オキクサン 1973年 滋賀県 お菊さんという女が身を投げたと伝えられる沼に来て、騒いだり、汚したりすると雨が降るという。
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カイオン 1964年 福島県 山なり・水なりなどは不吉の前兆、とくに天候が変わる前触れであり、雨になるといわれる。
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アヤシイオト 1955年 秋田県 坑内で不慮の災害に遭った人々の執念はその場所に残り、雨や曇りの日にはその妄念が槌の音や支柱を打つ音、鉱石をもっこで運ぶ音などとして聞こえるという。
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ヤマンシェ 1981年 鹿児島県 深山で山の大木がなぎ倒されていく音を立てて大山鳴動する現象が起こり、人々を驚かすが、翌日見てみると何の異変も起こっていない。これはヤマンシュ(山の精)の悪戯であるという。
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ホイホイ,オト 1964年 福島県 明治44年の暑いころ、沢の辺で「ほーい」と呼ぶ人の声がした。何の姿も見えず不審に思っていると3声めがすぐ頭の上でし、周囲の木が張り裂けるような激しい音がした。「ばた、ばた」と小山に上がるような音がしたのですぐ上がってみたが何もない。
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ニュウドウボウズ 1933年 長野県 峠を登っていたら、今までよい天気だったのに俄かに真っ暗闇になった。すると入道坊主が現れ、怖くなって逃げ出した。これを聞いた村人は、狸か狢の仕業だろうと噂した。
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ダイジャ 1963年 茨城県 岩穴に大蛇がいて人が通れないので大勢が退治にきた。泉で水を飲み、沢に入ると人がいた。大蛇退治の意図を語ると指差して消えた。指差した方に大蛇がいたので皆で矢を射ると、大蛇の目に刺さって大蛇は沢に迷い込み、そこで死んだ。沢の人は山の神だったという。
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ヘビ,リュウ 1976年 山形県 杢の沢の、「沼の平」というところは昔沼であった。その沼に何十日も雨が降り続き、村人は困った。その沼には蛇が住んでいて、雨を呼ぶのだろうということで、村人が集まって相談した結果、金棒を投げ込んだら蛇はいなくなるだろうということで、鍛冶屋に相談して金棒を作ってもらい沼に投げ込むと、ようやく雨は止んだ。
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アマゴイ,ヘビ 1973年 富山県 村人は昔、沢川の樽見が池に雨乞いに出掛けた。この池の主は蛇で、蛇の嫌う古鎌を投げ入れ、水を貰って帰り、夕方境内で火を焚いて雨乞いすると大風雨になった。
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コエ,カミサマ 1957年 山形県 昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。
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ダイジャガオコシタオオミズ 1987年 長野県 ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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アメ 1965年 岩手県 山中の池を不浄なもので汚すと、雨が降るという。
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カマガフチ 1974年 栃木県 1910年ごろまでは、子どもが遠足で釜が渕に行った翌日必ず雨が降った。渕に石を投げたり小便をしたりするからだと言われていた。
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ヤマンバ 1977年 鹿児島県 深山で真昼に大木の倒れる音がする。しばらくすると、その大木の梢がうちふるえるようにして元に戻る。これは山ん姥の仕業であるといわれる。その気を切り倒すと、縦にひび割れしている。大正初年まで生きていた人が何度も体験した。
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テングダオシ 1956年 茨城県 夜、立割山のある沢の入り口で、犬が急に尻込みする。すると沢の奥のほうで「パカーン」と、木の幹に斧を入れたような音がする。耳を澄ますと、また音がする。しばらくして、また「パカーン」と鳴ったかと思うと大木が倒れる音がして、アホリのような風が吹きすぎた。
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キツネ 1940年 滋賀県 仕事の帰り、辻の外れで突如として四方から水が噴出し、みるみる増水してきた。他の人のたすけでそこが何の変哲もない田んぼのなかであったことがわかり、我に返った男は狐にだまされたことを知った。
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(アマゴイ) 1987年 長野県 昔から,旱魃が続くと村人達は本沢に来て茨を淵の中に切り込み,雨を祈る。するとたちまち雨が降ると言い伝えられていた。
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ヤマテング 1936年 隣村の若者が萱刈りにでて道に迷った。丸1日彷徨った末、人が通れぬ滝まで降り、伊勢沢という沢にいるところを救助隊に発見された。村人たちは、山天狗に連れて行かれたのだと解釈した。
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バチヤマ,タタリ 1971年 静岡県 昔、山で死んだ落人の祟りで、その山に入って仕事をすると、何か悪いことが起こるといわれている。
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ダイジャ 1954年 福島県 川の端部落の沼に、大蛇が住んでいて、日照で水に困るとこの沼に木や石を投げ込んで荒らせば、主の大蛇が怒って雨を降らせるという。
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