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検索対象事例

イナリ,ミョウジンキツネ
1978年
刀匠が稲荷を祀るのは、昔三条の古鍛冶宗近が稲荷山の土を使って鍛冶をしていたからだという。また、謡の小鍛冶には相槌を打つ狐が現れる。

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カナヘビスイジンジャ
1956年 宮城県
三条小鍛冶宗近は、一条天皇の勅命を蒙って小狐丸の宝剣を鍛えるため陸奥に下り、ここに住んで剣をきたえたが、蛙の声に妨げられて一心不乱になれなかったので、鉄で雌雄の蛇をつくったところ蛙が鳴かなくなった。もともと水神の社で、弁財天を祀り、賽銭を断りなしに借りていって資本にすると必ず成功するといわれる。神様から借りるため、踏み倒した者はいない。境内に鉄の鋳屑が出土し、宗近が用いた池もある。
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イナリヤマ,カヂ
1983年 京都府
当社を鍛冶師が崇敬するのは、昔、三条の鍛冶師が土祖神を信仰して霊夢を受け、稲荷山の土を刃の湯に合わせれば、素晴らしい名剣を得ると告げられた。鍛冶師はその通りにして名を世上に現し、天下に並ぶ作はなかったという。このため、鍛冶師をはじめ一切の金物師が、当社を信仰するのである。
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キツネ
1930年 山形県
加藤某という武士がいた。勤番で詰めているとき、稲荷の近くに住む狐がうるさいので、刀で突き刺すと逃げて行った。その次の勤番のとき、終夜三味線や太鼓の音がした。翌日になって加藤某が廓の芸妓と遊んだという噂がたち、知行を取りあげられた。不思議に思いミコに聞きに行くと、狐がミコをかりて現れ、それは祟りであり、七代先まで続くと言われた。
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イナリサマ,キツネ
1968年 佐賀県
各家の稲荷様は初午に祀る。稲荷様は作神様。赤木のある家の稲荷様は京都から来た。新調の着物に狐の毛が入っていたので、稲荷様は狐であるという。人は一生一度は稲荷様を目にするものだ、という。
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ダイジャ,キツネ
1988年 奈良県
ある婦人が菅田の森の子狐を哀れがり、自分の子と乳兄弟として育てた。狐はそのお礼に刀鍛冶の弟子になって宝剣子狐丸を打ち、婦人に送った。婦人はその威力で大蛇を退治し、剣を布留明神に奉納した。今その刀は石上神宮にある。
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(キツネノタタリ)
1982年 山形県
斎藤八蔵家では、ご先祖様が狩人で、ある日、朝日岳で狐を撃ったところ、祟られて病死したために、稲荷を祀っている。
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アヅキアライ
1955年 長野県
稲荷の神使は狐であり宝珠(ホーシノタマ)を持っている。軒下にいた狐の宝珠を拾って祀った人もいる。狐の尾が落ちで、その端が宝珠に似ているのである。
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キツネ
1931年 奈良県
昔、柳3丁目の綿帽子屋にある男が綿帽子を買いにきた。言われたとおり、月末に源九郎稲荷社へ代金を取りに行ったが、社の人たちはそんなものは買っていないという。綿帽子屋と社の人が押し問答をしていると、お狐さんが眷属を連れてズラリとあらわれた。見ると、みんな綿帽子をかぶっていたという。
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イナリ,キツネ,ケンゾクサン,ツキモノ,ヤブガミ
1968年 佐賀県
ある家の稲荷様は1760年ごろから祀っており、祭日は毎月23日。以前は露店が出るほど人出があった。岩倉荒熊と記した鳥居が家の横にあり、穴があいている。昔はここに眷族さんと呼ばれる狐がいたという。舟おろし、家普請の祈願のほか、ノイローゼや憑きもの落としもする。薮神であれば、2,3回の祈祷で落ちるという。
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アカオニ,アオオニ
1997年 宮城県
刀鍛治が百本の刀を献上することになり、刀打ちを始めるにあたって、家内に仕事が終わるまで七日間絶対に鍛冶場に近寄るなと厳命した。ふしぎなことに相槌の音がするので、家内が厳命を破ってのぞいてみると、赤鬼・青鬼が相槌を打ち、主人が真っ赤に焼けた鉄を口に銜えて打っていた。家内が覗いたのを察したか相槌はやみ、鬼の姿は消えた。
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キツネ
1964年 福島県
幕末の頃の話。安斎氏の先祖が難産で苦しんでいたとき、狐が来てのたれ死にしていた。神下ろしに聞くと、それは京都伏見稲荷のお使いで、それが祟っているというので、供養に石祠を建てた。御仁稲荷と呼んでいる。
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〔サンミイナリ〕
1986年 埼玉県
天海僧正が喜多院の住職をしている時、三人の子供が訪ねてきて弟子となった。ある日天海僧正が日光へ出掛け、三人が境内で掃除をしていると、師が空の上から呼んでいた。三人は追いかけてそのまま行方がわからなくなった。その後、僧正は池の中ですりこぎとすり鉢とほうきを持って死んでいる三匹の狐を見つけた。これは稲荷が狐を子供の姿に変えて自分の所につかわしたに違いないと思い、三匹の狐を手厚く葬った。これが今の三位稲荷である。
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カシノキノタタリ
1992年 奈良県
大きな古い樫の木があり、そこに稲荷さんが祀ってある。昔、その樫の木を切ったら血が出た。祟りにあい、木を切ることができなかったので、稲荷さんを祀ったのだという。
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クダギツネ,コックリサマ
1991年
狐が神様として祭られているところが、稲荷神社である。それがどのようにして宗教となったのかは分からないが、私達の生活の中に狐はたくさん出てくる。例えばクダ狐やこっくりさまなどである。
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ニシン,クロギツネ,タタリ
1929年 北海道
文政6年に鰊漁をした網を乾かしていたところに、黒狐がひっかかって死んでいた。それを町役所に献上し、同じ年に稲荷ができ、狐の皮を神体とした。鰊は狐を嫌うため、稲荷を建てて狐の祟りを鎮めたのである。
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ヤスベエタヌキ,オタヌキサン
1981年 京都府
祇園の辰巳橋のお稲荷さんは、祇園の芸者がよく参るが、実は狸が祀られているらしい。また京都には町々に安兵衛狸など名前のついた狸が住んでいたらしい。柳馬場に住んでいたある人は、床の下でカンカンと音がしたり、原因不明の現象があったりすると、「狸の何々さんや」といっていた。
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キツネ
1936年 岩手県
桜の下に黄金があるという言い伝えを信じて掘ってみると、狐の穴を掘り荒らしてしまい、お叱りをこうむって心狂ったので、稲荷神社を建てた。
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クロギツネ
1931年 北海道
殿様の行列の前を怪しげな男が通り、家臣がこれを無礼打にしたが、よく見ると1匹の黒狐だった。その家臣が短刀でその皮を剥いで襟巻きにでもしようかと思っていると、彼の子供が病気になり、巫女に口寄せを頼むと狐が祟っているという。家臣は驚いてその皮を祀り、祠を建てて皮を剥いだ短刀を松前神社に奉献したという。
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サンボンアシノシロギツネ
1920年 大阪府
城蔵稲荷の由来。老僧が三本足の白狐を飼っていた。老僧の甥が猟師なのを怖れた白狐は、老僧に化けて甥に殺生の罪を語り聞かしたが、甥は鼠の天ぷらで引き寄せ白狐を殺した。
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コアラシイナリ
1989年 長野県
小嵐稲荷にお参りに来た若者たちがお神酒を一杯飲んで酔っぱらい、供えてあった刀で木を伐っては山を下りた。迷うような道ではなかったのに道に迷ったので、神様の物を持ち出したせいだと刀を置くとぱっと降りてきた。後から山を登った神主は道の途中に落ちている刀を不審に思いながら、元のところに置きに行ったという。
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