を抜こうとして山刀を突き通すと猪は一声「痛や」と叫んだが、気にとめずに料理してしまった。そのとき女は臨月であった。その後、女は子供を産み落としたが、その子は胸から腹にかけて腹を裂いた猪と同様に一太刀割られた姿であったという。女はその後離婚して旧家へ戻り、奉公していたと言われている。
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キツネ
1973年 千葉県
野原で出会った女と結婚して、子供まで産まれたが、ある時子供が女の正体を狐だと見破ると女は出ていってしまった。その子孫は自らを狐の血筋だと言っている。
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キツネ
1955年 山形県
日露戦争の頃、狐の子を産んだ女がいた。出征した夫が早く帰るように毎夜お稲荷様にお参りしていたら、突然主人が戻ってきた。生まれた子は毛の無い狐のようだった。
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キツネ,オナバケイナリ
1922年 茨城県
女化稲荷の伝説がある。男が猟師に狙われていた狐を助けた。狐は男の家に女に化けてやってきて、2人は夫婦になった。3人の子を産んだが、ある日子供が「お母さんは尾が生えている」と言い出し、母は遺書を残して姿を消した。男は原の稲荷へ行って、家に帰ってくるよう頼んだが、狐は答えなかった。それ以来その原を女化原という。例の男の家筋は今もあり、何となく狐に似ているという。
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キツネニョウボウ
1949年 山梨県
子供まで生んだ狐女房が、太い尻尾を出して台所を掃いているところを見られその正体を知られたために、歌を残し、泣く泣く子供を夫のもとにおいて去った。それから、子供が泣いて困る時には、森に連れて行き呼ぶとこの女房が出てきて乳をくれた。田植えの際、子供を抱えた夫が困っていると、狐女房が人間に化けた手下の狐を大勢連れてきて手伝ってくれた。秋になるといつもの倍米がとれた。
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モノグサタロウ,キツネニョウボウ
1949年 山形県
物ぐさ太郎が妻に先立たれて百姓をする中、田植えの際に雇った早乙女の一人に三四人前の働きをする者がいた。この女が妻となり一人の男の子が生まれた。この子が三歳のとき、妻の素性が狐とわかり、何れかへ立ち去った。物ぐさ太郎は、幼児をかかえ、その世話をしながら農業に励んだ。家は次第に富み栄え、その狐の子は八十歳あまりまで生きながらえ、その子孫も栄えて大百姓となって繁昌した。
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キツネ
1978年 茨城県
昔、水戸海道若芝宿の原で、筑波郡栗山村のある人が原を通っていると、美しい女が現れた。怪しみながらも家に連れ帰り妻とし、子をもうけた。その子が12、3歳になった時、母親の正体が狐であることを見破ったところ、女は原に戻り行方がわからなくなった。今でもその女の子孫が近隣にいる。
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イヌ
1975年 東京都
寛永15年の事。江戸糀町の常泉寺で他所から来た犬が3匹の子を産んだ。しかし母犬はその内の1匹の面倒をみなかった。ある時住持の夢に母犬が現れ、我は前世遊女であり、ある男との間に2人の子を産んだ。先妻の継子も1人いたが、運悪く自分も3人の子も死んだ。しかし思いもよらず自分も犬に産まれ、3人とも自分の子犬に産まれ変わった。継子の父は未だ存命で、きっとここに来て子犬を乞い求めると告げた。やがて男が来て、母犬が面倒を見なかった子犬を求めたので、住持はその子犬を男に与えた。
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キツネ
1986年 茨城県
老人が狐を助ける。その晩狐が若い娘姿で家を訪れ、息子と結婚し子を成す。ある日子が鷲に攫われそうになり、狐は正体を知られ山に帰ってしまう。だがその後も人知れずその家の田畑を耕した。この狐を祀ったのが女化神社で、神社の砂を田畑に撒くと作物がよく実る。
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キツネ
1973年 三重県
昔、信太の森の狐が娘に化けて男に嫁いで子どもを産んだが、その子に尻のしっぽを見られて帰ってしまった。父親はその子を男手一つで育てていたが、あるときしも行きしなければならなくなり、子供にその子の面倒を見てくれないかと頼んだが、その子は断った。結局、子供を牛つぼに乗せて連れて行ったが、子供はカエルを捕ってきたという。
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キツネ
1961年 和歌山県
信太山の狐が猫に追われていたのを安倍安名がかくまった。安名が病気のとき、狐が女房(クズノハ)に化けてやってきた。その子は童子丸といい、人の話も狐の話も判る人間になった。
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ヤマウバ,ヤマンバ,メシヲクワンヤマンバ,メシヲクワンヤマウバ
1984年 岐阜県
男が山奥で出会った美しい女を飯を食わせない約束で妻にする。女はよく働き次々に子どもを産んだ。ある日、障子に穴をあけてみてみると、大食いの山姥であった。正体を知られた山姥は山中へ逃げ込んだが、事故で谷底へ落ちて死んでしまった。男はいい嫁がいなくなったと嘆いた。
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