オウムイシ 1975年 三重県 伊勢の国に異石があり、その岩の上でしゃべれば、岩も同じようにしゃべり、鼓や三味線を弾けば岩も同じように音をだす。その音は屏風や障子を隔てたように聞こえる。笛を持っていた人がいたので吹いてみたが、音が返ってこなかったので皆不審がった。同じような石が、志摩の安楽島という所にもある。
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コソコソイワ 1931年 岡山県 夜その岩の近くを通ると、コソコソのような音が聞こえる。
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(オウムイシ) 1979年 三重県 志州答志郡磯部の岩を先年見に行ったが、岩の近くで音をだしても、音は返ってこず、離れたところで音を出すと音が返ってきた。地元の人が言うには、金属音以外は返ってくるそうだ。音の感じは井戸の中で響いてるようである。
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タヌキバヤシ,マタヤマカグラ,テングバヤシ 1938年 石川県 深夜にどこからともなく太鼓を叩くような音が聞こえてくる。笛の音もするといわれている。
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キツネイワ 1991年 奈良県 山へ行ったまま帰ってこない人がいた。探しに行ったところ、岩で押さえられて死んでいた。転げ落ちた岩に押さえられて死んでいたという。動くはずのない岩だったので、その岩を狐岩と言った
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ヘビ 1937年 愛知県 山の上にあるタチ岩という大きな岩に蛇が住んでいると言われていた。また、道端に蛇岩という3尺ばかりの岩があり、蛇がタチ岩と蛇岩の間を通うと言い伝えられていた。
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イワ,フドウサン 1932年 兵庫県 物部川を2町程上ったところに切石というところがある。岩があちこちにあり、大きいのが立岩・双子岩、小さいのが島岩と呼ばれている。子供の頃よく泳ぎに来たが、双子岩・島岩のところには誰も近付かなかった。山の真下の岩と岩の間に向かって不動が立っており、参らずに泳ぐと死ぬと言われていた。不動の岩を割った子は気が変になった事実もある。
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キイノガンセキ,サルイワ 1975年 猿岩という岩があり、婚姻の際この岩の近くを通ると不縁になるという。
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ザイモクイワ 1956年 宮城県 飛騨の工匠が、一夜で不動堂を建てようとしたところ、夏の夜は短く、あと一息のところで夜が明けたので、木取りをした材木を全て捨てて去った。それが岩に化して、柱岩、桁岩、染岩、ヌキ岩、角柱岩、敷板岩、萱岩として、白石川の左岸に残っている。今も山の神が惜しんで洪水があれば村境で留めるという。
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スモトリイワ 1985年 愛媛県 すもとり岩は2つの岩が相撲をとっているようなかたちで組み合った岩。離そうとすると火が出た。
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ミシゲー・マジムン,ナビゲー・マジムン 1931年 沖縄県 深夜ゴミ捨て場から三味線や鼓の音が聞こえてきたら、捨てられた物たちが「毛遊び」をしているのだという。あるとき、夜中に三味線の音がしので見てみると、男女が「毛遊び」をしていた。夜が明けかかると、一人二人と消えていった。
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オオムイシ 1973年 三重県 伊藤東涯の道の記によると、鸚鵡石というものがあり、2つの石の1つは上に数人が座れる広さである。ここで歌や鼓を鳴らすと、もう1つの石との間の平らな所で、人の声や鼓の音が聞こえるという。唯一笛の音だけは反応しない。
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カイフキボウ 1938年 岡山県 法螺貝を吹くような音がするが、どこから聞こえるかはわからない。姿を見たものもいない。
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テングダオシ 1995年 長野県 天狗が木をきる音や岩がころがる音をたてる。冬に多かったという。
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ヨウカイ,カムロ 1922年 京都府 もとはある庭にあった岩の付近で、妖怪が禿童となって夜通る人を恐がらせるという噂になり、岩は場所を移された。その岩に祈ると乳がよく出るようになるという。
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ナリイワ 1983年 岐阜県 小那比川に面した山に大きな岩がある。岩の下を通りかかると「ザアー」と鳴るので、鳴り岩といわれている。
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カワツヅミ 1938年 長野県 この地方では、河童は人を取る二日前に祭りをするので鼓の音が聞こえるといわれている。これは河童の川鼓といわれて恐れられている。
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テング 1985年 高知県 天狗は様々な音を出す。木を倒す音や、鉄砲を撃つ音、太鼓をたたく音や、虫送りをする音などである。
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ヨバリイワ 1927年 愛知県 ヨバリ岩という2つの岩がある。年越の夜に岩と岩が交互に呼び合う。ある女房が谷に落ちて死んだが、ヨバリ岩の咎を受けたものと噂されている。
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グヒン 1980年 福島県 昔、山小屋で寝ていると突風が吹いて木が倒れる音がした。翌朝見に行っても何も倒れていない。また石が飛んで来て岩などに当たるような音がする。また夜寝ていると小屋ごと持ち上げられることがある。天狗の悪口を言わないでいると元に戻る。
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オト,テング 1951年 神奈川県 岩場に天狗がいて、夜になると木を切り倒す音、運びだす音、川に投げ入れる音がすると近いうちに村内に火事があるという。
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