ムシクヨウ 1964年 福島県 10月10日には虫供養といって、農作物について害虫を殺したのを供養するとし、かいもちなどをつくり虫を祭った。
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(ゾクシン) 1975年 山口県 50年ほど前まで、水をお宮へ持っていき、祝詞をあげてもらった。これは虫除けの水であり、それを田の水口にまいておくという。
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(ノウギョウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 田植えの数日前にお田の神祭りをする、稲株で鳥の形を作って苗代に供えると虫除けになる、牛馬を購入したときは、その家の味噌と米を釜のふたに載せて食べさせる、雨乞いはいまだに行われ、とくに旱魃であった昭和33年には各地で行われた(栗原市鶯沢地方)など。
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ムシオクリ 1964年 福島県 稲につく害虫を神の手で防ぎ、守ってもらう意味で、6月には虫送りをする。村の子どもたちが旗をふり、鉦をたたいて田畑の面をなで、「稲の虫も送んぞ、たばこの虫も送んぞ」と叫んでそれを村境に送る。会津盆地の西部山間部の大沼郡三島町・金山町・昭和村地方などには、実際に害虫をとって袋につめて送り出す地方もある。
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(タタリ) 1958年 岐阜県 害虫の発生は大原騒動で打ち首になった人たちの祟りかもしれないということになり、法事をした。
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ムシオクリ 1956年 宮城県 旧六月二十日、虫送りという行事を行う。搗いた餅や虫の名を書いた紙を笹竹に下げて、錠口に立てる。笹につける餅は搗いている時に返したりせずにとらなければならない。そうしないと害虫が戻ってくるという。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
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タノカミ 1982年 新潟県 2月16日と10月16日は田の神まつりが行われるが、田の神が田におりるまでに田の溝を掃除し、溝口に葭を立てる。
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ガワッパ 1968年 佐賀県 夏越の日に川祭りを行なう。米粉で作った川祭りダゴという団子を供え、川に投げ入れる。ガワッパの害を防ぐためという。
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アマチャ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 4月8日にお寺で甘茶をもらい、家の周りにそれをまいて、虫除けにするといわれている。
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ネズミヤクシ 1986年 埼玉県 農家の人が信仰すれば、ねずみの害をまぬがれることができる。
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(ゾクシン) 1972年 千葉県 田植えに関する俗信。
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サイトウサネモリ,サバエ 1935年 山口県 山口県美祢地方では害虫駆除の風習が行われている。藁の人形を作ってそれを斎藤実盛と称して神事の後に村中を歩き回り、それを次の村に渡し、次の村も同様にするというものである。これは昔平家の臣、斎藤実盛が北国の戦に敗れて傷つき倒れ、家臣たちは近くの豆畑に隠れたが、遂に身を全うすることが出来なかったのを憤り「サバエ」という害虫となって各農作物を害するようになったという伝説による。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの済んだ田圃に悪戯をした狐が捕まり、殺すか殺すまいか議論になったが、助けることにした。田植えのしなおしを準備していた夜、狐が大勢来て夜の内に田植えが終わっていた。その後も狐がその田を世話してくれて、その年は豊作になった。それからその家では明神様として狐を祀り、田植えの日にはご馳走をあげている。
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(ゾクシン) 1992年 宮崎県 田植えを忌む日に関する俗信一束。
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オチラシ,キナコ 2000年 香川県 正月14日(小正月)には、オチラシと呼ばれる麦の粉やきな粉を神様に供え、そのきな粉を包丁の先に付けて、家の周囲に撒き散らす。その時「虫の口を焼きます」や「長虫しいろけ、長虫しいろけ」と唱える。これをすれば長虫がよりつかず、秋の実りは大丈夫だという。これをオガノクチアケともいう。
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ニヒャクトオカノカゼマツリ 1965年 岩手県 台風の被害を避けようと、二百十日を休日にして、風祭りを行った。
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ダイジャ,ノガミ 1988年 奈良県 昔蛇が出て田を荒らしたので、神に祀るから荒らさないでくれと頼んだ。以来、旧暦5月4日(今は6月4日)に野神祭りをしている。
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ウシオニ,ウシノヨウカイ 1973年 愛媛県 昔、疫病が流行したため、疫神退散を願って牛鬼をつくり、厄払いをした。また、牛のよう会が出て農作物に被害を蒙った。そのため怨霊を慰めるため牛鬼をつくり、祭事に奉仕し、被害から免れた。
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ヤクビョウガミ 1983年 茨城県 七夕の日に天の川の水が増すと、それに伝って疫病神が来るので、それが来ないように芋の葉の露で「天の川」と書いた短冊を木にぶら下げた。七夕の笹の枝のうち短冊のついているものを伐ってきて大根や白菜の種をまくときに畑にさしておくと虫除けになるという。
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