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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ワラス
1974年 岩手県
松川、岩ノ下のある家であったこと。一番奥の部屋で寝ていると、布団をゆすられたので目をあけてみると、そこにワラスが立っていた。河童みたいな顔で、だまって立っていた。二十年ほど前、おじさんが見た話である。

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イキリョウ
1982年 島根県
大きな家の納屋の2階を借りて寝泊まりをしていると、毎晩、苦しくて目が覚めるようになった。ある晩、目を開けると、真っ黒い大きな四角い顔をしたものが胸を押さえており、小さな目が2つあって、体には黒い毛がいっぱい生えているのが見えた。手刀で切りつけると姿を消した。家の主人には長い間病気の息子がいたが、これ以後次第に快復していった。
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ザシキワラシ
1956年 宮城県
明治の末頃,元南方の原の旧家佐々木林之助方には昔からザシキワラシがいると言われていた。当時この家で屋根の葺替えが終わった日の夕方,12,3歳くらいの少女が一人,軒に架渡した屋根修理用の足代板の上を走り回っていた。手伝いに来ていた村人が大勢これを見たという。この家ではザシキワラシは常にデイ(奥座敷)にいると信じ,床の間に茶碗に水を入れて供えておく。時々座敷を掃く音などがしても家人は怖がらずそっとしておく。これは同家主人の直話であったが,その後部落の人々の話では今は出ないのではないかということであった。
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ムジナ
1972年 千葉県
ある秋の夕暮れ、おやじさん2人の帰りが遅かった。途中で若いおっかさんに会い、むすびをもらって食べたと言う。そのままぼうっとしてしまい、家の玄関につっ立っていた。後日、その場所で大きなムジナが捕まった。そのムジナが化かしたので、おやじさんは馬糞を食べさせられたのだろう。
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ナワメ
1985年 愛媛県
ある家に魔物が通るということを聞いた若者が、納屋のワラの上で寝ているといつのまにか寝ている方向が反対になっていたという。
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ワラシ
1989年 岩手県
鱒澤村の某家に、座敷の床の間の前からたたみ1畳去って寝ないと、夜中にワラシが来て揺り起こしたり、体を上から押し付けたり、枕返しをしたり、とても寝させぬところがある。
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カゼノサブロウ
1977年 青森県
1910年頃のこと。原集落で5,6歳くらいの子どもがいなくなった。その後ある人が、夏坂の竜ヶ森の炭山で、手ぬぐいを頬被りしたワラシに出会った。風の三郎にさらわれたのだといわれた。
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オオザル
1933年 広島県
ある武家の家に夜な夜な怪物が出るという噂が流れたが、主人は害がないならとほっておいた。ある武士が厠の窓から現われた手に掴まれたが、引き戻して頭を殴りつけた。正体を見ると、年老いた白毛の大猿であった。
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ザシキワラシ,カッパ
1924年 岩手県
ザシキワラシと河童は同じ物である。ある男が水中でウサギのようなものをみつけ石を投げつけた。するとその夜寝室にそれが忍び込み、布団の上から押しつけ苦しめた。努力して起き上がるとツルリと滑って逃げた。
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ユメ
1928年 愛知県
ある女が20歳のときの話(20年前)である。姉の病気が重くなり見舞に行こうと思っていた晩のこと、誰かが戸を叩くので声を掛けると、それは患っているはずの姉であった。中に招き入れたが、姉は黙って土間に立っているだけであった。そのとき、戸を激しく叩く音が聞こえたが、気づくと自分は床に寝ていた。しかし、まだ戸が叩かれているので戸を開けると、飛脚が姉の訃報を知らせにきたのだった。
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ザシキワラシ
1977年 青森県
いまはもうとりこわされた、大きな屋敷だった堀川家の座敷にはザシキワラシがでた。昔座敷で切腹した人がいて、その血が板戸についていたという。上段の間で客が寝ているとトントン音がしたり、人の気配がしたりして、ザシキワラシが寝かしてくれないので、話者の家に夜中泊めてくれと来る客人もいたという。
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タヌキ
1992年 奈良県
風呂をもらいに行った帰りのこと、家の裏から入るために便所の所に来たら、お爺さんが便所の扉の前で、のぼうっと立っていた。怖くなって家の中に入ったら、お爺さんがいた。狸が便所の前でお爺さんに化けていたのだった。
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カナシバリ,ユウレイ
1987年 岩手県
眠っているとかなしばりのような状態になった上、蒲団の中から引きずり出されて川に落とされそうになった。やっと振り切ると中年女性の人影らしきものが天井へ上がっていった。間違いなく幽霊だという。
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ケンモン
1973年 鹿児島県
ある人が松の木の根本でうとうとしていると、松の後ろから子供のようなものが出てきてあっちこっち飛び回り、見ている間にうたた寝をしてしまった。するとけんもんが側に来てニ(尻の穴)をほじくったので飛び起きると、もうその姿はそこにはなかったという。
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キツネ,シラガノロウジン
1938年 長野県
少年が山に入ると美しい小鳥がいた。それを捉えようとして山奥へ行くと、白髪の老人がいた。翌日、少年が目を覚ますと裸で眠っていた。
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ミツミネサン
1941年 秋田県
明治の初め頃、某の妻の実家での出来事。ある夜、振る舞いがあって、家人は皆酒に酔って寝た。夜中、主人が目を覚ますと星が見えたので、雨戸を閉め忘れたと気づいた。閉めようとして起きあがると、犬のようなものが見えた。それは三峰山で、前足を立ててちゃんと番をしてくれていたのだという。
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オオボウズ,コボウズ
1932年 静岡県
ある宿屋の下の部屋は陰気で、壁に大坊主と小坊主の姿をした雨じみがあった。夜が更けると、閉めたはずの表の格子戸の開く音がして、手で砂を払う音とともに、大坊主小坊主が抜け出てきた。それは上の部屋にも上がってきて、寝ていた男に手を引っ張るぞと囁き、ずるずると床の間へ引っ張っていった。
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ザシキワラシ
1958年 岩手県
ザシキワラシは床柱をすすっと下りてくる。2人で胸の上で相撲をとったりする。ザシキワラシにさわられると体を動かせなくなる。甚太郎という人が信じずに常居で寝たら、本当にでて動けなくなった。床の間の前の畳に布団が触らないようにして寝ればでないとも言う。
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ヤマンバ
1985年 香川県
亀水の楠の下に山姥が棲んでいた。ある日のこと、男が五右衛門風呂に入ったまま寝てしまった。そこへ山姥がやってきて、五右衛門風呂を釜からはずし、背負って逃げた。風呂の中の男は、松の木に飛びつきしがみついた。山姥はそのまま山へ帰って行った。
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テング,ヤマオトコ,マツ
1914年 静岡県
下川根村の南方にある官林に天狗が住むという松があった。林を伐採したとき、その松を最後まで残しておいたがついに斬り倒した。その夜、小屋に寝ていた若者が眼を覚ましてみると、小屋の入口に大きな男が立っていた。
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セイジョ
1985年 新潟県
松代にセイジョという男がいて、自宅で寝ていたら格闘の末に山の鬼か何かに連れて行かれた。何年かしてうちに帰ってきたが、「寝姿を見てくれるな」という。家人が不審に思って覗くと、デイ(奥座敷)いっぱいに大きくなって寝ていた。セイジョは「見たな」と言って出て行った。セイジョの帰ってくる日は師走の大吹雪の日と決まっていて、昔はそういう荒れた日には「セイジョが来たぞ」と言い合った。
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