オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
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ダイジャ 1932年 福岡県 本村の山に昔大蛇がいた。ある猟師が鉄砲で仕留めたが、蛇は死ぬとき「お前の命もあと一年だ」と言い残した。翌年猟師が近くに来た時蛇を仕留めた場所へ行ったところ、白骨となって残っていた。何かのはずみで骨で足を突いたが、それが原因になって猟師は死んだ。
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ダイジャガオコシタオオミズ 1987年 長野県 ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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ヘビ 1930年 兵庫県 8年程前3人の炭焼きが峠で大蛇を殺した。村に帰ったことろ炭焼きたちは耳が聞こえなくなった。殺した者の妻は山で怪我をして死んだ。蛇のたたりとして人々は恐れた。
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ヘビ,ダイジャ 1937年 愛知県 47年前、男が犬を連れて山仕事に行ったら、犬がしきりに吠えた。見るとそこには大蛇がいた。その日小屋に帰ると、犬は泡を吹いて悶死し、男も3日ばかり寝込んだ。蛇の毒を受けたのだった。
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ダイジャ 1989年 長野県 善平次という村の老人がワルザワの池のほとりで急に眠くなって居眠りをしていた。すると突然大きな物音がして目を覚ますと、大蛇が鎌首をもたげていた。急いで帰ったが、発熱して死んでしまったという。
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ウワバミ 1974年 大阪府 大蛇が住むという泉州谷の輪の居守山の榎の枝を薪にしようとする者がいた。榎の枝を打っていると大蛇が出てきたので眉間に鎌を打ち込み大蛇を倒して枝を持って帰った。その様子を友達に語っていたが、病気になり、20日程後に死んだ。
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ヘビ 1933年 栃木県 50年前、ある商家に大蛇があらわれたが、祟りを恐れて何もしなかった。5日くらいその家にいて、隣の物置に移った。隣の家ではすぐに殺して川へ流してしまった。翌日、その家の主人は体中がはれ上がり、高熱で非常に苦しんで死んだあと、一家が同じ病気で死んだ。
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ヘビ 1989年 長野県 春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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ソウトウノヘビ 1966年 秋田県 山に柴を刈りに行ったら、滝の沢というところで馬が動かなくなった。頭が二つで尾のない蛇が潜んでいるのが馬には見えたのだった。村の若者が火をつけて蛇を焼いてしまったが、最初に火をつけた人は病気になって死んでしまった。蛇の怒りと言うことで、そこに神社を建てた。
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ダイジャ,ムスメ 1929年 長崎県 2匹の大蛇に困っていた農民たちは、島原城主に頼んで蛇狩りをして1匹を殺し、1匹に痛手を負わせた。島原城下の杏庵という医者のところに毎夜更けにくる女がいた。女は治療の末完治し、その後杏庵との間に子供ができた。ある時、正体が大蛇だとわかり、子供にくりぬいた片目を残し、去っていった。その後、寛政4年4月4日に眉山が崩れる地震が起きた。眉山の下の蛇町の人は大蛇に逃げ道を阻まれて家にいた人々は命が助かった。地震は蛇の崇りだといわれ、その責を負って島原城主は自害した。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 大正6年頃、鉄砲好きの人が2人連れで鹿撃ちに行った。けれどもその日に限って犬が怯えるので山小屋に戻った。しばらくし、何者かが屋根の上を通る音がした。出てみると、大蛇が鎌首をもたげていた。鉄砲で撃ったが効かないので、狩人のたしなみとして持っていたナベノアシを撃ち込んだらやっと死んだという。
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ヤマイヌ,オオカミ 1992年 宮崎県 19世紀の半ば、長野峠で駄賃付けの農民が山犬(狼)に襲われた。そのときは大声で逃げて行った。別の農民も襲われたが、牛が追い払ってくれた。さらに別の日にも駄賃付けの牛が襲われたが、皆で大声を出して追い払った。村人たちは山犬狩りをしたという。
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ダイジャ 1981年 和歌山県 山に行って獅子頭くらい大きな頭の蛇を見て病気になり、死んだ人がいる。
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ヘビ,ダイジャ 1982年 広島県 大正7,8年の事。ある女性がコンゴメの畑で草取りの休憩のために黒い木に座ったところそれが動いた。驚いて見ると大きな黒い蛇だった。大急ぎで井戸まで逃げて水を釣瓶一杯飲んだ。家に帰りそれから2,3日熱が出て死んだ。別の女性が桂谷でも大きな蛇を目撃し、2、3日腹痛で苦しみ死んだという話もある。
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ナガモノ 1968年 奈良県 大蛇が出没して困っていた。村人が集まって相談し、サカキの枝がいいということになり、サカキの枝をもって山に入り、発見した大蛇の肛門のあたりを刺して退治した。大蛇を見た者が熱を出して寝込んだ話もある。
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ダイジャ 1933年 栃木県 6、70年前、山に炭焼きの一家があった。谷間で水を飲もうとすると松の木があって、足をかけたが、それは大蛇であった。村人が蛇を探したが見つからず、主人は2,3日後に病気で死んだ。杉の朽木から蛇の死骸を発見し、墓を立てて供養したという。
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ダイジャ 1987年 京都府 大蛇が人里近くに出て人畜に被害を与えるので、猟師が退治しようと決心した。愛犬2頭を連れて山に入ると、突然犬が吠え出した。前を見ると大蛇が寝ていたので、鉄砲で撃った。退治して帰る途中、大蛇の毒気で猟師は倒れてしまった。
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ダイジャ 1936年 香川県 小豆島の三都村にムク犬を連れた狩人が居た。ある日、村はずれの白濱岬の山道にさしかかったあたりで、繁みの中から大蛇が現れて狩人に襲い掛かった。そのとき、ムク犬が飛び出して大蛇に向かっていった。にもかかわらず、狩人は恐れおののき、村に逃げ帰ってしまった。村の若者を連れて戻ったときには、犬は絞め殺されてしまったていたという。狩人は犬塚を建てて犬を弔ったという。
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ヘビ 1937年 愛知県 草を刈っていた男が、草のそよぐ音に驚いて振り向くと、大きな兎を追ってきた蛇が鎌首をもたげていた。兎は一口に呑まれてしまった。あまりの恐ろしさに逃げ帰り、幾日も寝たという。
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