(ゾクシン) 2001年 長野県 ドンドン焼きで焼け残った竹を屋根の上に置いておけば、火災を免れる。
類似事例 |
|
シノヨチョウ(ゾクシン) 1969年 山梨県 からすに関する俗信。からす鳴きが悪いとなにかありやしないかと怪しむ。不幸のある家ではからすが鳴いてもなんとも感じないが、ほかの家では変に聞こえるというう。また、普段からすは山で鳴くが、不幸があるときには近くの柿の木などにきて鳴くという。
類似事例 |
|
ヤクガミサマ 1963年 福島県 2月7日の晩にはメカゴを竹につけて屋根の上にかかげたり、門口においたりする。また、木戸口では藁殻でにんにくをいぶす。2月8日は厄神さまが天から降りてくる日でこれらで家に入れないようにする。
類似事例 |
|
アクマ 1916年 長野県 門の入り口にほどこす魔除けの方法として、馬の藁沓や蹄鉄を吊るすと悪魔を払うと言われている。また、軒端に熊蜂が巣をつくった時などは取らない。悪魔を恐れさせるという俗信だろう。
類似事例 |
|
セツブン,オニヨケノマジナイ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 節分には、軒下にたらの木・鰯の頭などをさして「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまく。あるいは出入り口にタワラギとトベラを供える。また、トベラを出入り口であぶって音をたてる。鬼は天井の煙出しから多く入るといい、その下に女性の髪でタワラギを結んでおくという。以上が鬼よけのまじないであるという。
類似事例 |
|
コブガワラサマ,テング 1962年 千葉県 近所に火災があっておっかなくなってきたら、1升御飯を炊いておむすびにし、おはちの蓋に入れ、屋根の上にのせる。その時「コブガワラ様に上げます」と言う。コブガワラ様というのはおっかない天狗で、こうすると火は別の方へ向くという。
類似事例 |
|
テング 1972年 富山県 建て前の時、囲炉裏となる箇所の上に火カギの模型をつけ、天狗が嫌う味噌と干鱈を包んだ藁苞を提げる。天狗が家に入るのを防ぐために行う。
類似事例 |
|
セイモントウフ 1956年 宮城県 12月1日は水溢しの朔日で、長方形に切った豆腐を串に刺して、炉の四隅に立て、水をかけてから屋根に投げ上げて鳥に食わせると、火除けになるという。
類似事例 |
|
カラスナキ 1986年 埼玉県 人が死ぬ1週間前にからすがいつもより鳴く。「誰か死ぬよ、からす鳴き悪いよ」「からすは良く知ってるよ」という。また、そのころタマセを見ることがある。火の玉が長く尾を引いて飛ぶ。タマセが出るのでからすにはわかる。
類似事例 |
|
メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
類似事例 |
|
マヨケ,ナンビョウヨケ 1981年 山形県 にんにくや大豆の殻、熊の神社の笹などを軒下に下げておくと、魔除けや難病よけになる。
類似事例 |
|
マモノ,クモ 1975年 高知県 魔物がクモに乗り移ってじざいから降りてくるのを防ぐためにヒイラギ・ネムの木・タラの木を人差し指ほどに切って、ミカンの皮やジャコをはさんでつるしておく。じざいは囲炉裏で鍋をつるす棒である。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1974年 滋賀県 囲炉裏で松の木をくすぶらせると、この煙で福の神が降りてくるといわれている。
類似事例 |
|
ヒョウ 1981年 山形県 土用の丑の日にヒョウ(スベリヒユ)をつんで軒下に吊るすと魔除けになる。元旦にはひょっとしたことがないようにヒョウを食べる。
類似事例 |
|
テング 1933年 長野県 松の木の真東に向いている枝は天狗の止まり木であるという。伐るには斧で切れば天狗が逃げていくから祟りがないそうである。
類似事例 |
|
テング 1974年 滋賀県 天狗は月夜の晩に笛を吹く。天狗がとまる木は丸くはげている。
類似事例 |
|
テング,(ゾクシン) 1978年 石川県 棟上げの時、天狗除けや魔除けのために、棟梁が屋根の上に六角の糸巻きの枠を立て、それに鯖をつるす。その後、鯖は川に流してしまうという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 2001年 鹿児島県 雷が鳴るときは、布切れで作った左綱に火を点けくすぶらせながら軒下に下げておいたり、庭に投げつけておくと落雷の心配はないと言う。往事は軒下に左綱を下げその下に水桶を置いて杓子を添えて放置していた。これはウヤホウの神が落雷の出火を消してくれるからという。
類似事例 |
|
オニ,ヘビ 1969年 秋田県 10月10日にはショウズゴトと言って、笹を取って来て野バラに餡餅を1つつけて戸口や窓に挿す。ショウズゴト餅という。神様が出雲に行っている留守の間、鬼や蛇から護る魔除けだという。
類似事例 |
|
バケモノ 1953年 新潟県 1月24日の夜に屋根に登ると化物の姿が見え、逆さに見ると1年以内に死人が出るといわれて、外出が禁止されている。化物の進入を防ぐためにとうしを戸口に下げる家もある。明かりを漏らさないように窓に莚をかける。
類似事例 |
|