ウシ 1931年 長野県 大昔、神様が笹原を切り開くために乗ってきた牛が死に、石になった。牛石様と呼ばれ、疫病の神様とされている。県道を設けるために移したら、翌年百日咳が流行したので、祟りだと言われた。また、欠けたときの牛の乳のようなものが出たそうである。
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ハヤリヤマイ,アクマ,オニ 1986年 長野県 ある時、村に流行病がはやって大勢死人がでた。そこで庄屋は、これからは自分の家を悪魔の宿として貸すから流行病を村から追い出してくれと願をかけた。そうすると流行病は一段落したという。それから庄屋の家では節分のときに豆まきをしないで、障子をあけて悪魔や鬼を迎え入れるのだという。
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ゴズテンノウ 1983年 昔、永正年中に疫病が流行り、人々が数え切れないほど死んだ。そこで、大内義興と卜部兼忠が、祭神として牛頭天王を勧請した。
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フドウサン,(ゾクシン) 1979年 徳島県 昔、病気が流行ったときに不動さんに「踊りをするから病気を入れないで今年の夏を守ってくれ」と祈ったところ、病気が入ってこなかった。それ以来、祭をするようになったという。
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テンノウサマ,アクビョウガミ,ウシノエカミ 1982年 新潟県 7月14日は各地で天王さま、祇園さまの祭りをする。天王様は疫病神で病気にならないようにと初生りの胡瓜を供え、各家では縁側に簀をさげ、悪病除けに杉の小枝に幣束をさげてさし、牛の絵紙を逆さにして入口に貼る。牛の足をあげておくと悪病神がきたときに、すぐ蹴り飛ばされるといわれている。
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ダイジャ 1959年 神奈川県 数百年前、生麦に住む男が亡妻との約束を破って再婚した。亡妻は大蛇となって池から現れ、男を襲った。男は亡妻の霊に謝罪し、供養した。何年か後、一帯に悪疫が流行し、稲荷神社へ走る狐の声を聞く者や、大蛇が魔疫病をくわえて稲荷の森から海上に立ち去る姿を夢で見る者が出た。村人は稲荷大神のお告げに従い、かやで大蛇を作って家々を回ったという。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの済んだ田圃に悪戯をした狐が捕まり、殺すか殺すまいか議論になったが、助けることにした。田植えのしなおしを準備していた夜、狐が大勢来て夜の内に田植えが終わっていた。その後も狐がその田を世話してくれて、その年は豊作になった。それからその家では明神様として狐を祀り、田植えの日にはご馳走をあげている。
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オンリョウ 1981年 長野県 夏の疫病は怨霊による。疫病を追い払うために祭りをする。神社で盛大に開かれる。新しくなくなった人の鎮魂のために外盆踊り、古くは念仏踊りというものが仏教によって行われる。
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カイギュウ,ワラシ 1964年 滋賀県 永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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トゴノドウジノゾウ,エキジン 1983年 京都府 昔、雲慶2年に天下に疫病がはやり、万民が多く死んだので、土午をつくって疫神を祀ったという。そこで今でも、大寒の日には夜半に陰陽師たちが土午童子の形を作り、門々に立てるそうである。
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ウシガミノタタリ 1974年 愛媛県 脇谷家で、昔、家族が次々重病にかかったので占うと牛神の祟りだといわれたので、一切牛肉を口にせず客にも出さないようにしたところ、幸福になったという。田原・金沢・山中の三家でも「牛神講」といって牛を祭っているが、火事で死んだ牛の祟りを恐れてだという。
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コウジン,タタリ,ウシ,ユメ,(ゾクシン) 1916年 滋賀県 牛の夢を見ると荒神様の祟りがあると言い、荒神様にお詫びをしないと瘧を罹ってしまうという。
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ダイジャ,ノガミ 1988年 奈良県 昔蛇が出て田を荒らしたので、神に祀るから荒らさないでくれと頼んだ。以来、旧暦5月4日(今は6月4日)に野神祭りをしている。
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ヤクキ,ヤクガミ 1977年 疫病流行の際の疫神、疫鬼送りに関する考証。疫神を送るために船を作るのは、中国の例に倣ったものではないだろう。
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オニ 1961年 和歌山県 百姓が雨がなくて嘆いていると、鬼が雨を降らし、かわりに一人娘をさらって行った。娘は鬼の家で鬼の子を産み、鬼の子がお爺さんに会いたいというので、鬼の留守に鬼の車に乗って逃げ出した。鬼が追いかけてきたが、笑わせて逃げ切った。お爺さんの家に行き、鬼が怖いと言っていた青い剣と青いヒルに似た菖蒲とヨモギを軒端に下げて鬼を退散させた。それが五月節供の由来。
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スサノオノミコト,ヘビノカタチヲシタイシ 1977年 神奈川県 牛鞍神社の祭神は素盞嗚尊であるが、この神社のご神体である蛇の形をした石は、以前、別の寺に移そうとして運んだところ、その途中で重くなったり軽くなったりしたという。また、この神は神楽が嫌いで、大正の初めにそれをしたところ、悪疫が流行したという。
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ムラヲスクッテクレタオオカミ 1987年 長野県 ある年,村人が飢饉で苦しんでいると,村はずれに多くの鳥や獣が置いてあった。村人達は狼からの贈り物に違いないと深く感謝した。このようなことがあったので,村人達はますます狼を犬神様として崇めた。
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オニ 1967年 愛媛県 宗方の弓祭は昔、部落の西の島に鬼がいて、これが農作物を荒らすので、弓矢でもって退治したことに端を発するという。五穀豊穣・悪魔退散・氏子安全を祈祷する。祭を中止した年は不作だったという。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 昔は、一番恐れられていたものは牛鬼であった。けれども、誰もその正体を見た者はないという。一説によると、捨てた牛の子の化物であるという。
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〔エキオニ〕,イエオニ 1974年 宮内の疫鬼を追い出して帰ってこないようにする陰陽寮式追儺の祭文に見える神事について。
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