フジノミ 1970年 岡山県 2月5日は藤の実が走る日。その実が人に落ちるとその人は患ったり死んだりする。
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タイマサン 1956年 宮城県 御崎の北の丘。美しい花の咲く桃が多い。神があまりに花を惜しむので、実が落ちて育たないという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 花に関する俗信。桐の花が咲くとイカがとれる。アヅキの花が咲くとマスがとれるなど。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1935年 栃木県 うどんげの花が咲くと、人が死ぬという。
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フジカズラ 1983年 兵庫県 播州揖西郡の室津にある神社では、21年に1度大祭が行われる。この祭では奇瑞があり、社地を離れたところにある藤葛は、必ず祭礼に合わせて花が咲き、もし延引してもそれに応じて咲くという。
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ウメ,マンサク,スギノハナド(ショクブツニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 梅の実が多く落ちると多雨。万作の花が下向きに咲く年は多雨、あるいは豊作、上向きに咲く年は日照り。杉の葉が多く落ちる年は豊年。桐の花が多い年はイカが大漁。野竹に鉄砲型の虫がつけば戦争が起こる。藤の花のある家には病人が続く、など。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1933年 栃木県 うどんげの花が白く咲くのは盗難、黒く咲くのは死去、赤く咲くのは幸福の前兆。
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テンペンヨウイ 1977年 観応年間、古い箒に花が咲いた。臼の木に花が咲いた。伐って10年以上過ぎた椿が葦のように伸びた。
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ナナフシギ 1934年 新潟県 越後七不思議がある。親鸞上人が杖をついた地面から竹が生えた。上人お手植えの梅には1輪に8つの実がつく。3度花の咲く栗がある。上人が糸を紡いだ榧は一夜にして実をつける。波上に題目が見られる場所がある。石油の取れる所がある。天然瓦斯の出る井戸がある。
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ソーレンバナ 1939年 鳥取県 曼珠沙花をソーレン花と呼ぶが、長病の者が寂滅するのはこの花が咲く頃だといわれている。
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(クワカラエダ) 1977年 静岡県 遠州豊田郡月村の百姓である作十が持っていた古い鍬から、枝が出て花が咲いた。枝は鉄色で鍋つるのよう。花はここめさくらで、色は金銀のようだった。
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ウドンゲ 1956年 宮城県 ウドンゲの花が咲くと不吉などと言う。
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マンセイノハ 1980年 神無月(10月)のころ、野外を歩いていると蔓菁(カブラ)の葉が例年よりも大きかった。同行していた不破翁がいうには、今年は大雪になるという。すると実際に大雪となった。
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コウバイ 1928年 長野県 建久八年に阿安姫は頼朝の妾となった。正室は非常に嫉妬深く、お側仕の女が妊娠すると必ずその人を殺すと言われていた。恐ろしく感じていた阿安姫は、愛好の梅の花が咲くと、実を結んでくれるなと願った。するとその梅は決して実をつけなくなった。
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ヤクビョウガミ 1971年 福島県 2月8日、10日は、ヨウカ、トウカ。2月8日の朝早くに目かごを門口にかける。この日には疫病神が通るという。目かごをつるしておくとその目ににらまれて厄病神はひきかえす。そして、2月10日にははずす。8日10日は山にいくもんでないといわれている。この日山に行くと疫病神にさらわれたり足をいたくするという。
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ヤクビョウガミ 1971年 福島県 2月8日、10日は、ヨウカ、トウカ。2月8日の朝早くに目かごを門口にかける。この日には疫病神が通るという。目かごをつるしておくとその目ににらまれて厄病神はひきかえす。そして、2月10日にははずす。8日10日は山にいくもんでないといわれている。この日山に行くと疫病神にさらわれたり足をいたくするという。
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カイヨセノカゼ 1976年 大阪府 天王寺では毎年2月22日に精霊会があり、舞楽を行う。その飾りに、小さな法螺貝の殻を付けた大きな作り花を用いる。寺の役人が住吉の浜に出てこの貝を拾うのだが、毎年2月18日に暴風が吹いて、その後に必ずこの貝が吹き寄るという。
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フルヅカ 1952年 三重県 榎の木が一本あったが何年も全く太らない。ある人が、塚の周りにあった蔓を切ってしまったところ、祟りがあったので、それ以降誰も枝一本折らなくなった。
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タノカミ 1971年 茨城県 10月10日はトオカヤともいう。田の神はこの日に天にのぼって行くという。
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レイム,スガカミ 1977年 先祖伝来の菅原道真真筆があり、毎年正月25日に祭礼をしていたが、3年間ほど途絶えたことがあった。宝暦2年正月25日の夜丑三つ時、主の夢に菅原道真の神影が現れ歌を詠んだ。ありがたいことだと、以降毎年正月25日には祭礼を行うようになった。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1936年 京都府 宇津村では、優曇華の花が咲くと、貧乏になるという。
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