タケノノボリ 1987年 長野県 昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
類似事例 |
|
グヒン,テング 1929年 青森県 恐山の境内にある明神堂に女が入ると雨が降るといわれた。これは狗賓の仕業で、夕闇の頃には白衣の天狗が来て奇怪な舞を舞う。
類似事例 |
|
リュウジョ 1970年 香川県 行基菩薩が説法をしていた時、竜女が姿を現し、玉の笄を残して天上した。後の玉の笄を笠山の峰に埋めて竜神を祀った。夏に旱魃になったとき、この峰に祈れば必ず雨が降るという。
類似事例 |
|
カエルイシ 1987年 長野県 昔,蓼科山の頂上から稲荷神社の庭石にと運んできたが,その運搬中豪雨になった。それ以来,この石の頭を叩くと雨が降るといわれている。
類似事例 |
|
リュウ 1968年 千葉県 竜光山に住んでいた竜神の霊力によって雨を降らせる。竜頭の三匹獅子が腰鼓を打ち鳴らして舞うと、仲間が呼んでいると錯覚して竜が出現天に昇る。そのとき、雷鳴が轟き、にわかに曇り、雨が降るのだという。
類似事例 |
|
リュウオウ 1973年 奈良県 雨が淵に馬の沓を放り込んだら、竜王が怒って大雨を降らせたと伝えられている。
類似事例 |
|
ヘビ 1966年 新潟県 雨乞いのとき、若い衆が藁で蛇を作って川や用水に持っていき、棒や槍で突いたり叩いたりしていじめる。こうすると、蛇が天に昇って雨を降らせるという。
類似事例 |
|
ダイジャ 1986年 埼玉県 昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
類似事例 |
|
リュウジン 1973年 神奈川県 雨乞いには、法印様を先頭にして雨乞岳に登り祈願をし、帰りに黒滝に木の枝を投げ込む。すると竜神が怒って雨を降らすという。
類似事例 |
|
コクソンヤマノダイジャ 1991年 高知県 山で蛇を見たら大雨になるという話があるが、20年も前、黒尊の山へ枝打ちに入った人が大きな大蛇と出くわしたといって、ほうほうの態で逃げ帰ってきた。そのとき黒尊山は大雨になったという。
類似事例 |
|
オグラヤマ 1987年 長野県 この山に登ると雨が降るといわれる。日照りが続くと,村人が蓑を着て山に登り,神様から剣先を借りて来て川に沈めて雨乞いをした。剣先を返さないと大洪水になるといわれていたので,必ず返しに行った。
類似事例 |
|
リュウジョ 1934年 香川県 行基菩薩がある山を調伏したら、龍女が現れて飛び去った。その時残った一本の笄を、龍女の御神体として祀り、この山を挿山と名付けた。旱魃の時はこの山に雨乞いをすると不思議に験があると信じられている。
類似事例 |
|
ヘビ,ヌシ 1936年 岐阜県 ある夜半に異様な物音がして石の混じった大雨が降ったので易者にみてもらったところ、池で鉄器を洗われた為に鉄器を嫌う主の大蛇が逃げたためだと言われた。そして十三塚を造ればよいだろうと言ったのでそれを造った。
類似事例 |
|
リュウジン 1973年 山形県 雨乞いの時、滝壺に大石を投げ込む。すると竜神が怒って雨を降らせると言われている。
類似事例 |
|
リュウコツ 1940年 東京都 昔、小僧が草を刈っているときに、誤って小蛇の頭を口からまっぷたつにしてしまった。この小蛇は井の頭の龍だったので、たちまち真体になり、川には三日間血が流れた。小僧はその祟りで死に、頭の上部は中野の寺まで流れて祀られているが、下部は井の頭弁天にある。これが龍骨で、雨乞いしても雨が降らないとき、これを持ち出すと必ず雨が降るという。
類似事例 |
|
ジゾウサマ 1956年 青森県 恐山の湖水は四方を山に囲まれているのに一片の落ち葉さえ浮かばない。それは地蔵様が毎夜山巡りの際に衣の袖で祓い清めるからだという。
類似事例 |
|
イケノヌシ,ハクバ,(オサイトイウムスメ) 1978年 新潟県 雨が降らずに困っていたときに、おさいという若い娘をあげてもいいから雨を降らせてくれと池の主の龍に頼んだ。白馬と一緒に代かきをしていたおさいは、泥沼に沈んでしまった。それ以来、白馬を飼わないし、「おさい」という名前も付けないという。
類似事例 |
|
ダイジャ 1920年 石川県 千蛇ケ池は、昔湖で大蛇が無数にすんでいて住民を害したので、白山権現が嘆いて大蛇を説得して池の中に入れ、再び出てこないように雪を降らしたのだといわれている。
類似事例 |
|
カマガフチ 1974年 栃木県 1910年ごろまでは、子どもが遠足で釜が渕に行った翌日必ず雨が降った。渕に石を投げたり小便をしたりするからだと言われていた。
類似事例 |
|
テヌグイ 1933年 岐阜県 源次という信心厚い者が、手癖の悪い友人と立山に登った。少し後れて行った友人が路傍の割木を盗もうとしたら、頬冠りしていた手ぬぐいが落ちてそのままなくなったので、そのまま家に帰った。源次が立山の山頂に行くと、空から手ぬぐいが落ちてきた。それは友人の手ぬぐいだった。
類似事例 |
|