イノコサン,タノカミサン 1961年 鳥取県 亥の子さんが田の神さんであるといわれて2月の亥の日に神棚から田へ出かけて10月の亥の日に戻ってこられる。10月の亥の日には餅をついて神棚に供えるが、餅をついた臼をきれいに洗って朝までおいておくと亥の子さんはそれにさわって確かめてから神棚に帰られる。
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イノコアレ,タノカミ 1983年 岡山県 県北では、亥の子(旧暦10月の亥の日)は亥の子荒れといって、天気が悪くなるといっている。西日本においては、この日は田の神を迎える日とされている。
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オニ,タノカミ 1974年 岡山県 イノコは旧暦10月の亥の日の祭りである。このイノコは田の神が山に帰る日である。「祝わんものは鬼うめ蛇うめ、角の生えた子うめ」というはやし言葉があり、「亥の子の日には大根畑に行ってはならない」というタブーも伝えられている。
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ダイコクサマ 1960年 宮崎県 旧10月初の亥の日にはダイコクサマが田から帰ってくると言われ、餅をついて供えるほか、鰯を2尾ほど焼いて供える。
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タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「田の神下り」の日で、田の神はこの日家から田圃へおりる。アンコを入れた糯米の団子を作り、俵の上に上げて、「今年の作がよいように、けがのないように」と祈る。11月16日は「田の神上がり」で、新米の入った俵に団子を盛ってお礼をいう。この日田の神は田から家へ上るといわれる。耕作する人間より田の神様は早く下り、遅く上る。そして、翌年の3月まで田の神様は家で休んでおられるとする。
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タノカミ 1971年 茨城県 10月10日はトオカヤともいう。田の神はこの日に天にのぼって行くという。
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ムシクヨウ 1964年 福島県 10月10日には虫供養といって、農作物について害虫を殺したのを供養するとし、かいもちなどをつくり虫を祭った。
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タノカミ,カエル 1961年 栃木県 旧暦10月10日、餅をついて田の神様にあげると、その餅をもって蛙をおともにしてもとの社へ帰る。
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コトノカミ 1982年 新潟県 田の神は一般に「事の神」と呼称されている。2月8日(または9日)の事始めの日に事の神様は稲の種子を持って、天から下りられるとされ、農家はボタ餅あるいは小豆団子を作って供えた。12月8日(または9日)の事納めの日には、事の神様が天上に帰られるといって、事始めと同様にボタ餅などを調えて供えた。
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イノコルカミ,ルスイノカミ 1982年 新潟県 10月の亥の日には、亥の子ダンゴをつくる。神無月には神々は出雲へ行かれるが、居残る神がおられ、留守居の神への団子が居残りダンゴであるという。
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トシトクサン 1978年 広島県 亥の子の日にはトシトクさんという跛の農神がやってくるので、この日は戸口もコタツもあけておく。
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タノカミ,ヤマノカミ 1977年 山形県 10月15日、16日は田の神が山の神になる日。田の神団子を作って米びつの横に供える。臼を杵で叩いて音を出す。
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(ノウギョウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 田植えの数日前にお田の神祭りをする、稲株で鳥の形を作って苗代に供えると虫除けになる、牛馬を購入したときは、その家の味噌と米を釜のふたに載せて食べさせる、雨乞いはいまだに行われ、とくに旱魃であった昭和33年には各地で行われた(栗原市鶯沢地方)など。
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ダイコンノワレルオト 1970年 岡山県 10月中の亥日が亥の子。この荷大根の割れる音を聞いた者は死ぬといわれて大根畑に入ってはいけないといわれている。
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キシボジン 1949年 群馬県 千匹ガユといい1月と8月の16日、二本辻に藁つとに入れた米、麦、菓子などを供える。これは鬼子母神に子供の成育を祈願するものである。鬼子母神には千人もの子供がいた。その子供を育てるために、人間の子供を1日1人づつ取った。仏様が反省を求めるために鬼子母神の子供を1人隠したたころ、鬼子母神は探し回った。そこで反省して子育ての神となった。人間の代わりに千匹ガユを辻に出すようになった。
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ジガミサマ,タノカミサマ 1983年 茨城県 10月は地神様が出雲へ立つ月であり、田の神様が出発するのは丑の刻で、暗いうちである。田の神は出雲大社へいくといった。
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タノカミサマ,コウサクノカミサマ 1982年 新潟県 田の神様は春3月16日に田へ下り、秋11月16日に山へ上るといって、この両日は山へも畑へも出ず、休んでボタモチ(おはぎ)を16作って神棚に供える。赤飯を炊いて供える家もあった。ここでは、田の神は耕作の神様となっており、それが常駐するのは山で、春に田へ下りて秋に山へ帰るが山の神になるとはいわない。
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イノコサン 1961年 鳥取県 10月の亥の子さんの日までに子の木をかたずけないと亥の子さんが引っかかってしまう。
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オチラシ,キナコ 2000年 香川県 正月14日(小正月)には、オチラシと呼ばれる麦の粉やきな粉を神様に供え、そのきな粉を包丁の先に付けて、家の周囲に撒き散らす。その時「虫の口を焼きます」や「長虫しいろけ、長虫しいろけ」と唱える。これをすれば長虫がよりつかず、秋の実りは大丈夫だという。これをオガノクチアケともいう。
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(ゾクシン) 2003年 福島県 10月10日は刈り上げ祭りである。この日餅などを臼に供える。これは蛙が餅を背負って天に昇るからで、餅を供えないと蛙に苗を噛み切られるという。またこの日晴れると豊作となり、降雨だと不作になるという。
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