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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フナボレ,フナボウレイ
1992年 宮崎県
ふなぼれは漁船の進行を停止させる亡霊で、これに憑かれると漕いでも漕いでも進まない。火を点ずれば亡霊は去る、という。

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ボウレイビ
1934年 宮城県 F3425:T3426島県
亡霊火(もうれいび)は海上遭難者の亡霊が船になったものである。夜間に漁船が航行していた時、前面に帆船が突然現れた。衝突を避けようとして方向を転じると、さらにその前面に現れる。やむなく停船して凝視すると、忽然として船の形ではなくなり、遠くを燐火が走っていくのが見えたという。
類似事例

ユウレイセン
1989年 静岡県
風上からこちらに向かってくる船は、以前海で死んだ人が化けた幽霊船。何かに火を点けて高く掲げてほおってやるか、ムスビを握って投げてやると遠ざかっていく。
類似事例

フネユウレイ
1985年 愛媛県
水死人などの霊が宙に迷っているのが船幽霊になるという。夜ひとりで釣りをしているとき、船の下に白いものが見えるとそこを脱れることはできない。タデミサワで船の下をなでると、消えるという。船幽霊の火はコグチの輪の中からのぞくと、正体が男か女かわかる。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
水死人などの霊が迷っているのが船幽霊になる。夜に一人で釣りをしていると船の下に白いものが見え、船を漕いでも進まなくなる。これが見えた時はタデミサワ(船タデに用いる竿)で船の下をなでると消える。また、船幽霊の火を、正月十一日のタタキゾメに綯うユグチ(縄を輪にした船具)の輪の中からのぞくとその幽霊の正体がわかる。正体がわかれば害はない。
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ボウレイセン,フナモウレン
1937年 和歌山県
亡霊が大勢で船の弦に顎をかけにくるのは友を呼んでいるからだと言われる。このときは火床の灰を撒くと去っていくといわれているが、薪を束ねている縄を一緒に燃やした灰だと効果はない。もしくは、底の抜けた柄杓を渡しても去っていく。そこのある柄杓を渡すと船に水を汲んで沈めてしまう。
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ユウレイ
1956年 東京都
トビ(漁)に出ると霊魂が昼は小さな魚、夜は幽霊になって船の人に憑き、「水をくれ」「煙草をくれ」と言わせる。
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ボウコン,ヒカリ
1989年 静岡県
夜、漁に出るとぼやけた光が海上に揺れて出ることがある。以前海で死んだ亡魂が漁師を脅しに出るもので、これを怖れて船をそらすと海上の道を見失う。亡魂が出る道が正しい道である。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
船幽霊をよけるために船の進路を変えると自分の船が岩にぶつかったりして難破する。そのまま進んで行くと幽霊の方が消える。
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フナユウレイ
1999年 佐賀県
漁に出た帰り、島に着けずに同じ方向をぐるぐる回ってしまうことがある。舟幽霊の仕業。舟幽霊は柄杓を貸してくれ、と言ってくるが、底を抜いて貸さないと、その柄杓で海水を汲まれて、舟を沈められてしまう。
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ウミボウズ,フネ
1985年 愛媛県
海坊主の船は帆柱のセミがついていないのですぐわかる。海坊主の船と競漕しても勝ち目はない。赤火(出産の穢れ)・黒火(死の穢れ)の者が乗っていると、必ず海坊主に憑かれる。金比羅様を念じたり、鰯をくすべたり、マッチの火を投げつけると退散する。
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ソコユウレイ,フナユウレイ
1934年 長崎県
ソコ幽霊につかれると船が動かなくなる。海坊主のようになったり、幽霊船になったりもするらしい。
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ボウレイセン
1992年 宮崎県
午後11時ごろ、延縄で鯵漁をしていると、大型汽船が火を点じ、ザワザワと音を立てて向かってきた。慌てて避けると、大型汽船は消えうせてしまった。亡霊船だった。
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シンカ,ショウカゴンゲン,オオヤマゴンゲン
1975年 島根県
夜、隠岐国の海中から焼火権現の神霊である火が現われる。この神は風波を鎮める。船が難破しそうなとき、この神に祈ると海上に神火が現れ難を逃れることが出来る。
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オーバコ
1951年 秋田県
海上では時々オーバコ(幽霊)に取り憑かれる。柄杓を貸せと言われるが、そのまま貸すと船を沈められるので底を抜いてから海中に投じてやる。また、オーバコを追い払うには短刀に紐をつけ、船尾に結び付けて流してやると良い。
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フナダマサマ,(ゾクシン)
1981年 大分県
船をタデル(船底に付着した貝虫をおとす)とき、タデヒバシを使わないと船霊さまが嫌うとされている。
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キジムナーヒ
1960年 沖縄県
キジムナー火というのがある。最小1つの大きな火が飛んで、それがいくつにも分かれたり、くっついたりする。その通る速度は速く、それが通った海では魚が捕れないので、その反対の方向に漁に行くと言われる。また、久高島には、豚やアヒルの幽霊がおり、それに会ったら背を見せたり、またをくぐらしたりすると魂を奪われると言われる。
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アオイヒ,ボウレイ
1929年 鹿児島県
ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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フナユウレイ
1983年 愛媛県
日振島に帰る途中、蒋淵と戸島の間で船幽霊の陰火が出た。船は前進できなくなったが、マッチに火をつけて投げると動き出した。マッチの火で船幽霊を退散させたのである。
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モウレン
1960年 三重県
漁の途中でシガイ(屍骸)を拾わないでいたら、屍骸がモウレンになって祟ったという。
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ウミボウズ
1983年 愛媛県
赤火(出産の穢れ)や黒火(死の穢れ)の者が船に乗っていると海坊主に憑かれる。その時は金毘羅様を念じると退散する。
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