キツネ 1996年 神奈川県 山の中で、たくさんの提灯が見える、提灯だと思ったら狐であった。
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キツネノチョウチン 1986年 京都府 夜、遠くでいくつもの提灯の火が灯ることがある。これを、狐が提灯を灯すと言う。火はずっと遠くに見えるが、実は狐はほんの目の前にいて人の目をうまくだましているのだという。
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キツネ 1997年 奈良県 子供が夜道を歩いていると、前から2つ3つの光が見えた。これは狐だと思っていると、母の持っている提灯の明かりが見え、その時には前にあった光は見えなくなった。
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ツケビ 1967年 愛媛県 沖で、海に山が見えたり家が見えたりすることがある。つけ火といい、仏が迷っている。焚火を振ると見えなくなるという。
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キツネ 1990年 福島県 狐は遠くにいる人に見えて、近くにいる人には見えない。
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タヌキノヒ 1994年 京都府 田舎では狸の火ということがよく言われる。人の持つ提灯の灯と分かるまでは、正体の知れぬ火がふわりふわりと動くのは不気味である。
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キツネビ 1980年 秋田県 狐火は、松明の火が2つも3つも見えるが、火の影は見えない。
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イニンビー 1966年 沖縄県 戦前まではイニンビーがよく見られたという。それは人が提灯を持って歩いているような感じの丸い火の玉で、遠くからはよく見えるが、近づくと見えなくなったという。大体9時前後に見えたという。
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キツネノヨメイリ 1971年 茨城県 提灯がいくつも見えることがある。きつねの嫁入りという。きつねが骨に息を吹きかけて、りんが光って見えるのだという。
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タヌキ 1991年 愛媛県 60年前、話者が20歳のときのこと。化け物が出るというタカノコ坂で眠ってしまって、起きて、見えていた道をまっすぐいったが着かない。峠まで行って宿毛港の軍艦が見えて、やっと間違えたと気づいた。こういうのを狸に化かされたという人もいるのだろう。
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キツネビ,キツネノヨメイリ 1988年 群馬県 遠くの山の稜線上に灯りが並び、提灯行列のように見えるのがキツネ火である。キツネの嫁入り行列だと言う人もいる。とてもきれいなもので、パッと消えたかと思うと、別の位置にパッとつく。終戦直後、特によく見えたが、現在は見えない。夜7時半ごろが多く、真夜中には出ない。
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ウグメンビ 1973年 長崎県 海上にぼんやり見える火があった。うぐめん火といい、近くに行っても同じだけ遠くに見える。見えた方向から話し声が聞こえる。海で遭難した人の霊がさまよっているのがこの怪火である。
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チョウチン,キツネノフイタアワ 1972年 千葉県 夜道を歩いていたら、提灯がたくさんついているのが見えた。橋の所まで来たらみな消えてしまった。人に話したら、その提灯は狐の吹いた泡だろうと言われた。
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キジムナービ 1969年 沖縄県 キジムナー火は今でも見える。
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テングサマ,ヒ 1980年 静岡県 夜、山の中に火がチラチラ見えるのは、天狗の行列であるという。
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キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーは火を奪うことがある。夜道で提灯から火を取ったり、人家の火を取ったりした。
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オンナ,コドモ,ハカノヒ 1941年 滋賀県 子供を背負った女が、「あそこの墓の火が見えるか」と筆者に話しかけた。そのような火は見えなかったので、「いいえ」と答えると、直ぐに立ち去った。ところが、どこを見渡しても女の姿は見えなかった。
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キツネ 1974年 滋賀県 火が入っていない炭窯に、火が見える。狐が火を噴いていると言った。
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キツネ 1985年 山梨県 Aさんのお母さんは東桂の鹿留というところからお嫁に来た。昔は夏狩から峠を越してくるが、峠を登って来たら、歩く目の先は暗いのに、桂川の上の、今ヒシャク流の方が万灯みたいにきれいに見える。それで、途中で休みということで、煙管を出して煙草火をつけたら、それが見えなくなってまっくらになってしまった。あとで気づいたらもらって来た魚と油揚げがなかった。キツネである。
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ザシキワラシ 1973年 岩手県 ザシキワラシは人が死ぬときに出る。死ぬ本人にしか見えぬという。
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キツネ 1974年 滋賀県 夜道を歩いていると、前に白い火が飛んでいて、土堤が目の前にあるように見えたことがあった。
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