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検索対象事例

ケンムン
1980年 鹿児島県
坂道を上る3人のケンムンを老婆が見た。赤毛の髪をしていた。老婆は、何も言わず坂道を駆け降りていったが、残された老夫は慌てて追いかけた。後で理由を話した老婆に、老夫は「置いてけぼりにした」となじった。

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ケンムン
1974年 鹿児島県
泉のそばで羊を飼っていた老人が草を与えに行くと、そばにケンムンがいた。老人は目をそらさず、その毛むくじゃらで子供ほどの背丈のケンムンを見た。少し目をはなした間にその姿は消えた。
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ケンムン
1980年 鹿児島県
山で家の用材を採っているとケンムンが現れたが、連れていたコッテウシに突き飛ばされ逃げていった。
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ケンムン
1963年 鹿児島県
子守りを求めるために他の村に行った帰りに、急に前進できなくなった。そのときケンムンを見た。上半身のみだったが、顔もあり、両手もあった。しゃがんだまま田んぼのほうに寄ってじっとしていた。
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ケンムン
1975年 鹿児島県
火に当たっている猫のような姿のケンムンがいた。蹴ると、上にのしかかってきたが、足をつかむと、叫んで手をかさんだ。ケンムンを見世物にしようと考え、棒を持って追いかけたが、見失ってしまった。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
女が機を廻していたら、ケンムンが天から降りてきた。女は恐れをなして逃げた。翌日、ケンムンがまたやってきた。女はすでに逃げていた。歌を歌っていたら、女の夫帰ってきて船を浜に揚げようとしていたのでケンムンは邪魔をした。ケンムンは夫と一緒に家に戻った。妻は夫を誘い、家を捨てて遠くへ逃げた。ケンムンはその家を焼いて天に昇ったという。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
老婆の所に、ケンムンがいろいろな物を持ってやって来た。老婆が、一番怖いものは何かとたずねると、ケンムンはタコだと答えた。次に怖いのは何かと問うと、夜明けに鳴く鶏だと答えた。そこで老婆が手に唾をつけて手を叩くと、ケンムンは二度と現れなかった。
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シナモン
1975年 新潟県
日暮れどき、婆さんが田仕事を終えて坂を下ってくると、向かいの山で木を引く人足たちのかけ声がする。迎えにきた家の者に聞くと、人足たちはとっくに山を下っているとのこと。かけ声はシナモン(ムジナのこと)のいたずらであった。
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ケンムン
1974年 鹿児島県
水田の淵にケンムンがいた。子どものような姿であった。それを見た4人の青年は「今日はガンタレビだ」と言って帰った。数日後、老婆が行方不明になり、ケンムンがいた水田が荒らされて、老婆の死体があった。ケンムンに当たったのだろう。
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ケンムン
1987年 鹿児島県
ある女の人が山に入った時ケンムンに惑わされ妊娠した。生れた赤子はケンムンの子だった。その家は村一番の分限者だったが、子供が死ぬと落ちぶれた。
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オトロババサマ
1941年 鳥取県
「オトロ婆様」という山好きの老婆がいた。ある年、ふっと山に入ったまま戻らないので青年団が2手に分かれて探しに出た。2つの捜索隊は同時刻に老婆が歩いている幻をそれぞれ目撃し、まもなく片方の捜索隊が、行き倒れのように死んでいる老婆を発見した。
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アカゴノクビヲクウオンナ
1932年 愛知県
ある男が、夜明け前の峠で、青ざめた女が髪を振り乱して赤子の首を咥えているのを見た。近所で聞き込みしたところ、かつて、近くの家の嫁が、産後間もなく死んでしまった赤ん坊を抱いて失踪した事があったという。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
浜でケンムンが魚を釣っていた。魚を釣ろうと何時間もがんばっていた。それを見ていた人は怖くなり、浜道は通らずに山道を通って村に帰った。
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ケンムン
1974年 鹿児島県
枕木に使えるほどに育った木を切りに3人の男が山に入った。その木のそばの石の上に赤い顔の男が座っていた。3人の男が交互に見に行ったが、何も話さなかった。ケンムンを見ると話してはいけないのである。
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バカムスコトカゲボウシ
1956年 宮城県
老夫婦に息子が3人いて、兄はたいへん利口、中の兄は中くらい、末っ子は馬鹿だった。上の2人はよく稼ぐから婆もひいきで、羊を2匹買って1匹ずつ任せた。あるお天気の日に兄たちは羊に草を食わせに行き、末子は婆の作った団子を届けにいった。途中、末子の脇の方を痩せた病人のような奴がゆーらり、ゆーらり歩いているので、末子はわかいそうに思い、団子を食わせようとした。しかしさっぱり食おうとしないので、竹で土の中へ埋めて歩き出した。ところが今後は痩せた奴が後から歩いてくるので又団子を土に埋めた。どこまで歩いてもその痩せた奴がついてきて、その度に団子を食わせたので、兄たちのいる山に来た時は団子がなくなってしまった。その話を聞いて兄たちが言うには、「そいつは影法師といって、お天気のいいときにゃ、いっつも出るのさ」といって、家に帰ってお昼を食べたという。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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ケンムン
1975年 鹿児島県
入隊のため、舟に乗ろうと急いでいると、道の下側に子供の姿をした、テイブン(膝)がカマチ(頭)の上まであるケンムンを見た。触れると増殖するので放っておいた。同行した妻もその姿を見ていた。「本当に見た」と話してくれた。
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ケンムン
1980年 鹿児島県
山に材木を採りに行き、食事をしょうとしたらケンムンが現れた。食べ物を分けなかったので、怒っていろいろと邪魔をされた。
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ヌレオナゴ
1991年 愛媛県
たかなご坂を通ると女が赤子を抱いていて、「子を抱いてくれ」と言った。抱いてやると赤子が次第に重くなったので放り出して逃げると女は追ってきた。家に入って戸を閉めると、女は先が鉤になった髪の毛を投げつけてきた。朝見てみると、釣り針のような毛が戸に残っていた。二枚戸だったので助かった。それで「二枚戸は祟られん」という。
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ケンムン
1974年 鹿児島県
子供が生れそうな女の夫がガジュマルの木の下で雨宿りしているとケンムンが2匹現れ、生れた子供が19歳の時に死ぬようにしてきたと語るのを聞いた。
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ケンムン
1987年 鹿児島県
製糖時期の夜10時頃、山道でケンムンがついて来た。その人は怖くてまともに見られなかった。しかしその後1年もしないうちにその人は死んだ。
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