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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イヅツヤカンロク,タイコ
1980年
加賀国にいる井筒屋勘六という者は太鼓の名人であった。ある時、船で海を渡ることがあったが、途中船が動かなくなった。船頭は悪魚の背中に乗ってしまったと嘆き、死を待つばかりの状況になったので、勘六は全ての精力を込めて太鼓を打つ。すると音が天と海中に届いたのか、船は動き出したという。

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アクギョ
1980年
加賀国にいる井筒屋勘六という者が、ある時に船で海を渡ることがあったが、途中船が動かなくなった。船頭は悪魚の背中に乗ってしまい、やがて船を引っくり返して人々を食うだろうと嘆き、こういうことはまれにあることだと言う。
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リュウグウ
1974年 静岡県
遠州天竜川を渡る為に鹿島村の船に乗っていた平野六太夫は、河の途中で船が動かなくなったので自ら飛び込んだところ、船は再び動いたという。周りの者は悲しんだが、三回忌の頃に帰ってきた。彼が言うには、船から落ちて竜宮界に行ってきたが、1日ぐらいだと思っていると3年も経っていたという。また竜宮の事を語るなと言われていたのに話してしまったためか、六太夫の子供は兄弟とも言葉がしゃべられなかった。
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フネ
1990年 沖縄県
人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
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フネユウレイ
1985年 愛媛県
船に乗って帰る途中、船幽霊の陰火が出た。若者たちが面白半分に「バカヨーバカヨー」と叫ぶと、その日が船の上を飛び回り、船が動かなくなった。マッチの火を投げつけると進みだした。
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ヘビアナ
1941年 福井県
蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
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マノウミ
1975年 愛媛県
土仏は難船の多い魔の海とされている。夜に二人で船に乗り土仏を通っていたら、船が止まって動かなくなった。一人が指差す方を見ると、何かが船に乗っていた。罪はないからと押してくれと言うと、乗っていた物は消え、船は動きだした。
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ボウレイセン,フナモウレン
1937年 和歌山県
流れ仏が出たときには天気の悪い夜に、死んだ人が乗っていた船が亡霊船になって現れる。これを本物の船と見間違えると難船するといわれているが、よく見れば間違う事はない。強風のときに自分の船の反対方向から帆が走ってきて、それが船の前を横切ったらそれが亡霊船であるといわれている。
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ソコユーレイ
1933年 長崎県
平島では船幽霊をソコユーレイと呼び、船につくと船は少しも動かなくなる。万灯のような灯をつけて幽霊汽船が来る際、人の声だけがして汽船の走る音は聞こえないという。また、江島の船が、天気が崩れたので帰ろうとすると、裸でヤアヤアと言いながら6人が泳いできて船にかじりつき、船が動かなくなったという。追い払っても再び泳いできたという。
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ユウレイセン
1964年 高知県
普段は行き会うことのない所で行き会った船が、幽霊船である。この船に会った人は多く、船の下半分がなかったという話や、杓を借りて船を沈める話、そして船の下が光るといった話を聞いた。
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ユメ
1978年 高知県
新しい船が遭難してまもなく、主船の船頭が沖に出て寝ていると夢を見た。遭難した船に乗っていた漁師が、主船の船端に腰掛けていた。夢が覚めると共に、漁師はみんな海の中に飛び込んだ。
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フナダマサマ
1978年 広島県
船の者は船の上では下駄をはいてはいけない。履くと船玉さまがたたる。
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フナオウ,イヌソナン
1984年 韓国
ある船が何日間航海しても魚が取れないので、火長が真心込めて飯を炊いて船王に供えた。それでも一向に効験がないので、船王が祀られているところに排便して船王に塗りつけたらその晩は魚が良く取れた。それでその船で祀っている船王を「糞船王」と呼び、しばしば糞を捧げた。同様に「尿船王」という伝承もある。「犬ソナン」に関係するかも知れない。
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フネ
1990年 高知県
おばあさんが死ぬときに「船が来る、船が来る」と言った。「どんな船」と聞くと「きれいな船」と言った。そして、「ああきれい」と言って息をひきとった。
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フナユウレイ,ウミボウズ,イソオンナ
1932年 長崎県
幽霊船や海坊主は柄杓を貸せという。そこを抜いて貸さないと船に水を注がれて沈められる。船幽霊は決して艫からは船へ上がってこない。船玉様がともの方を向いているからだという。磯女は乳から上が人間で下は幽霊のように流れていて、やはり船を襲う。
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テング
1972年 石川県
天狗が住むという断崖がある。太鼓の音が時々することから太鼓壁と呼ばれている。
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コクウダイコ,カイオン
1913年 山口県
毎年陰暦6月になると、太鼓を打つような音がする。これは虚空太鼓と呼ばれている。昔、ある軽業師が瀬戸で難船して死に、その怨霊が祭りの頃になると太鼓の音をさせるのだという。
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フナタマノサエズリ
1973年 佐賀県
船魂は「チュチュチュ」という音で吉凶の前兆を示す。その音は船の表から艫へ移動する。この音を「船魂のサエズリ」、「船魂さんのサエサス」、「船魂さんがナカス」と呼ぶ。この音を聞くと必ず海はしけるという。船主は山にいても船魂のサエルのがわかるという。
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テング,デンデコタイコ
1937年 福井県
デンデコ太鼓とは天狗の太鼓のことである。村で天狗が太鼓を鳴らして笑い騒いでいることがある。
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モウレイ
1982年 宮城県
海で死んだ人の姿が海で見えたり声が聞えたりする。船に乗って現れて「こっちの船に乗れ」と誘うが、乗り込んだら沈んでしまう。モウレイである。
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フネ,アミダサマ,ムカエ
1990年 高知県
死の前に阿弥陀様が迎えに来てくれるという。紫の雲に乗ってくるとも、船に乗ってくるともいう。船に乗ろうとしたら「乗っちゃいかん」と言われて生き返った人もいたという。
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ウミボウズ
1983年 長崎県
海坊主は舟へ来てアカトリを貸せという。貸さないと船を沈めると脅す。アカトリを貸すと海の潮を船に汲み込んで船を沈める。一説には死んだ人間の魂という。こうした災難に遭わないために漁師は船に船玉様をまつって祈願を込めた。
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