フクマカブセ 1964年 滋賀県 道を歩いていると目の周りがフッと暗くなる。これをフクマカブセにカブセラレタという。フクマカブセは川べりや橋のたもとにいて、白い布のようなものをかぶせてくるという。
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カブキリ 1980年 秋田県 話者が5歳のときに、二階の梯子から落ちて怪我をした。それを見舞いに来たお婆さんが、縁の下に赤い顔をしたカブキリの子どもが頬杖をしているのを見た。そのカブキリを見たのはそのお婆さんのほかにはいないという。
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ウブメ 1986年 大分県 ウブメは雨の夕暮れ時によく出る。子を抱いてやるときは向こうむきに抱いて通らないと,ウブメを見て恐がる子から噛み付かれる。
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ザンギリアタマノコドモ,イタチガバケル 1982年 新潟県 イタチが豆の葉をかぶってひっくりかえるとザンギリアタマの子どもに化けて、人の先になって山道を歩く。
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アズキアライ,アズキトギババア 1982年 群馬県 夕方子供がいつまでも遊んでいると、アズキトギババアが出て来てさらう。
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カクレジョッコ 1956年 明暗の定かならぬ「逢魔が時」に、外で遊んでいる子供などをさらっていく怪物。よって、昔はこの時間に、子どもたちが外で遊ぶことがきびしく戒められた。天狗・隠し神、その他、カクレババ、アブラトリ、ヒトサライ、フロロカツギなど。
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カクシンボ 1956年 明暗の定かならぬ「逢魔が時」に、外で遊んでいる子供などをさらっていく怪物。よって、昔はこの時間に、子どもたちが外で遊ぶことがきびしく戒められた。天狗・隠し神、その他、カクレババ、アブラトリ、ヒトサライ、フロロカツギなど。
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モノマヨイ 1956年 明暗の定かならぬ「逢魔が時」に、外で遊んでいる子供などをさらっていく怪物。よって、昔はこの時間に、子どもたちが外で遊ぶことがきびしく戒められた。天狗・隠し神、その他、カクレババ、アブラトリ、ヒトサライ、フロロカツギなど。
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コブツタウシ 1971年 山梨県 コブツタウシといって、子どもが夜遅くまで遊んでいるとカゴに入れられて連れて行かれる。
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カクレババ 1933年 兵庫県 夕暮れに子供が隠れん坊という遊びをしていたら、路地の隅や家の行き詰まりなどに現れる。
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カクシボウズ 1982年 群馬県 夕方になるとカクシボウズが子どもを隠すので、いつまでも外であそんでいてはいけないという。
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キジムナー 1973年 沖縄県 ある老婆が、川端を通っているときに、老木の上でフグイ(睾丸)の大きな子供が枝を枕に寝ているのを見た。老婆が竹竿で子供の睾丸をつついたところ、子供は飛び上がって姿を消した。老婆は驚いて家に帰ったが、夜通しキジムナーに襲われて身動きもできなかったという。
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ウブメトリ 1976年 小雨降る闇夜に出る。出現する時は燐火を伴う。遠くから見れば鴎のようである。婦人の姿にもなり、人に会ったら子供を負わせようとする。逃げれば熱が出て死ぬこともある。背負うと害はない。人家に近くなると背負った子は消える。
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ケンムン 1979年 鹿児島県 幼い頃に、おかあさんの先を歩く頭の赤いものがいた。山のもので、頭を赤くしていたという。昼間にもいたが、こわくはなかった。
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ケンムン 1996年 鹿児島県 山で鳥肌が立ったときは、ケンムンから山の木に数え込まれてしまわないように自分の眉にツバをつける。
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アズキトギババア 1982年 群馬県 夕方子供がいつまでも遊んでいると、アズキトギババアが出て来てさらうので、早く帰れと言われた。
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イタチノテカザシ,イタチ,イタチガヒトヲバカス 1982年 新潟県 夕ぐれや月の夜などに、山でイタチがチョロチョロと人の先になって歩いてくるりと後を向いて2本足で立ち、片手をかざして片手を腰にして人を見て、人を化かすという。これには、眉にツバをつけて化かされないようにする。
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キツネ 1966年 群馬県 雨の夜に山中を歩いていると、くもの巣がかかった。それを払うと平らな道が現れたので、よろこんで歩いて行ったが、家に帰れず、歩き疲れて目をさますと、明るくなっていて、くもの巣が顔にかかったところで寝ていた。狐にばかされたと言われている。
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テング 1982年 東京都 夕方に子供がいなくなった。子供が遅くまで遊んでいるから天狗がさらって木の枝につっかけておいたらしい。
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キジムナー 1967年 沖縄県 キジムナーはおかっぱ頭の子供で家の裏側から入ってくる。戸を開ける気配は感じられるが姿はわからない。昼夜を問わず体調の悪いときに現れる。キジムナーに襲われることをウサーリンといい、圧迫されて動きが取れなくなる。隣に寝ている人がその人をたたくと逃げる。害はない。また他の説として松明のような明かりを持つ。いずれも住み処はガジュマルやウスクの木である。旧12月8日のムーチーの日にムーチーの煮汁をそれらの木にかける。魔除けという。
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