タマモノマエ,キツネ 1978年 久寿元年春、仙洞に1人の美しい女が現われ、帝の寵愛を受けた。以来、帝の周囲で怪事が起こり、帝も病気になった。陰陽頭が占ったところ、下野国那須野に800才の狐がいることを突き止め、太山符君を修したところ、仙洞に現われた女は忽然と消えた。
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(アオバブエ),(オニブエ) 1979年 京都府 博雅三位が朱雀門の前で鬼と取り替えた笛を、三位が死んだ後に帝がその笛を召して笛吹きに吹かせたが、音を出すことが出来なかった。そこで浄蔵を召して吹かせたところ三位のように上手だった。帝は何かを感じて、朱雀門で笛を吹かせると、楼上から「大変優れている」と声がした。
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ユウレイ,(ゾクシン) 1940年 秋田県 人を吹くと幽霊に吹かれる。
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オニ,ナマハゲ 1935年 秋田県 中山人形にはなまはげの土偶がある。なまはげは次の伝説に由来する。往古支那より漢の武帝が五匹の鬼を引き連れて男鹿半島の本山に渡来した。この鬼共は武帝のために普段あらゆる苦役に従事していたために、正月15日だけは村里に現れ、欲することを自由に許されていたという。
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カゼ 1956年 宮城県 風に貸し借りなしといって、西風が吹けば翌日は東風が吹く、北東風の吹く時は不漁などの俗信がある。
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ヒトトリブチ 1989年 山梨県 奈良田の居平から向いの塩島に至る所に橋がかかっているが、孝謙帝行幸当時は丸木橋だった。ある時洪水のために丸木橋が流れ、帝は水が治まるように祈願すると、治まった濁流から櫛が見えた。住民が氏神八幡宮にお伺いすると、櫛の所有者が入水すれば橋がかかるとのお告げ。そこで村人達は所有者である少女を人柱に立てたために、そこは人取り淵といわれている。
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ネントクサン 1972年 佐賀県 正月の神様は白いひげを生やした老人で「年徳さん」ともいう。頭の長い子供が生まれたりすると「年徳さんのごと」という。年徳さんは明けの方に来られるという。
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ナナフシギ 1958年 東京都 六所明神は松の下で待たされたため松を嫌っている。
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テング,タロウボウ 1976年 京都府 愛宕山の太郎坊は、洛陽正六位紀朝臣御国の子で、高雄の真済(しんさい)である。柿本の僧正と号した。天安の帝が病にかかった時、真済は加持を行なったが、効き目がなく、帝は亡くなったので、いつも不愉快であった。また、俗には、染殿の妃に会って、恋をしたために、死後に天狗になったともいう。
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カマカゼ,カマイタチ 1957年 愛知県 悪い風が吹いて、血が出ずに皮膚が切れることを、鎌風が切るという。
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テングノキダオシ 1986年 茨城県 杉の巨木が数多くある所では、夜半に音がして何かが飛ぶ。すると山奥から、斧で木を切る音と、木が倒れる音がして、風が吹く。これを天狗の木倒しという。
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ニワカラス 1989年 山梨県 奈良田には烏が2羽以上増えない。それは、烏が作物を荒らして部落のもの達はたいへん困ったので、孝謙天皇は烏を集めて作物を荒さないことを約束させたが、言いつけを守ったものは2羽しかおらず、帝がそれ以外を追放したからである。帝はその時烏の腹の中まで調べたという。
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カラス 1980年 木の低い所に鴉(カラス)が巣を作れば、必ず風が吹くという。
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カゼ,(ゾクシン) 1936年 石川県 春のはじめの庚申の日に、東の風吹けば60日間吹き続く。
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テング 1976年 和歌山県 杉の木などが風もないのになびくのを天狗の風になるという。一の枝の東に向いたものは、天狗松という。昔、天狗にさらわれた男が、この松に引っ掛かっていたという。
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ビワコノツチ,フジサン,ミカミヤマ 2001年 滋賀県 孝霊帝の御宇に神が一夜にびわ湖の土で富士山をつくったとき、夜明けになったため少し残した土が三上山になった。
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カゼウテ 1982年 高知県 モノ(魂)の通るとき、周りに吹く風を風うてといい、その先に当たると病になる。みのを持って風を病人のほうに送る。
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ミケン,サカヅラ,オウリョウキ,クビト,ガンコウキ,ナマハギ 1935年 秋田県 男鹿の神は赤神で、漢の武帝を祀っているという。漢の武帝に従って来た鬼五頭は、眉間、逆づら、横領鬼、首人、がん光鬼で、眉間と逆づらが両親だというがすでに死んだ。残った三頭の鬼が師走になると暇が出て、山を下って村に来るという。これが神事となったのがなまはげである。
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ウマ,カゼ 1929年 岩手県 飯岡村では、馬が寝るときに横になっていれば、風が吹くといわれる。
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トシドン,クビノナイウマ 1934年 鹿児島県 正月の神を年どんという。首のない馬に乗り、鈴を鳴らしてくると子供たちは聞かされている。村の境の年殿石という石に憩って村に入ってくるともいう。
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オンナ,ヘビ 1977年 嫉妬心の強い女が蛇になることはよくある。粱の武帝の后が死んでから大蛇になった。元の時代にもある人の妻が蛇になった。
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