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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フルヤシキノウナリゴエ
1956年 宮城県
この地方に今でも古屋敷と呼んでいる屋敷跡がある。昔ここに住んでいた長者が沢山の宝物を地中に埋めたということで,その後夜になると地中から「ああ,重い重い」と言う呻り声が聞こえたと言う。

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オウゴンノニワトリ
1938年 京都府
昔、長者が住んでいたといわれる屋敷跡には黄金の鶏がいて、節分の晩に鳴くと伝えられている。
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ザイホウ
1983年 茨城県
入檜沢の奥の尺条山のふもとの広々とした耕地には昔長者が住んでいたという言い伝えがある。50年くらい前のこと、ある人が代掻きをやっていて、昼休みに馬が逃げ出して田の中に入ってしまった。馬を田から追い出すと馬の足の1本が真赤になっている。驚いて足を点検してみたが傷ではなく、そこには朱がべっとり付いていた。その人は財宝があるのではないかと田を掘り返してみたがとうとう馬が朱を踏んだ所には出くわさなかった。
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キンケイ
1952年 三重県
元は長者屋敷のあったところで「正月や憂見の塚に鶏が鳴く」という。別の場所でも鶏鳴を聞くことがありそこには昔巨松があった。
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ヒカリモノ
1974年 神奈川県
武州稲毛に傘はり長者の屋敷跡がある。この屋敷の先祖は傘を張って生計を立てていたが、ある夏の夜、庭に出て涼んでいると、西から大きな音を出して飛んでくる光りものがあった。この者が竹で払うと、棹の先に少し当たったら、光がちり落ちて、光物はそのまま飛び去ったという。さて翌朝庭を見ると、そこに銭八文落ちていた。そこから思いもよらない幸運に恵まれて、家は栄えて子孫は繁栄したという。しかしその銭を失くすとそれから不幸が重なった。
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(バケモノヤシキ),ロウジン,オウゴン
1973年 兵庫県
播州姫路のある屋敷に年来化物がすんでいて、人が取り殺されたり、気狂いの病をうけたりした。ある学者が住んで、夜に論語を読んでいると、大盤石や十畳が音と共に動いた。正体は70余りのひからびた老人で、髭が生え、古い帷子を着た者が泣いてたたずむ。生前に埋めた黄金のことを伝えたかった。
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ナッチャミヤシキ
1956年 宮城県
昔,下郡の長健寺にあった樅の木の上に怪物が棲み,夜毎に「おんぶしたい」とうなった。そこである男がその怪物に向かっておんぶしてやるから降りてこいと言うと,背中に重いものがしがみついてきた。背負って家に帰り,おろしてみるとそれは大きな袋で中には金がぎっしり詰まっており,男は大金持ちになった。それから部落の人々は「なっちゃ(泣きやみ)み屋敷」と呼んでいる。
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ヤシキ
1958年 愛媛県
昔、偉い落人が住んでいた屋敷の跡がある。普通の者が住むと威に負けてしまい、馬鹿ができたり不幸が続いたりする。
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イタチ
1974年 京都府
古い石垣の根方の穴に年老いたいたちが住んでいる。そこを一人で通るとき、穴の奥から「酒ごんご、油ごんご」と声がかかり、聞いた者がそれを届けないとよくないことがおきた。
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イシ
1977年 静岡県
水窪の奥に「長者屋敷」という場所があり、そこにある3つの石を起こそうとすると、目がつぶれたり死んだりする、と言われている。
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タヌキ
1962年 徳島県
山の中で、夜になると、昼に人が木を伐るのと同じ音がする。また、山奥にヒエを作る古い家があり、三番叟をまわす人が泊まっているらしく、夜になると鈴の音が聞こえてくる。しかし朝確かめるとそんな人は泊まっていなかったとわかる。いずれもタヌキの仕業らしい。
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アネサマ,ヒョウタン,キン
1953年
ある爺が鹿小屋を作ってシシボイをした。ある夜、ひどく騒ぐ音がする。爺が合いをとると、返事をする。さらに一層騒ぐので見ると向かいの山の峰に美しい姉様が立って、両脇に美しい瓢箪を抱いていた。姉様は向こうから「おひょうらんこ…」というので、爺が早く来ておぶされというと、姉様と瓢箪が背中におぶさったと思うとすぐ消えて、背に金の塊がのっていた。爺は長者になった。
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フルソマ
1915年 高知県
深山で「いくぞーいくぞー」という声が山に鳴り渡ると、やがて木の折れる音がして、すぐ近くに大木の倒れる音がする。けれどもそのほうに行ってみると何も無い。これを古杣と言い、むかし伐木の際に木に打たれて死んだ者の仕業だと言われている。
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イシ,チョウタロイシ,タタリ
1915年 兵庫県
道路の中央の上部が露出した大きな石がある。昔あった長者の屋敷の大黒柱の礎石だという。元弘の乱に新田氏が陣を取った所だともいい、何かを埋蔵して蓋石に置いたものだともいう。以前、この石を掘ろうとしたが、掘れば掘るほど大きくなり、発掘に従事した者がみな病気になったので中止した。
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カイオン
1928年 愛知県
山中で1本の老木の洞に泊まり、洞の口で火を焚くとヒューヒューという劇しい音が一晩中鳴り響いた。深山で夜中に焚き火をすると魔性のものが集まって来ると伝えられていた。
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ツチグモゾク
1936年 京都府
昔、土蜘蛛族が地下に大きな石を積み重ねて居を設けたところは、今日でも足踏みするとビーコ、ビーコとものすごい地響きが聞える。
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ムゲンノカネ,ヒル
1935年 新潟県
慶長の頃に但馬生まれの某人が、佐渡の相川に来て金鉱を発見し裕福になったが、すぐに逼迫して大晦日には家に居られず、山に入って鉱穴に寝ていた。一方家では妻が牡丹餅を作ろうとして餅米を搗いている内に、ふと無間の鐘の事を思い出し、すり鉢を鐘に見立てて擂り粉木で撞いたところ、その家運も立ち直り、昼夜に千貫ずつ金塊を掘り出して長者になったという。但し一代限りだったという。無間の鐘を撞いた者の墓には7代の間蛭がいるといい、この男の墓にもいたという。
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(ユメノオツゲ)
1939年 岐阜県
高山市在住のとある家の祖先の伝説に以下のようなものがある。自分の耳から蜂が出て、杉の下に行って止まった。そのため、その場所が変だと思い、掘ってみると沢山の宝物が出てきて大金持ちになったという。
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オウゴンノトリ
1914年 奈良県
荒坂という所にむかし長者が住んでいた。その家の米のとぎ汁が2つの池になった。その2つの池の間にある石の橋の下に黄金の鶏が埋めてあり、元日の朝に鳴くという。
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フルダヌキ
1956年 宮城県
鯨島には昔、古狸が住んでいた。朴島の漁夫が夜釣りをしていると、鼓の音がして名を呼び、屋島の戦や壇ノ浦の戦の浄瑠璃を聴かせ、続きは明日の晩聴かせてやるといった。翌日村の仲間一同で島の近くへ夜釣りに出たが何事もなく、漁夫はみんなから冷笑される。次の夜独りで行ったら後段を聞かせてくれた。以後、独りで行けば誰でも聞けたという。島の東南中腹に奥深い洞穴があって、古狸のすみ家という。
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ロウジンステ,ウスヤブ,ユウレイ
1950年 岐阜県
この土地では、以前は60歳以上の老人を山に捨てていた。山に行く途中に薄藪という処があり、ここに捨てられた老人の魂が群がり道行く人にすがったという。この声を聞くと悲しさが増し、何時しか老人を捨てることを止めたという。
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