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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

リュウオウ
1988年 奈良県
室生寺の境内の室生川を慶円上人が通りかかると、渕に住む善女竜王が現れて即身成仏の印明を請うた。上人が本性を見せよというと、全身を見せては驚かれるからといって、黒雲を起こしてその中に入り、雲間から右手だけ見せた。爪の長さは3mもあり、五色に輝いていた。それからこの渕を爪出が淵と呼ぶ。

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リュウオウ
1988年 奈良県
室生竜穴神社の竜穴には善達竜王が住んでいた。竜王は猿沢の池から春日山の香山に移り、さらにここに移った。賢俊僧都が竜王に対面しようと竜穴に入ると宮殿があり、竜王は「ここでは会えぬから3丁先で会おう」といった。僧都が穴を出ると、竜王が衣冠束帯で水面に現れた。僧都はその姿を像に刻み、竜穴神社を作った。以来ここに雨乞いすればたちまち大雨が降るという。
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ドウジ
1988年 奈良県
後朱雀天皇の時、向淵の目代・藤原時廉が観音の霊夢を感じて竜王淵まで来ると、童子が2人水浴びをしていた。童子は「われらは人界のものではない。この池は善女竜王の都で、天竺の無熱池まで通じていたが、人間に見つかったのでもうだめだ」と言って羽衣をまとい、履をはく間もなく昇天してしまった。それで竜王淵を履ぬぎ淵とも呼ぶ。
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リュウジョ,リュウオウ,リュウジン
1970年 山形県
昔、方副寺の裏に広漠な沼地があり、竜王が主として住んでいた。住職が毎日読経すると竜神が現れて聴聞した。そこで住職が戒脈を授けると、竜神は喜んで一度池の中に入ってから女神となって現れ、光明不惑の珠と縫い目がない法衣を寺に残して去った。
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リュウ
1970年 埼玉県
大渕は竜が棲むという伝説の渕である。近くの竜泉寺の坊さんが雨乞にこの渕に血脈を投げ入れる。竜神の感応があれば、血脈は水中深く吸いこまれ、必ず雨が降るという。
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リュウ,ウロコ
1970年 大分県
竜ヶ淵に竜が棲んでいた。京都のある僧が修行のために淵の傍らに小屋を建てて昼夜読経をしていたら、ある夜竜が現れた。竜は僧の教えにより昇天し、銀色の鱗を残して去った。竜源寺にはその鱗が残されている。
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リュウジン
1932年 群馬県
幡隨意上人が説教していると、17、8歳らしい婦人が来て「私は城沼に棲む龍神の妻です。上人の高徳で済度させて下さい」という。上人が本体を現せと言うと、たちまち長さ20尋の龍となる。上人が杖でその額を撫でると婦人の姿に戻った。婦人は寺を守護すると言って井戸に入り、井戸は封じられた。
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リュウジョ
1970年 愛知県
伝教大師が熱田の宮に参篭中に竜女が現れた。竜女は竜泉寺の池に住む竜女だと名乗り、一妙句を授けてくれるように乞うた。大師が竜泉寺を訪ねると竜女が現れた。竜女は大師から妙旨を受けて喜び、今後旱魃があれば必ず甘雨を降らせることを約束した。
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ウロコ,イルイ
1992年 山梨県
娘が池で泳いでいると、池の中で異類と交わって子供を生んだ。その子供には3枚の鱗が生えており、長者となった後に入道して寺の開基となった。
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リュウジョ
1970年 奈良県
三輪山の麓に慶円という僧がいた。この僧が竜女が女に化けているのを見破ったところ、竜女は教化を受けて天上したいと願った。僧が竜女の望みをかなえると、竜女はお礼として宝珠を渡して天上した。
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リュウ,アオヤギノモクタ
1932年 新潟県
天正16年、徳川幕府の命を受け幡随意院上人が九州の切支丹退治をなす諸国行脚のついでに善導寺にたちより、百日説法をした。そのとき青柳の竜神が御殿女中の姿で参詣していた。満願の日、竜神が上人に「妻は上州館林のつつじが池に住んでいて、あなたの済度を受け得脱した。自分も済度してもらいたい」と願って言う。そこで上人は済度してやった。この龍を町の人は「青柳の杢太」と呼んだ。
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リュウ,ニョニン
1941年 兵庫県
ある僧の所へ一人の女が訪ねて来た。しかし、実は、それは女の姿に身を変えた龍であった。その事に気付いた僧が一喝すると、龍は本性を現し、鱗の雨を降らせながら昇天した。
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リュウオウサマ
1993年 高知県
池に竜王様が住んでいた。中ノ川という所の鍛冶屋が竜王様を追い出そうとして金物を池に入れた。すると、しばらくして湯が沸くように池が沸き、中ノ川の土地が割れた。竜王様が腹を立てたのだった。それで太夫が竜王様におことわりをしようと御祈祷し、ようやく静まったという。
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ヌレヤクシ
1956年 宮城県
槻木では昔、日照りの時、村人が鰌沼に集り、村の娘1人を竜神の人身御供とし、水責めにして雨乞いをした。およしという美しい娘に恋慕した勘作という若者が、恋がかなわぬ憂さ晴らしにある年およしを人身御供にすすめる。およしが沼へ行くと、旅僧が来合わせて不心得をさとし、竜神も喜ぶまいと、代わりに薬師像を与えて去る。突然大雨が降り村は生き返る。薬師堂を建ててまつり、およしはかたわらに庵を結んで一生薬師に仕えた。
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リュウジョ
1970年 東京都
了誉上人が宗慶寺にいた時、竜女が現れ、上人は菩薩戒の脈譜を授けた。竜女が報恩として授けたのが今の極楽井だという。
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ミダノケシン
1993年 福井県
長源寺跡の近くの谷川の滝に、昔一人の侍が辿りついた。のどの渇きを癒そうと滝に近づくと、美しい女が滝に打たれていた。侍が見とれていると、女性は「私の姿をじっと見てこのまま帰ると命が危ないので、この近くの長源寺で仏道に精進しなさい」と言った。侍は仏道に帰依した。女は弥陀の化身だったという。
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リュウジョ
1970年 大分県
天明5年、自性寺の海門老師が雨乞いをしたとき、竜女が現れて成仏を乞うた。竜女はお礼として竜珠を置いていった。
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ヘビ
1981年 長野県 
池田の沼の主の蛇は膳椀を貸してくれたが、ある人が返さなかったので、それから貸さなくなった。大雨で池が潰れたので、阿南町の深見の淵へ棲みついた。そのとき娘の姿で榎畑という家に寄り、送ってくれとお婆さんに頼んだ。淵に着くとお礼にと金の扇子をくれて、蛇になって淵に入った。
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ヌシ,ダイジャ
1950年 岐阜県
黒淵という深淵がある。そこの主は大蛇で、ある時隣村の寺で受戒があり、大蛇は美女に化けて説法を聞きに行った。和尚が「大蛇が化けて説法を聞きにくるとは奇特なことだ。」と言うと、大蛇は驚き、説法を聞いた後、黒淵に戻らずに姿を消した。
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コウガサブロウデンセツ
1987年 長野県
竜宮で暮らしている間も,甲賀三郎は妻の事が頭から離れず,遂に竜宮の人々の制止を振り払って地上に帰ってきた。闇を抜けるとそこは浅間山の麓にある真楽寺の池であった。三郎は自分がながむし(蛇)の姿になっている事に気付いて嘆き,蓼科山の頂上に立ち,妻の名を大声で呼んだ。すると遠くのほうから妻が自分を呼ぶ声がする。三郎は竜の姿で空に飛び上がり,諏訪湖の真ん中へ飛び込んだ。実は妻も竜になって湖の底に暮らしていたのである。二人は何時までも抱き合っていた。
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リュウ
1970年 山梨県
竜禅という和尚の説教を竜女が美女と化して聞きに来た。竜女は帰ってから父である病床の竜に説教の話をした。父子とも教化を受け、父の病気も治り、そのお礼に来た。村人がこのことを聞いて淵の傍らに建てたのが南明寺である。
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