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クニチ,シトギマワシ
2001年 青森県
9月9日・19日・29日には、新米で餅をついて神様に供える。シメクニチの29日に、シトギマワシといって、老女や主婦が三欠けずつ稲荷様、月山様、日月様、地蔵様、馬の神様、不動様、金精様、権現様に供えた。「クニヂにの、餅食わねばホイド抜げネ」と言われた。

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オテングサマ
1968年 群馬県
十日夜には餅を搗いて、八幡様・十二様・道陸神・お天狗様の祠に供えて廻る。お天狗様に供える餅は細長いので「お天狗様の帯」という。これを祠の上に掛け、細かく切った百八つの餅というものと、箕に入れた大根と菊の花を供える。水沢では餅は持って帰って食べる。三ノ倉では「天狗のサワ餅」といい、供えたままにして置くか、すでに祠にかかっている餅と交換して帰る。「天狗様のオミゴク」という。
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クリメシ
1939年 熊本県
旧9月9日には栗飯を炊いて、神仏に供えて一家で食べるが、「後先見ずに食べろ」と言う。もうすぐ米がとれるからだという。
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カミサマオクリ
1988年 長野県
旧暦9月25・6日ごろ、えびす様以外の神様は出雲へ出かけるので餅をついたり団子を作ったりして神棚に供え、カミサマオクリをする。この頃は忙しい時期だが、「忙しくてご馳走なんか作って送ってられん」と文句を言ってはいけない。昔、ご馳走を作らなかった家の子が、焼け死んだといわれている。
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ノウガミサマ,オボスナサマ
2001年 青森県
9月16日には、ノウガミ様が種を持って天へ帰る日であり、丸い餅を16個、ウキウキ(ナベダンゴ)、赤飯、煮しめ、豆シトギを作る。オボスナ様の境内にあるオノウガミ様にお神酒とお菓子を、家の神棚にはそれを朝夕供えたりもする。
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ジガミ
1964年 福島県
2月9日の夜は宵地神といって山仕事を休み、10日地神だんごをつくって地神様と神棚に一升ますに入れて供える。女たちはこの日早朝からうすをとんとんたたく。これを地神さまをよぶといい、この日を地神待ちという。うすをたたくのは、昨秋10月10日の地神待ちにあげた餅のうすがからになったので、今年も着てくださらないと困るためだという。秋の地神だんごは、そば粉にきびを入れたもので、これを供えて土の神様に感謝する。10月は神々が全部出雲に集まるので留守になり、地神だけが残るという。
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カミサマ
1943年 島根県
万九千神社では、11月26日、出雲に集まった神々が最後の宴をして帰るという。その夜、附近の村々では神に行きあうと病気になるといって外出しなかった。ことに便所へ行くことを禁じた。また、その夜搗いた餅を雨戸にすりつけておくのは、夜中に神が来てちゃんと祝ったかどうか見てまわるからだという。
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コトノカミ
1982年 新潟県
田の神は一般に「事の神」と呼称されている。2月8日(または9日)の事始めの日に事の神様は稲の種子を持って、天から下りられるとされ、農家はボタ餅あるいは小豆団子を作って供えた。12月8日(または9日)の事納めの日には、事の神様が天上に帰られるといって、事始めと同様にボタ餅などを調えて供えた。
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ボン,ショウリョウ,ショウライ
1941年 青森県
旧暦6月頃に収穫された小麦は、粉にされて旧暦7月13日お盆の精霊に供えられる。恐山から来た精霊は、盆中は麦ハット(手打ちうどん)のおひなが(午後三時頃の食事)を供えられ、16日午後にはキンカモチを背負い田を見回って帰るという。
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タノカミサマ,コウサクノカミサマ
1982年 新潟県
田の神様は春3月16日に田へ下り、秋11月16日に山へ上るといって、この両日は山へも畑へも出ず、休んでボタモチ(おはぎ)を16作って神棚に供える。赤飯を炊いて供える家もあった。ここでは、田の神は耕作の神様となっており、それが常駐するのは山で、春に田へ下りて秋に山へ帰るが山の神になるとはいわない。
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タノカミ
1982年 新潟県
社日が田の神を祭る日とされていて、餅をついて供える。春の社日には田の神が早朝に、餅をつく杵音につれて天から田に下りてくるという。またこの日、雪の積もっている田に出て、「社日の田打ち」といって、3鍬ほど田打ちをした。秋の社日は、その夕べに餅をつく杵音につれて田の神が田から上がって天にのぼるといわれている。春秋の社日が長い年は田の神は田に長くいるから作は不作であり、短かければ作がよいともいわれている。
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タノカミサマ
1982年 新潟県
3月16日は「春の田の神様の日」で、田の神様が山からやってくるといい、11月16日は「秋の田の神様の日」で田の神様がまた山へ帰るという。この両日は早朝に餅をついて大きな丸餅の上に小豆の煮たものをあげ、恵比須棚に供えた。
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タノカミサマ
1982年 新潟県
春3月16日は「田の神祭り」で、この日、田の神様が山から下りてこられ、大きなシトギ団子を16作って恵比須棚に供える。そして、秋の11月16日も「田の神祭り」で、この日、田の神様が田圃から山へあがられ、春と同じくシトギ団子を16個、恵比寿様に供える。
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タノカミサン
1984年 新潟県
春秋の社日には、神棚にボタ餅を供える。これは、春には田の神さんがボタ餅を食べて田に下りるので朝に供え、秋は田から上がってくるので夕方に供えるという。
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カミサマノセンタクドマリ,オミヤノカミサマ,トナリノムラノカミサマ
1982年 新潟県
旧暦9月29日は、オカミオクリといい、クンチアレという雨風の強い荒れ模様になる。村々の神様は「神様の洗濯どまり」で、馬に乗って出雲の社へ1ヵ月泊まりにいかれる。昔、この夜に長岡の成沢のお宮へ乞食が泊まっていたところ、隣村の神様が鈴馬で来て出雲行きの誘いに声をかけたが、そのお宮の神様は乗っていた馬の足が折れてしまって、あいにく今夜はいかれないと答えた。次の朝乞食は、絵馬の神の足が折れていたのを見つけ、直してやった。
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コメ
1940年 三重県
志摩の俗信。卯日には精米の糯米の播種挿秧収穫餅搗等、一切の糯米には手を触れない。これを犯せば、火に祟るという。しかし、四月卯日に搗いた餅となると、寿命伸ばし餅などといって、貰ってでも食べるという。
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ハーゲンジイサン
1957年 東京都
7月2日ごろをハーゲン爺さんの日といい、新しい小麦の焼餅をこしらえて仏様に供える。
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タノカミ
1982年 新潟県
3月16日は「田の神下り」の日で、田の神はこの日家から田圃へおりる。アンコを入れた糯米の団子を作り、俵の上に上げて、「今年の作がよいように、けがのないように」と祈る。11月16日は「田の神上がり」で、新米の入った俵に団子を盛ってお礼をいう。この日田の神は田から家へ上るといわれる。耕作する人間より田の神様は早く下り、遅く上る。そして、翌年の3月まで田の神様は家で休んでおられるとする。
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オカマサマ
1983年 茨城県
9月28日はオカマ様の命日で、この日はウルチを1升洗って粉にして36個の団子を作る。この団子はオカマさまが出雲にムラの婚姻を決めに行く時の弁当である。また、これとは別に小さい団子を作り神棚や仏壇に供えた。これはオカマ様が出雲に帰る途中に諏訪の峠でボタ餅のくらべっこをするという。10月28日にはまた家に帰ってくる。
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テンク゛サマ,(ゾクシン)
1959年 秋田県
旧暦9月16日は十六天狗といい、餅を搗き、天狗様にあげる。流行り病を防いでくれる。
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エキビョウガミ
1940年 秋田県
旧暦2月の9日、11月9日は疫病神が朝早く通るので、門口に目のあるものを下げて通してしまう。晩には餅を搗いて参俵に乗せて川に流す。この時の参俵は左捻りに作る。
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