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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ニワカメクラ,キツネ
1956年 宮城県
北台町七番丁通り西の横丁から八番丁へぬける小路で、昔から夜分通る人が度々にわかに目が見えなくなってしまうことがあった。そのあたりに棲む狐の仕業だったという。(現在「北台町七番丁通り」などの地名は見当たらないが、仙台市内か)

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ミチヲフサグウバ
1956年 宮城県
台町一番丁から二番丁へぬける横丁通り西浦のあたりに、大きい皀莢木(さいかち)が枝を広げていたが、夜、その下に白髪の老婆が横丁をふさいで立っていることがよくあった。ある夜某家の仲間(ちゅうげん)がそれに遭って驚き、一番丁へあわてて駆け抜けたという。(現在「台町一番丁」などの地名は見当たらないが、仙台市内か)
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ヒトツメナントカトイウタヌキノバケモノ
1982年 三重県
胡桃から本郷へ夜道を歩いていると、道の前が急に明るくなって前へ進めなくなることがある。なにかにばかされたんだと思うと、道がパァーと元通り暗くなる。一つ目なんとかという狸の化物が頭の後ろからおおいかぶさってくるためだといった。昔はよくやられる人がいた。
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キツネ
1974年 栃木県
1910年頃の話。ある人が酒を飲んで帰る途中、店がたくさん出て賑やかに商いをしているのが見えたので、家に帰って家人を誘って見に出たが、家人には何も見えず、本人も落ち着いてきたら何も見えなくなった。狐の仕業。
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キツネ
1956年 宮城県
夜間,道のないところに道が通っていて,そこを歩いていくと土産物を狐にとられてしまうという話がかなりある。
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シチニンドウギョウ
1939年 香川県
ある人が夜、牛を連れていると急に牛が動かなくなった。牛の股から向こうを見ると七人同行が行列して歩いて行くのが見えた。獣や耳の動く人にはよく見えるという。
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ネコザカ
1956年 宮城県
仙台市大橋の東阿元から川に沿って南に下る坂を大坂、または猫坂といった。昔、この坂の辺に年を経た大きい猫がいて、通行人をばかしたり、害をしたりしたのでこの名が生まれたという(三原良吉氏『仙台伝説集』)。この坂の東側、大町からすぐのおり口に、仙台空襲のときまで二階建ての三軒長屋があり、北端の一軒は化け物か幽霊が出るといわれ、空襲でそのあたり一帯が焼けるまで戸をとざされた空き家のままであったという。
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キツネ
1995年 島根県
一の谷を夜に1人で通ると、ぼけることがあり、狐の仕業だろうという。ある時、一の谷を通っていると、にわかに黒い雲が出て真っ暗になり、雨が降り出した。なかなか目的の家に辿り着かず、夜更けになってやっと着いた。たった14、5町ほどの距離を行くのに一晩中かかったという。
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ナカヤマトウゲ,オイヌイシ
1956年 宮城県
仙台市の北山から泉市の根白石に越える峠。昔は狼が多いので知られ、根白石の山根から仙台へ炭薪を行商にくる人々は、夕方集合して駄馬を一団にして最後尾の馬はモトツ(手綱)を引きずり、狼除けとしていた。ある日実沢の百姓が夜に独りで峠にかかると、1匹の狼が口を大きく開いている。咽喉に挟まっていた骨をとってやると尾をふりながら去った。次の夜、その狼がお礼に猪をもってきて、縁側においてあった。それ以後仙台から夜に帰るときは、骨を抜いてやった場所にいて送ってくれたので、峠から実沢への分かれ道に三峯の碑を建てた。これを狼(オイヌ)石という。
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ソデフリチョウノユライ,フルダヌキ
1956年 宮城県
仙台市小田原の一角に蜂谷屋敷と呼ばれる地域がある。そこはもと蜂谷長者といわれた蜂谷定国の屋敷で、藩政時代その一角に栗の古木があった。その頃夜になると老樹の下に、振袖姿の白い顔の女が佇んで、小路を通る人にニタニタ笑いかけたといわれ、その通りは夕方になると通行が途絶えてしまった。それを聞いた剣客狭川新三郎が夕方に出かけると、やはり怪しい振袖姿の女がニタニタ笑いかけた。新三郎が小柄を投げつけると、キャッと声を立て手応えがあって、女の姿は闇に消えた。翌朝調べると、劫を経た古狸が咽喉を刺されて死んでおり、それ以来妖異は絶えてしまい、誰ともなく袖振丁と呼ばれるようになった。その後、誰が建てたのかこの屋敷内に狸塚とよぶ小祠があり、明治の頃まで残っていたという。一説にこの通りの屈折の形が振袖に似ているからともいわれる。
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コリ
1937年 大阪府
畑の畦道を歩いていると、辺りが突然真っ暗闇になった。しばらくすると元に戻ったが、その場にいた筆者の母が、後年、あれは狐狸の仕業であると筆者に語った。
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タヌキ,キツネ
1975年 愛知県
60年程前、夜中に寝ていると藪でトントンと竹を切る音や竹の葉のザワザワいう音が聞えてきた。これは狐の仕業である。外縁をピチャピチャと音を立ててある音が聞えたが、翌朝見ると狸の足跡がついていた。
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シンジュウロウキツネ
1956年 宮城県
台町五番丁の東北角屋敷は,以前郡司桜田安兵衛の屋敷であった。裏の竹薮に穴があって,そこに新十郎と呼ばれる狐が長年棲んでおり,様々化けては通行人を悩ました。
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カワウソ
1948年 新潟県
夜歩いていると、突然前が見えなくなる。歩きつづける田の中に入ってしまう。あっと思うと、急に明るくなるという。獺の怪の仕業ともいわれる。
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キツネ
1984年 山梨県
上宿集落の子どもが行方不明になり、夜になっても戻らなかった。近所の人たちが手分けして探したが見つからず、翌朝、七覚川の小道でびしょぬれでガタガタ震えてうずくまっていた。狐の仕業。
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キツネ
1979年 岐阜県
夜の11時頃にボウガサレというところを馬を連れて通ったら、提燈の行列が見えた。お寺の説教を聴いてきた人かと思っていたら、消えてしまった。狐の仕業。
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キツネ
1975年 福島県
ある人が雨が降る日に土手際を歩いていて、土手の上のほうを歩いていたら知らない道に出た。おかしいと思っていたら蓑を触るものがある。もとの道に戻ろうとしたら、足を後ろから引っ張られて転んでしまった。気がつくと、買った目刺しがなくなっていた。狐の仕業。
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キツネ
1979年 岐阜県
昔、深夜に出歩いたら狐になでられて化かされた。
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キツネ
1998年 奈良県
昔、寺の裏に竹薮があり、そこに狐が棲んでいた。その狐が、夜になると人間のように鐘を叩き、お勤めをしたという。
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ツキヨノオオニュウドウ
1956年 宮城県
土橋通り台町七番丁と六番丁との間、白根沢家の南隣りは、当時遠藤九郎兵衛の屋敷だったが、この主人はよく化け物を見ることがあった。ある時は大入道が月夜に路地を通り過ぎるのを見た。*呼称は「日夜の大入道」となっている。
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タヌキ
1933年 秋田県
秋田の河辺・仙北の境の踏切を吹雪の夜に限って怪しい汽車が通った。ある夜、脱線した列車を迎えに行くために機関車が踏み切りに差し掛かったとき、また怪列車が現れて正面衝突したが、機関車はそのまま進み、あとには狸が一匹轢死していたという。
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