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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フーライネコ
1993年 静岡県
猫は赤子に取り憑き、高熱を長引かせる。大正期まではフーライ猫退治が行なわれていた。カラネコというワンナ(罠)で猫を捕らえる。取り憑いた猫は鳴かない。鳴く猫は妖怪ではないので逃がす。猫を煙で燻して弱らせて殺し、煮て砂糖醤油で味付けして皆で食べると病は治る。取り憑いた猫は赤子の乳を吸い取っているので、胃の中に乳が入っていたという。

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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。昔は憑き物が憑いて病んでいると言い、布団に潜り込んでご飯や油揚げを三人前ほど食べたり、ときには苦しんで病んだりもした。キツネを離すために、ほうろくを熱く焼いて頭に被せたという。
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ネコノアタマ
1939年 長崎県
猫の頭を黒焼きにして食べると、癩病の薬になるといわれている。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は病気で寝ていても世間や勝手場のことなどをよく知っていたという。病人の枕元で火を焚き、胡椒などをいぶして嫌がらせをすると、キツネが人から離れると考えられた。
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キツネツキ
1983年 千葉県
昭和の始めに、ヤジリのおばあさんの息子がキツネに憑かれた。キツネを追い払おうとして子供を折檻したらその子供は死んでしまった。枕元に油揚げを置き、取り憑かれた人を叩くと、キツネが油揚げをくわえて逃げていくといわれている。
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ネコ
1986年 大分県
猫は魔性の生き物であるから猫を殺すと憑かれる。
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ネコノタニ
1931年 兵庫県
猫の谷は猫の声が聞こえると化け物が出るといわれていた。ある飛脚が頭に鍋を被った化け物に襲われ、刀で切りつけた。「紺屋の婆さんを呼んで来い」といわれたのを不思議に思った飛脚が紺屋の婆さんを尋ねると頭に傷をして寝ているという。猫が婆さんを食って化けていると思った飛脚は逃げていくのを追いかけて退治したといわれている。
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キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は高熱を出して譫言をいい、急に立ち上がって乱暴をしたりした。離すときは、病人の枕元で、行者が自己催眠にかかって焼け火箸を手で握ったりという荒行をして祈とうをしたという。
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キツネ
1968年 佐賀県
昔は法印は、病人の原因は狐が憑いているのだといった。大工をしていた人で憑かれ易い人がいて、酒を飲んで隣村から帰って来るなどすると、憑かれることが多かった。落とすには湯立てをして、笹の葉で湯を撒くと、狐が湯に入れられると思って出て行く。また、憑かれた人の上に刀をぶら下げて、それを矢で射ると憑かれた人は飛び起きて走り出し、倒れると狐は落ちている。祈祷の最中に狐が「○○に憑いてくれ、と山で頼まれた」などと言うこともある。狐の好物は鼠の蒲焼と小豆飯。
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ネコ,キツネ
1955年 静岡県
猫は狐のおばさんだという。猫がはしゃぐ時は狐が来ている。病人に憑いた狐と飼い猫は仲良しで、障子越しに遊ぶ。これは狐憑きには見える。
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ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
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ネコ,ヘビ
1940年 秋田県
猫や蛇は悪性のもの情けをかけると憑く。憑かれたら半紙にその姿を描き、棒などに貼って夜分に村はずれに立てて捨てる。猫にはホシカ、蛇には握り飯を供える。
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ネコマタ
1956年
ネコマタの名は古くからあった。猫が人の屍体をとびこえるとその屍は蘇って猫股になる。香川県の方では飼猫が古くなるとこれに化し、尾が二つに裂けるという。こういうときは小豆飯に魚をそえ、赤手拭いを頭に被せ、暇をやるから去れというと、いつかいなくなるといわれる。
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キツネツキ
1984年 島根県
キツネ憑きは今でもある。普通に生活しているときには、特にキツネは出てこないが、生活が苦しくなると出てくる。憑かれると何かを口走るようになり、物を食べなくなる。しかしキツネが離れるとその間のことは覚えていない。キツネが離れると精神的に弱い人は死ぬことが多い。
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マショウ,ネコ
1985年 香川県
古く飼っていた猫はマショウになるから、赤飯を食べさせるとよい。そうするとどこかへ行ってしまう。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は病気で意識ははっきりしないが、食欲はとても旺盛だった。祈とう師に拝んでもらって離した。あるいは唐辛子でいぶしたという。
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ネコ,カイ
1976年 熊本県
猫がなす怪異は甚だしいもので、人を死に至らしめる。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた病人が寝ていたのに急に飛び起き、キツネのような鳴き声を発し、「どこのキツネだ」などと言った。親類などが枕元に集まって、御幣で払い、キツネの大好物の油揚げを作って木戸から外へ送り出し、キツネツカイと思われる家の近くまで行き、「帰ってくるな」と言って後ろを見ずに帰ったという。油揚げはその辺りに置いてきた。
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ネコゲタ
1961年 鳥取県
ネコゲタという一種の精神病がある。猫を殺すとこの病気になるといわれ、ネコゲタが憑くというふうに表現する。
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ネコ
1940年 大阪府
長年飼った猫は化けると言われる。まず、手拭いを被った猫が調子を取りながら踊るという話がある。また、飼い猫が自分で料理を作って食べたのをその家の嫁が見、口止めされたにも関わらず夫に話してしまい、嫁が猫に食い殺されたという話もある。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は、蔵一杯に年貢米が入っているが、これをすべて食べてしまったらどうすればいいかというようなことを喋った。祈祷をしてもらって赤飯を炊いたところ、キツネが飛び出してきて戸間口で倒れた。それ以後本人は良くなったという。
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