タタリ 1997年 長野県 兜石という塚の周りには大きな南天が繁り、触ると祟りがあると言われていた。若い人が酔った勢いで塚を掘ったが、2人が鍬で怪我をし、1人が南天に触れて体が震えた。家の人が塚をお祭りしたが、3日間起きられなかった。
 類似事例 |
|
チンショウ 1974年 東京都 井戸に鐘がなげこまれ、村人みなでひきあげにかかったが、何度やってももう一息というところで太縄が切れておちてしまう。ついにそのまま井戸を埋めて塚を築いた。
 類似事例 |
|
シニン,タタリ,サクラ 1989年 長野県 昔、城があった場所には何人かの武士が生き埋めにされたので、供養のために塚を作り桜を植えていた。その後、その木に傷が付くと血が流れ出たという。塚が崩され田が作られると、田を作った家では病人が絶えなくなり、凶事が続いた。行者に拝んでもらうと死人の祟りだという。家は土地を売った。その土地を買った家でも不幸が続いたが、社を造って近親者で祭を行うと、商売が繁盛するようになったという。
 類似事例 |
|
ツカ 1997年 愛知県 野中に、田の中に土が盛ってあるだけの塚があり、これに少しでも鍬を入れるとたちまち病気になって死んだ。塚を踏んだだけでも足が動かなくなったりした。これは昔、この地で息絶えた野武士に村人が塚を立てて供養したものである。
 類似事例 |
|
シニン,タタリ,サクラ 1989年 長野県 昔、城があった場所には何人かの武士が生き埋めにされたので、供養のために塚を作り桜を植えていた。その後、その桜の木に傷が付くと、血が流れ出たという。
 類似事例 |
|
ツバキジンジャ 1970年 滋賀県 椿坂にある塚は椿神社と呼ばれており、鈴木越前守繁晴の先祖の宝物が埋まっているという。掘るとお腹をこわすといわれ、大工さんが怪我をした事もある。村人はあまり近づかない。お祭りの日には提灯を飾り、お供えをしている。
 類似事例 |
|
オコリ,イシ,タタリ 1941年 岐阜県 某百姓が堤防工事の時に、石割に使う発破を恐れ遠く逃げて、墓のそばに隠れたが、ついにその墓に触って、ゾッとした。その夜から高熱が出て体全体が震え続けた。翌日、治ったと思ったら、次の日にまた震え始めた。墓に障った時におこりがついたのだと分って、まじないで落としたという。
 類似事例 |
|
ムメイツカ 1993年 福井県 一つの塚がある。伝説によると、昔、弘法大師が巡錫の時昼食のタモの木で作った箸を挿しておいたところ、根付いて大きくなったものという。また、神功皇后の三韓遠征のとき、渡海し死亡した者を葬った塚という。この塚に鍬や鎌を入れたり、足を入れると腹痛を起こして死ぬといわれる。
 類似事例 |
|
オオツカノタタリ 1932年 愛知県 長久手の合戦時の古城跡にある大塚は、武具が埋まっていると噂された。この塚を掘ろうとする者は多くいたが、いずれも雨が降り続いたり、怪我人が出たりして、最後まで掘ることはできず、大塚の祟りと噂された。ある旅の僧が供養の石碑を建てるために掘ると、骸骨ばかりが出て来た。武具を掘って売った連中は、みな惨死したり、貧乏になったりしたという。
 類似事例 |
|
ヘビ 1973年 岩手県 昔、新城集落・清水集落に大水が出るのは沼に棲む大蛇のせいだといって、勇気あるものが蛇を退治した。その蛇を祀ったのが蛇霊塚。塚には剣が刺さっていたという伝えがあるが、1965年ごろ、水田にするために沼を埋め立て、塚もブルドーザーで壊してしまったのでわからない。
 類似事例 |
|
ツルギミサキ,マイケンサマ 1983年 岡山県 畑を耕していたときに出てきた刀と兜を埋め戻して塚を築き、ツルギミサキ(埋剣様)と呼んで祀っている家がある。このように、土中から出てきた刀を祀る例は多い。
 類似事例 |
|
モリヅカ,タタリ 1985年 愛媛県 森塚は、昔勅使に随従して下向した人々の塚だといわれており、森塚の樹木を切ると祟りがあるといわれている。大塚穴を三人の者が発掘したら、三人とも門や納屋を焼いたり死んだりした。また山岡某が塚のカヅラをきったら半死半生の病にかかった。
 類似事例 |
|
シニン,タタリ,サクラ 1989年 長野県 昔城があった場所には生き埋めにされた武士を供養するための塚があった。その塚が崩されて田が作られると、田を作った家では病人が絶えなくなり、凶事が続いた。行者に拝んでもらうと死人の祟りだという。家は土地を売った。
 類似事例 |
|
ダイジャ 1967年 福島県 蛇塚という場所には昔大蛇が住んでいて人民を悩ましたので、僧都が塚に埋め封じたという。西に首塚、東に尾塚がある。農夫が水を通そうとこの塚付近を掘ったところ不思議のことがあったのでやめたという。
 類似事例 |
|
ヒダマ 1974年 京都府 正徳のころ、ならず者を成敗するために家族ぐるみで生き埋めにした。12歳になる娘は頭に土をかけられたとき「赤いかんざしが折れる」と泣き叫んだ。まもなく赤い火玉が飛ぶようになり、疫病が広がった。村人はたたりだと恐れ、氏神境内に四人塚を築いた。
 類似事例 |
|
イドノシュジンノコシカケ 1965年 宮崎県 井戸を掘りなおしたとき、井戸の主人の腰かけを不用意に捨ててしまい、夜な夜な騒音がした。腰掛を再び収めてお神酒を供えたら、怒りが収まって音も止んだ。
 類似事例 |
|
コフンノタタリ 1956年 宮城県 三島古墳に鍬を入れたり,玉石を拾ったり,草を刈ったりすると,必ず発病・出火などの祟りを受けるといわれていた。大正2年に発掘した時,玉類と古剣の塚頭がでてきたので警察署で保管することになったが,のちに同署が火事で焼失してしまった。これも古墳のたたりに違いないということで,焼跡から拾い出した玉をもとの塚のなかに納めて碑を建てた。
 類似事例 |
|
ダイジャ 1979年 茨城県 男が沼で鎌研ぎをしていると、一緒にいた愛犬を狙う大蛇を見つけた。鎌で大蛇の首を切ると、沼は血で赤く染まった。蛇の首は男を待ち構えていたが、その被害にはあわなかった。しかし男の屋敷には不運なことが続いたので、寺にこの鎌を奉納して塚を作った。
 類似事例 |
|
ツカ 1991年 山梨県 村人が膳・椀・金などほしいものがあるときには塚に行って頼む。翌朝にはそこにある。しかし、不心得者がいて膳椀の1部を返さなかったためにそれからは貸さなくなったという。1説ではこの塚の近くに老婆が住んでいたという。
 類似事例 |
|
タタリ 1996年 神奈川県 道路をつくる石が欲しくて塚の石を割ると、そこの家の長男が亡くなったりとよくないことがあるらしい。塚の祟りだとかで、みんなが怖がって供養していた。
 類似事例 |
|