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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ナマメスジ
1982年 岡山県
なまめ筋は知らない人もあれば、多くの場所にあると言う人もいる。40年ほど前、豪胆で知られた村長が、役場から夜遅く帰宅しているとなまめ筋で背筋から水を浴びたような恐怖感に襲われ、後戻りして役場へ泊まったという。

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ホウカンボウ,ナマメ,マスジ
1982年 岡山県
延風部落ではなまめのことを魔筋という。魔筋を夜通ると髪の毛が一本立ちになる。魔筋で鴉が鳴くと必ず人が死ぬ。昔ある婆さんが死んで葬式をした。棺桶に入れて墓へ担いで行っていると、ちょうど魔筋で大夕立にあった。ところが棺が急に軽くなり、空けて見たら死人がいなかったという。
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ナマメスジ
1982年 岡山県
なまめ筋はありとあらゆる魔物の通る所という。そこに建つ屋敷では、夜中に木を切る音や武士が地響きを立てて駈けてゆく音が聞こえたり、坊主がお経を上げながら歩いていく音が聞こえた。また病人が続出したという。2度も火事にあい、その後家を別の場所に建て替えると不思議なことは起こらなくなった。
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イケノマ
1922年 三重県
四郷村がまだ耕地整理されていない頃、多くの池があった。夕方1人で池畔を通ると必ず池の魔に憑かれて池に吸い込まれてしまう所があった。どう考えても身投げする理由のない番頭が、掛取りしてきた財布と下駄を置いて沈んでしまった、といった話をよく聞いた。「ぬし」がいるとか魔がさすとかいう。今でも軍隊の演習で池や沼の陰気な所に歩哨で立たされた時など、急に気が滅入ってしまって、水中へ落ち込む時がある。そんなときには小便をすればまた元気が出て勤まると注意することがあるという。
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スナ
1977年 和歌山県
お宮さんは昔から砂が降ると言われている。ある時、村長が宮から平瀬へ下ってくる途中で晴れているのに砂が降ってきた。その砂に当たると、急に便所に行きたくなったという。
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キツネ
1938年 長野県
昭和7、8年頃、ある人が夕方に役場から家に帰る途中、何もわからなくなった。家に帰ると下半身がびしょぬれになっており、川の中を歩いたのだと気付いた。
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キツネツキ
1974年 島根県
昭和41年にキツネツキがあった。憑いた人は55歳の未亡人で、憑かれた人は39歳男性である。男性は原因不明の頭痛が40日近く続き、医者に通っても治らず、ノイローゼ状態であった。妻がオガミテを訪ねたところ、何かが憑いているといわれ、憑いた人の家や方角を示された。妻は憑いた人物がすぐにわかったという。夫婦共働きで農業もしているのが羨ましくて憑いたという。
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ダラシ
1920年 長崎県
温泉峠を旧島原城下から千々石方面へと横切る山道では、旅人がダラシに憑かれてひどい目にあったことがある。45,6年前、40歳くらいの男がダラシに憑かれて手足がシビレたようになり、一歩も動けなくなった。島原を出るときに聞いていたので、持っていた握り飯を食べる少し気分が戻った。
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オオオトコノネタアト,サンナイ
1982年 新潟県
昔、三内という大男が、仰向けになって寝た。その足のアクトにあたるところが、現在のアケト(明戸)村。
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ナマメスジ
1954年 岡山県
国米某氏が、昭和7,8年頃久米郡三保村大字錦織のナマメスジを自動車を運転して通りかかると、路上に2つの光りものが見え、そのまま突っ込むと下の川の方に消えた。あまりの恐ろしさに夢中で帰宅すると、全身冷や汗をかき鳥肌になっていた。
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イケノマ,ハクハツノロウバ
1941年 朝鮮
平北宣川の街から3里のところに険しい山がある。その険山の峰の間の池は深くて恐ろしく、ここで泳ぐと2度と陸に戻れないといわれている。あるとき、農家の若者たちが山遊びに行き、この池のほとりで弁当を食べようとしたら、全員の弁当が空になっていた。気味悪くなり下山してふりかえると、山で白髪の老婆が笑っていた。池の魔だろうということになった。
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キツネ
1978年 山梨県
近所のおじさんがよく狐に化かされて、夜中に下肥溜めに入って「いい湯だ、いい湯だ」といっていた。
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コメトギノバケモノ
1999年 宮崎県
ある闇夜のこと。二人連れの婦人が洗町の橋を通り過ぎるときに「昔、橋の下に米とぎの化け物がいたそうだね」と言ったら、「いまもおりますチンジョキジョキ」と言う声が聞こえてきた。婦人たちは走って逃げた。この化け物の正体は水守の人で、鍬で叩いたり石垣をこすったりして脅かしていたという。
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ソデヒキコゾウ
1938年 埼玉県
夕方、道を歩いていると、袖を引く者がいる。驚いて振り返っても誰もいない。歩き出すと、また袖を引かれる。この怪異を「袖引小僧」といい、埼玉県西部の村でよく語られている。
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イタチ
1978年 新潟県
4・50年前、ある男性が悩みがあるのにつけ込まれてイタチに騙された。イタチが住むという噂のあった宮さんあたりで様子がおかしくなり、谷の中に入ったっきり上がらない。小柄な人なのに若者5・6人がかりでも動かなかった。イタチは煙草を嫌うからといって一服させると、正気に戻った。
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キツネ
1956年 宮城県
明治の中頃,北郷の者が大河原で魚を買い,酔って帰ってきたところ,洞門附近の杉山で身の丈一丈六尺以上もあるような大男に襲われて背後から羽交締めにされた。しかし男は柔術の心得があったのでこれを投げ飛ばし,麓の茶屋まで駆け下りて事の顛末を話した。茶屋の老爺から何か生臭物を持っていなかったかと聞かれて調べると,魚を包んで首に結んでいたはずの大風呂敷が無くなっていた。背負い投げで飛ばしたのは自分の大事な包で,狐に一杯くわされたのである。
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オサキ
1976年 熊本県
オサキと呼ばれる山に入るのは、村人も嫌っていた。オサキに近寄ると頭が痛くなったり、怪我をしたり、何か恐ろしい目にあう。道が交差しているところもオサキと呼ばれている。
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ホトケガタ
1979年 山梨県
夜に、猪丸の椿部落にあるホトケガタを通ると背中を引っぱられるような気がする。
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テングノトオリミチ
1954年 岡山県
真庭郡等に、山頂の、人の容易に近づき難いところに天狗の羽休め松があり、その間を飛翔する天狗の通り道がある。体験した老人によると、深山を通っていると、突然に木々を押し倒していくようなものすごい山鳴りがし、その時は自然と体が地面に腹這い、身内がシーンとすると言う。これをまた、天狗倒しという。
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ミエナクナッタオトコ,シカ,オオキナタカイハナノヒト
1926年 福島県
40年余り前、熊という男が神隠しにあった。数日後に見つかったが、話を聞くと背の高い大きな鼻の恐ろしい顔をした人に薮へ投げ込まれ、うろついているうちに見つかったと話した。
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キツネ
1939年 秋田県
ある男が祭りを見に行った帰り夜も遅く、大平山の社のあたりで寒気を催し、目に見えない何者か大きな物に掴まれるような心地がした。次の日は稲荷の祭りの後片付けから戻る時に、気分が荒く募り、3日ばかり狂い続けて鎮まらなかった。それから半月、油揚げを欲しがり、飯も多く食べ、後に癒えた。大平山の社にノレキが住んでおり、それが狐を憑けたそうだ。狐憑きはノレキに頼んで離してもらうよりほかない。
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