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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アヤシイオト
1955年 秋田県
坑内で不慮の災害に遭った人々の執念はその場所に残り、雨や曇りの日にはその妄念が槌の音や支柱を打つ音、鉱石をもっこで運ぶ音などとして聞こえるという。

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ヤマノカミ
1955年 秋田県
坑内で口笛を吹いたり手を叩いたりすると、天井を支えている山の神が喜んで手が緩んでしまい、落盤や陥没が起きる。坑内でけが人や死者が出たら、誰かが先頭に立って、土やたがねの頭を叩きながら運び出す。
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(ゾクシン)
1942年 北海道
炭鉱に関する俗信。朝入坑前や坑内で口笛を吹くことを忌む。坑内の神様が連れている犬を呼ぶことになり、神様を守るものがいなくなるためだという。また、神様は口笛が好きで口笛を聞くとそちらへ気を向けるため、坑内の守護が留守になるからだともいう。火事や大水の夢を忌むという。歯が抜ける夢を忌むという。血を見るので穢れが多いといい、出産を忌むという、など。
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モウジンイシ,タマシイ
1967年 福島県
昔、この石の所に一人の盲人が宿をとった。ところがこの石が転がりだし、盲人は下敷きになり死んだ。ところがこの魂が石の下に残っているのか、闇夜の雨が降るときなどには必ず三味線の音がするという。
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ジンダイコノオト
1940年 福井県
晴れた月夜の晩に外に出ると、城山(杣山城)から陣太鼓の音が聞こえる。その音は、城に残る妄念のためであろうといわれている。
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イシナゲゲンジョ
1956年
海姫・磯女などと同系。5月ころ、霧の深い晩などに漁をしていると、突然岩が近くで崩れ落ちたような大きな音が聞こえる。次の日そこに行っても何も変化がない。深山における空木倒しや天狗礫などと同様、幻覚の一種か。
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エンノギョウジャ,テング,アッキジャシン
1928年 奈良県
弟子と商人が役行者を納めた石窟に死骸を確かめに行った後、しばらくすると大暴風雨になり、霾(黄砂)が降り、山鳴りや地震が起こった。天狗や悪鬼邪神も現れ、逃げまどっている中で数人が死亡し、生き残った数十人の者たちも半死半生の体でようやく家にたどり着いた。このあと、この石窟を訪れるものはなく、遥拝するにとどまったという。
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コエ,カミサマ
1957年 山形県
昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。
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ヤマヒト
1996年 秋田県
沢の奥へ入って行って騒いでいると急に天気が悪くなる。急激な天候の変化は山人の仕業だと考えられていた。
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フルヤシキノウナリゴエ
1956年 宮城県
この地方に今でも古屋敷と呼んでいる屋敷跡がある。昔ここに住んでいた長者が沢山の宝物を地中に埋めたということで,その後夜になると地中から「ああ,重い重い」と言う呻り声が聞こえたと言う。
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サシイシ
1932年 沖縄県
村の人々の腕力を測る差し石には、神秘力がこもっているように考えられていた。ある日、差し石の一つがなくなり、方々探したが見つからない。するといつもの置き場所から程遠くない溜池で、毎夜牛の鳴くような声が水中から聞こえるので、水を汲み干してみた所、泥の中にその石が沈んでいたという。
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テングダオシ
1956年 茨城県
雨や曇天の日には、三鈷室山の麓の沢などで「バカン、バカン、バカン」と木を伐る音が3回する。さらに大木が倒れる音がすることもある。
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カミヲユイタルドウジ
1989年 兵庫県
岩の下にある大穴から人の嘆き悲しむ声がする。法道仙人がこれを聞いて哀れみ、法華経を読み念仏三昧を修した。すると童子が出現し、岩上で遊んだ後昇天した。この岩に小石を投げると、善人の投石はそのまま乗り、悪人の投石は転げ落ちるという。
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テングノコロビイシ
1956年 茨城県
土嶽、立割山、三鈷室山などでは、雨や曇りの日になると「ゴロゴロ」と天狗が石を転がす音がする。
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コクウダイコ,カイオン
1913年 山口県
毎年陰暦6月になると、太鼓を打つような音がする。これは虚空太鼓と呼ばれている。昔、ある軽業師が瀬戸で難船して死に、その怨霊が祭りの頃になると太鼓の音をさせるのだという。
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〔タキブチノヌシ〕,ヒ,シロイコロモヲキタオンナ
1957年 愛知県
滝渕という古い渕を工事のために埋めてしまったら、その責任者の家の井戸の石垣から火が出たり、スズミから火が出るなどの怪異がおこり、家が焼け、結局絶家してしまった。滝渕の主の祟り。この井戸からは夜になると釣瓶を手繰る音がし、白い衣を着た女が水を汲んで居る所などが見かけられた。
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カネ
1974年 愛知県
気味の悪い唸り声がして地底から大鐘がうかび、しばらくしてまた沈む。
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コナキヅカ
1967年 茨城県
草取りに忙しい時に、女が子供を背負って作業をしていた。突然大地震が起こり、地面に亀裂が入って、女と子供は泥田に飲み込まれた。以来、ここからは子供の泣き声が聞こえてくる。
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コエ,オウゴンノウシ
1922年 岩手県
炊事男が親金を引くのを手伝っていると、坑道の入り口で呼ぶ声がしたので出てみたが何もいない。これが3度繰り返されたときに坑道が崩れ、炊事男は助かった。女であったという説もある。
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タタリ
1981年 和歌山県
行をする和尚さんがお金をたくさんもって岩穴にこもった。鐘の音が聞えなくなったらこのお金を皆で使ってくださいと言い置いていたにもかかわらず、村人がお金欲しさに和尚さんを殺してしまった。その土地では祟りで口のきけない人や奴隷、癩病になる人が多いという。和尚のこもった岩穴はこうもり岩と呼ばれるようになった。
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ジゾウ
2000年 愛媛県
この地は関川川の氾濫による被害の慰霊を目的とした地蔵が多く建てられているが、地蔵が水害で流された後、水が引いても砂中の地蔵を放置しておくと祟りがある。
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