コウボウダイシ,ヤニモモ 1948年 兵庫県 昔、弘法大師がきたとき桃を一つほしがったが、あまりにみなりがいやしかったので婆さんは返事すらしなかった。それ以来、ここではいくら桃を作っても「やに桃」しかできなくなったという。
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ヤマヒト 1996年 秋田県 魚を釣りに行くと山人に道を迷わされた。おにぎりを食べようとすると12個あったのが6個になっていた。
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カッパ,ガワッパ 1913年 熊本県 河童は桃を好むから、桃を食べた後には水泳に行かないほうがよい。
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チドメノマジナイ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 血止めのまじないに「2・2が4、2・4が8(付) この血は父と母がこしらえた血 アビラウンケンソワカ」と言うといわれている。
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テング 1985年 和歌山県 ある人がいなくなった。4・5日して帰ってきて、天狗にさらわれたが、いろいろ面白かったと言った。
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ヘビ 1982年 高知県 女が外出する時に鎌を持って行くのは、蛇に狙われているからである。女が山で寝ていたら股の間から蛇の子が出てきた事がある。
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モモ,モモタロウ 1974年 宮城県 桃から産まれた子どもが、鬼を退治した。
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フナダマサマ 1937年 広島県 船魂様は女の神様で、女がひとりで乗船することを嫌う。ひとりで乗るときにはデコ(人形)を持って乗るとよいと言われている。船霊様として帆柱の下に収められるのはサイコロ2個と一文銭12枚、女のデコを1個である。サイコロは大工の棟梁が柳の木から新しく作ったもので、2と2の目が向かい合うように並べる。
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ゾクシン 1953年 鹿児島県 桃の木を実らすには、桃を五つカマスに入れて「重い重い」と木のまわりを三回ぐらいまわるとなるそうだという。
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デーデッポ,オオオンナ 1970年 千葉県 デーテッポの足跡という足型をした水田がある。鹿野山の2倍もあった大女がいて、この女が落とした石臼だと伝えられる八角形の高さ1、4メートル、周囲8、4メートルの大石がある。
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キツネ 1980年 秋田県 話者が12歳のとき、4人一緒に歩いていたら、突然一人いなくなって、帰ってこなかった。狐の仕業。
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ショウネンダマ 1952年 兵庫県 47年前の6月25日か26日の夕方、表で「ショウネンダマだ」と叫んでいるのが聞こえた。見に行くともうなくなっていた。青白い尾を引いたものが埋め墓の方に飛んでいったという。そんなものあるはずがないと言っていた祖父が7月3日に卒中で死んだ。
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チセン 1980年 群馬県 上州伊香保にある温泉に1人の樵がいたが、周りの住人は彼の年齢を知らなかった。その地の古老が言うには、彼は源義経の旗指で、奥州合戦の時に義経とともに蝦夷の地に逃げた。義経は彼の忠勤を称えて、常陸坊海尊の伝えていた灸の技術を彼に伝え、彼はそれによって地仙となり長寿を得たという。
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シリョウ 1990年 香川県 看護婦をしている孫が2階で寝ていたら、ミッシミッシと音がした。呼んでも答えず、見ても誰もいない。何回かあり、見てもらったら病院で死んだおじいさんやおばあさんが4~5人憑いていた。
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(ブツバツ) 1974年 東京都 延宝8年8月28日、大仏の入仏供養があった時、大日如来の背中から釘が4本出ていたのを道心者抜こうとしたが抜けなかった。腹を立てていると材木が落ちてきて両手の指合わせて4本を怪我した。
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(シジュウニノフタツゴ),タタリ 1979年 いつの頃からか言い始めたのか、「四十二の二つ子」といって、親が42歳になった時にその子供が2歳ならば、親子のいずれかに祟りが起きるという。
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(スクセノトガ) 1980年 群馬県 やしまの与三右衛門という人が碓氷峠に登った時、見知らぬ女性が彼の名を言ってきた。よく見てみると昔に見たことのある男性に似ていた。しかし話を聞くと、その女性は18歳の時に股の付け根が痛くなり、次第に女になったという。鶏の雄雌が変化することは、ままあることなので、あながち怪しむことではない。
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ヘビ,タツ 1980年 いたこの里にいる庄兵衛という男の庭に、桃の木がある。その木に1匹の小さな蛇がするりと上り、尾を枝につけて竿のごとく立ち上がった。そして突然煙を吐いたところ、風が吹き、消えてどこに行ったか分からなくなった。これはたつ(龍か)の化けたものであろう。
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コヘビ,リュウ 1928年 新潟県 大石の中から小蛇が4匹出てきた。ある寺の和尚はそれを殺さず、河へ放してやった。やがてそのときの小蛇が龍となり、今でも山奥には4匹の龍がいるという。
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オニ 1933年 神奈川県 死後四十九に日目には餅でも菓子でも五十個を寺へ持っていく。これは四十九個でよいのであるが、一つは途中で鬼にとられるから五十個にするのであるという。
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(ゾクシン) 1938年 高知県 子供が股のぞきをするようになると、下の子ができるようになるといわれている。
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