タノカミサマ,コウサクノカミサマ 1982年 新潟県 田の神様は春3月16日に田へ下り、秋11月16日に山へ上るといって、この両日は山へも畑へも出ず、休んでボタモチ(おはぎ)を16作って神棚に供える。赤飯を炊いて供える家もあった。ここでは、田の神は耕作の神様となっており、それが常駐するのは山で、春に田へ下りて秋に山へ帰るが山の神になるとはいわない。
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タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「田の神下り」の日で、田の神はこの日家から田圃へおりる。アンコを入れた糯米の団子を作り、俵の上に上げて、「今年の作がよいように、けがのないように」と祈る。11月16日は「田の神上がり」で、新米の入った俵に団子を盛ってお礼をいう。この日田の神は田から家へ上るといわれる。耕作する人間より田の神様は早く下り、遅く上る。そして、翌年の3月まで田の神様は家で休んでおられるとする。
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ヤマノカミ,ウジガミ 1940年 和歌山県 ある人が山の木を大小関係なく切り倒していると、夜中に大風のような音をたてて小屋に山の神が近づいてきた。白髪頭を振り乱して戸を開け、その人を殺そうとしたとき、氏神が来てとりなしをしてくれたので何とか助かった。それが11月7日、山の神の木数えの日だったという。
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タノアカミアガリノヒ,トシヨリノババサ,ジジサ 1982年 新潟県 11月6日のタノカミアガリの日に子持ちのトトサとカカサは日暮れまで田んぼの稲刈りをしていた。カカサは先に上がったが、タノカミサマにあげる十六団子も作れないと鍋に火をかけていた。田んぼのトトサの隣を年寄りのババサが通り、さらにジジサが、団子ひとつおれにこしらえないとは、おもしろくない。子供を一人ゾウスイ鍋のなかへぶち込んできたわといった。トトサがもしやとおもって家へ来るとカカサが子供のやけどの手当をしていた。
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カミ 1973年 富山県 10月31日は神の刈り上げという。この日、神々は出雲へ行くので、この日までに稲刈りが終わらないと神さまに負けたという。
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カミ 1973年 富山県 10月30日は神の刈り上げという。この日、神々は出雲へ行くので、この日までに稲刈りが終わらないと神さまに負けたという。
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カミ 1973年 富山県 10月28日は神の刈り上げという。この日、神々は出雲へ行くので、この日までに稲刈りが終わらないと神さまに負けたという。
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タノカミサマ 1982年 新潟県 3月16日は「春の田の神様の日」で、田の神様が山からやってくるといい、11月16日は「秋の田の神様の日」で田の神様がまた山へ帰るという。この両日は早朝に餅をついて大きな丸餅の上に小豆の煮たものをあげ、恵比須棚に供えた。
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タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、山へ帰られるともいう。
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タノカミ 1971年 茨城県 10月10日はトオカヤともいう。田の神はこの日に天にのぼって行くという。
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カミ 1973年 富山県 10月29日は神の刈り上げという。この日、神々は出雲へ行くので、この日までに稲刈りが終わらないと神さまに負けたという。
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カミ 1973年 富山県 10月32日は神の刈り上げという。この日、神々は出雲へ行くので、この日までに稲刈りが終わらないと神さまに負けたという。
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ヤマノカミサマ,タノカミサマ 1982年 新潟県 3月16日を「田の神様」と称し、山の神様が山から下って田の神様になられる日だといい、この日は山へ入ることを禁じているが、前の晩に大きな団子を16作り、桝に入れて家の恵比須棚に供える。また、11月16日は「山の神様」の日で、田の神様が山へ帰って山の神様になる日だといい、この日も山へはいってはならない。春と同じく16の団子を前の晩に作って供える。
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ジガミ 1964年 福島県 2月9日の夜は宵地神といって山仕事を休み、10日地神だんごをつくって地神様と神棚に一升ますに入れて供える。女たちはこの日早朝からうすをとんとんたたく。これを地神さまをよぶといい、この日を地神待ちという。うすをたたくのは、昨秋10月10日の地神待ちにあげた餅のうすがからになったので、今年も着てくださらないと困るためだという。秋の地神だんごは、そば粉にきびを入れたもので、これを供えて土の神様に感謝する。10月は神々が全部出雲に集まるので留守になり、地神だけが残るという。
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シャジツサマ,タノカミサマ,サクガミサマ 1982年 新潟県 社日さまは田の神様、作神様で、社日の朝、鳥の鳴く前に天から田に下りられるとし、魚が大好きだからと魚なます・鰊汁・小豆飯を作る家が多かった。社日の朝は早く起きてニワに鍬・鋤を立ててお参りするが、これは田打ちの代わりであるという。社日様は春の社日から秋の社日まで作柄をみておられ、春遅く下りて秋早く上がれば豊作とした。その逆は不作になるが、それは、社日様は大食漢で1日でも長く滞在するだけで収穫が少なくなるからだという。
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タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、高いところへ帰られるともいう。
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タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、天へ帰られるともいう。
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タノカミ,カエル 1961年 栃木県 旧暦10月10日、餅をついて田の神様にあげると、その餅をもって蛙をおともにしてもとの社へ帰る。
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カマノカミサマ 1971年 静岡県 かまの神様は旧10月30日または29日の晩に帰ってくる。それで旧11月1日の朝に旅つき粥を供えた。かまの神様が出雲に行っている間は、榊を取り替えたり毎朝の御飯を供えたりはしない。
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ノウガミサマ,ノウガミ,ノガミ,オノウガミ,ヤマノカミ,オボスナサマ 2001年 青森県 3月16日に山の神はノウガミになり、九月十六日にまた山の神になるといわれており、その両日には団子を作って供えた。
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