カッパ,ナベノフタ 1999年 宮崎県 ウトノヤマにカッパの手を埋葬したという伝えがある。ウトノヤマは木が生い茂る昼なお暗い気味の悪い場所で、ナベノフタが下がると恐れられていた。
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ダイランボウ 1955年 静岡県 ダイランボウがタカノヤマを他所に運ぼうとしたが、夜が明けたので置いていった。足跡は池になった。ダイランボウは富士山の麓で死んだ。
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ツルベ 1981年 富山県 夕方になるとモチの木からつるべが下がると言われた。古い木だったので、化物にも見えて、人が恐れたのだろう。
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ヒノタマ,タロウヤマノヒトツビ 1987年 長野県 太郎山の中腹に天気の変わり目などの夜には,必ずヒノタマがでた。これを太郎山のヒトツビという。
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ウナギダ 1959年 岡山県 旧津田村にウナギ田という池があったが、その池の中に一本の大きな柳の木が生えていた。よく晴れた日には、この柳の木にウナギの登るのが見えたと言う。
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ヒーヌムヌ 1974年 鹿児島県 ヒーヌムヌ(木のムヌ)を恐れる。奄美諸島全体を通じて、ウスクの木にはムヌが付くといって畏敬している。徳之島と大島本島では、ガジマル(榕樹、あこう)も怖がる。与論島では、このような木を伐る時には、代わりに小さな木を植えて、「これに移って下さい」と唱えてから切らねばわざわいがあるという。
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ヒノタマ,(ゾクシン) 1989年 長野県 ヒノタマが飛ぶと、不幸なことが起こるといわれている。
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ヨタカ 1956年 宮城県 夕方にヨタカが目の前を通り過ぎると忌まれるという。
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イッポンダタラ 1985年 和歌山県 ハテノハツカは悪日のため、目一つ、足一本の一本ダタラが出て来るから、山や峠を越えることができないという。
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ミソギ 1956年 宮城県 イザナミノミコトの身体に蛆が湧いていたので驚いて逃げ帰り、日向の橘の小門(オド)で禊ぎをした話があるが、死を穢れとして忌み避ける意識は今も強く伝えられている。
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ウブメ 1986年 大分県 ウブメは雨の夕暮れ時によく出る。子を抱いてやるときは向こうむきに抱いて通らないと,ウブメを見て恐がる子から噛み付かれる。
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オトウカ,オトウカノヨメトリ,キツネ 1982年 群馬県 小雨のしとしと降る晩、極楽寺の裏のジョウノヤマのオトウカ(キツネ)が信濃街道を、提灯を点け列を作って嫁取り行列をして歩いた。小学校の老杉のところまで行くと見えなくなったという。人間が近付くと消えてしまう。
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キツネビ,(ヤマニデルヨウカイ) 1990年 長野県 雨が降った宵に、遠くの山際にキツネビが見えたという。
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オデダイ 1972年 鹿児島県 真夜中に大砲をうつような物凄い音がし、馬小屋にあったオデダイと同じものがミソダルぐらいの子樽と共に栗の木にぶら下がっていた。この境界の木を切ると必ずオデダイが下がり、作業者に何か不吉なことが起こるという。
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ヤギヌムヌ 1974年 鹿児島県 与論にはヤギヌムヌ(ヤギのムヌ)というのがいる。はっきりした目的もないのに夜道に飛び出してくる。これを見た時は黙って知らないふりをして通らないと禍があるという。突き当たりそうに走ってきても、危害は与えないので、びっくりして声を上げたり、ヤギのことについてものを言ってはいけない。
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クモ 1939年 和歌山県 ある晩、紀ノ川へ鮎漁に出かけ網を投げ込んだ。すると四方が電灯を灯したくらいに明るくなったので、驚いて逃げ帰った。次の日、網を上げに行き、付近の人に尋ねると、川端の森に大きな蜘蛛が住んでいて、物音に驚いた蜘蛛が涎を垂らしたのだろうといわれた。その涎が光るのだそうだ。また、蜘蛛の火というものは、明るいものだという。
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アズキトギ 1987年 長野県 夜,村の大きな木の下を通ると小豆をとぐ音がした。恐ろしかった。
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ヌレヨメジョウ 1960年 鹿児島県 きんごという所では、雨のしとしと降る日にはヌレヨメジョウがでるという。
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ムジナ 1972年 千葉県 川の向こうにムジナの親子が今も出る。そこで釣りをするけれども、ムジナが出るから、夕方には怖くなって帰ってしまう。
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イタチ 1982年 群馬県 イタチは夜は姿が見えないし、昼は出てこない。落ち葉の季節の頃、イタチが夜道を着いてくる。イタチについてこられると頭がザザアとする。
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