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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガータロ,トリキ
1966年 香川県
大正初期に75才くらいの男が池の中で浮きつ沈みつしていた。助けてから男の話を聞くと、池の中で芸者がどんちゃん騒ぎをしていて、その中の坊主が呼ぶので、行こうとしたいたという、ガータロやトリキが化かしたという。

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ガオロ,(カッパ)
1980年 岐阜県
大正初期、晴天が続いて干ばつになりそうになり、虚空蔵さんに雨乞いに行くことになった。そのとき、川で男が1人もがいて沈んだ。ガオロが引いたのだという。
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ガーッパ
1938年 長崎県
20~25年前のことである。男がガーッパにだまされたという噂が立った。男が「ガーッパが出た」と言って水に突っ込んだまま倒れてしまった。引き起こして介抱すると、懐にあった鯨肉が無くなっていた。
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イケ
1985年 香川県
人が自殺するときは何かに誘われるのだという。池に入って死ぬ時は池の中が一面の青畳を敷いたようになり、中では三味線や太鼓でにぎやかにもてなすという。人々はうれしそうにして池に入って死んでいく。ある男は池に早く来いと呼ばれ、家の裏の堀に入っていこうとした。その時は家人が引き留めたが、2、3日後に堀に浮いて死んでいた。
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フチ,チョウチン
1968年 栃木県
大正の終わりか昭和の初めごろ、老人が深い淵に落ち、付近に住んでいた人に救われたことがあった。老人に聞いてみると、提灯の光の中の道を進んでいたら突然淵の中に落ちてしまったのだという。
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カワタロウ
1978年 岐阜県
1920年代のこと。女の子がよもぎ摘みをしていると、川太郎がよもぎに化けた。三人の男がそれを聞いて捕まえに来たが、二人は流され、三人目がやっと助かった。
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ムジナ
1976年 宮城県
爺さまが堤につかって死んでいた。前の晩、婆さまに化けたムジナがでて、風呂がわいたから入れというので、爺様は風呂に入るつもりで堤につかって死んだのだという。
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ノビアガリ,タカボウズ,カワウソ
1985年 愛媛県
明治末期、筆者の祖父が松山へ芝居を見に行った。夜中過ぎに帰っていると堀端へ出てそこに何か背の高いものが立っていた。友人が「カワウソかもしれん」と言うと、倒れ込むように堀の中に飛び込んだ。祖父は「カワウソが肩車をしていた」と言う。
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カッパ
1935年 滋賀県
昼寝をしていると、河童が蜘蛛に化けて足に糸を巻きつけて川に引き込む。ある所では、水辺にいた男が突然糸に絡まり、それが太くなって水中に引きずり込まれるので、慌てて糸を鎌で切って命は助かったという。
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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
30年余り前、体を悪くした人がぶらぶらしていたと思ったら、そこにもここにもガッパがいると言い出して、谷の堤に飛び込んでしまった。この人はガッパに憑かれたと言われた。そのあと、堤の水が枯れた。池などでガッパが人を捕ると水が枯れるという伝承である。
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キツネ
1990年 福島県
話者の祖父が夜、魚を背負って帰るときに狐につけられて、魚を取られた。蕎麦の畑で芸者が歌ったり踊ったりしているように見えたが、そんなところに芸者がいるわけがないと思えて、狐に化かされていると気づいた。
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カッパ
1979年 静岡県
100年ほど前のことだが、佐十渕で3人の男が水浴びをしていたところ、1人だけが「もう一浴びする」と言って渕に入り、突然笑いながら沈んでいった。河童に尻のこを抜かれたのだという。
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コエ
1985年 香川県
ある人が夜寝ていると呼ぶ声がする。はっと気が付くと、いつのまにか家を出て池の堤に立っている。あわてて家に帰ったが、また呼ぶ声がして気が付くと池の堤に出ている。恐ろしくなり、家に帰って光明真言を唱えて夜を明かしたという。夜遅くにうまいことを言って外から誘いに来るのは人間ではないから一緒に行ってはいけないと言われている。
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キツネ
1982年 島根県
爺さんが家に帰ろうと歩いていると、表屋の姉さんが畑から帰るのに出会って声をかけられた。家が近づいたはずの頃、道に迷い、大きな声で人を呼んだが誰も来ず、真っ暗な中をさまよい歩いた。爺さんは溜め池のそばでへたばり込んでいるのを発見された。表屋の姉さんは爺さんには会っていないと言うので、狐に化かされたのだろうということになった。
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キツネ
1989年 福島県
ヤナカヤグロウとタキノモリオマツと名のついた狐がいて、人を化かした。ある男が化かされて、「オーフケナ、オーフケナ」と言いながら川の中に入った。
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ガメ,コワロ
1929年 石川県
老人が田圃の堰淵に立っていると、小童がこの中へ一寸入ってと話しかけてきた。老人は怪しく思い断ると、ガメも諦めて淵の中へ飛び込んだ。又、ガメが小童に化けた時、その足音がクシャクシャと音を立てるので、注意すればわかる。
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タヌキ
1970年 高知県
浜に下りたところに坊さんの姿をした男がいた。見ていると波が来たらあとすざりをしていた者がそれをやめて、川に沿って上って行った。後をつけたがどこかに消えうせてしまった。おそらく狸の仕業だろう。
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イケノマ
1922年 三重県
四郷村がまだ耕地整理されていない頃、多くの池があった。夕方1人で池畔を通ると必ず池の魔に憑かれて池に吸い込まれてしまう所があった。どう考えても身投げする理由のない番頭が、掛取りしてきた財布と下駄を置いて沈んでしまった、といった話をよく聞いた。「ぬし」がいるとか魔がさすとかいう。今でも軍隊の演習で池や沼の陰気な所に歩哨で立たされた時など、急に気が滅入ってしまって、水中へ落ち込む時がある。そんなときには小便をすればまた元気が出て勤まると注意することがあるという。
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リュウオウサマ
1993年 高知県
池に竜王様が住んでいた。中ノ川という所の鍛冶屋が竜王様を追い出そうとして金物を池に入れた。すると、しばらくして湯が沸くように池が沸き、中ノ川の土地が割れた。竜王様が腹を立てたのだった。それで太夫が竜王様におことわりをしようと御祈祷し、ようやく静まったという。
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ガータロ
1984年 香川県
河童はガータロと言うことが多い。昔は天川神社の前の谷によくおり、体がすべすべして泳ぐのが達者であるという。
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オニ
1936年 鹿児島県
ひとりの男がいた。あるとき男が豚と馬を鬼が食ってしまった。男は木に登って逃げたが、池に姿が映っていた。鬼は池の中に男が居ると思って水を飲み干した。その後で上にいる男を見つけ登り方を聞くが、男は嘘の上り方を教えた。最後に男は神様に降ろしてもらった綱で天にのぼり、それを真似しようとした鬼は途中で綱が切れて死んでしまった。
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