キツネ 1976年 山口県 夫の声がするので帰ってきたのかと外に出ても誰もいない。きつねの仕業。
類似事例 |
|
シシャノレイ 2000年 沖縄県 夜、死者の霊に名前を呼ばれて外に出た男が惑わされて数日後に死んだ。一声しか聞こえなければ、返事をしてはならない。
類似事例 |
|
タヌキ 1989年 長野県 山の高いところに小屋があり、話者は若い頃泊まったことがある。夜中、人が山の下から登ってくるような声がしたので誰か来たと思って外に出ると誰もいない。また小屋に入ると、すぐそこで声がする。たぬきに化かされていると気づいたので、もう外に出ないようにしたという。
類似事例 |
|
ナマエ 1991年 茨城県 あまり良い名前をつけると長生きしないと言われ、ウツギ茂という子が7歳で死んだとき名前に負けたと噂された。
類似事例 |
|
ムジナ 1941年 秋田県 ある晩、節穴から外へ向けて矢を射ると、何かが「キャッ!」と悲鳴をあげた。行ってみたら、大きな狢の化物がその矢に当たって死んでいた。
類似事例 |
|
ムカエニクルフネ 1990年 高知県 臨終のとき、大きな声で呼び返す。船でいかないように、乗らないように、その病人の名前を何回も大きな声で呼び、枕元で顔を叩いたりして、蘇らせようとする。
類似事例 |
|
タヌキ 1978年 和歌山県 夜、山の仕事小屋で樵が10人くらい話をしていると、外で「オーイ」と2、3人で呼ぶ声がする。皆で「オーイ」と返事をすると、外の声はしなくなった。声の主は2、3匹の狸であった。
類似事例 |
|
ムジナ 1984年 山梨県 出掛けに外から誘う声がするので出てみても、誰もいない。むじなの仕業。
類似事例 |
|
キツネ 1991年 名前を呼ぶ声がするので雨戸を開けて聞いてみるが誰もいない。これは狐の悪戯だと気付き、放って置くと「うらめしい」と言ってあとは何も言わなくなった。狐を追いかけていた人の家に狐が来ていたので、狐がかたわれを亡くして悲しみ呼んでいたのだろう。
類似事例 |
|
タヌキ 1990年 長野県 たぬきがこの辺りに住んでいて、ずいぶんといたずらをした。夕方や夜にたぬきが大きい木を伐ったような音をたてる。尻尾でこするなどして音を出しているという。
類似事例 |
|
シニン,タマヨビ 1947年 大分県 人が死んだとき、屋根を鎌で切って名前を呼ぶと返事をする。
類似事例 |
|
タヌキ 1987年 岐阜県 夜中お爺さんを誰かが起こしに来る。外に出てみると誰もいない。狸の仕業だった。
類似事例 |
|
ムジナ 2001年 新潟県 狢が木の上で、尻尾で、木を切る音を出す。
類似事例 |
|
タヌキ,ムジナ 1933年 長野県 夜明け頃、家の中から赤子の声が聞こえてきた。けれども家の人は誰も知らないでいたという。狸か狢の仕業だという。
類似事例 |
|
タヌキ 1983年 東京都 炭焼きの山小屋に泊まっていると、外で呼ぶ声がするのでムシロをあげてみると、タヌキがしっぽでムシロをこすっているのが声に聞こえたのであった。タヌキが死んだふりをしたので、とってタヌキ汁にした。
類似事例 |
|
ムジナ 1935年 新潟県 夜道を歩いていると、9月というのに盆踊りの声や太鼓の音がする。おかしいと思っていると、聞こえなくなった。これは狢がいろいろな音を出していたからだろう。
類似事例 |
|
キンキ,ナマエ 1981年 山形県 名前にクマをつけてはいけないという禁忌がある。よそからきたものにクマという名前があった場合、名前を変える。たとえばクマゾウはヨシゾウとなったりする。
類似事例 |
|
タヌキ 1993年 香川県 孫が小さいとき、親に怒られて泣いて外に出た、すると狸が私の声で孫を呼んだという。小学校のときも、帰りが6時過ぎになると、私そっくりの声で孫の名前を呼んだ。
類似事例 |
|
ムジナ 1933年 長野県 朝早く山に行くと斧で木を削るような音が聞こえてきた。近くまで行くと音は消えてしまった。たまには、狢が材木に尻尾を打ちつけていることろを見たことがある。
類似事例 |
|
タマシイヨビ 2001年 青森県 死に瀕した者が目を閉じる際に、名前を呼ぶなどして必ず声をかけないと成仏できない。
類似事例 |
|
キツネ 1991年 奈良県 昔、ある子供が学校に行く時に、いつも狐の巣をつついて悪戯をしていた。ある日のこと、その子が帰ってこなくなった。それでみんな大騒ぎをして、山へ探しに行った。缶を叩きながら名前を呼んで探した。そうしたら、穴に埋められて死んでいる姿で見つかった。
類似事例 |
|