リュウトウ 1991年 山形県 龍燈といって、古い松の樹が夜ボーッと光ることがある。発光する理由は不明だが、近寄ると消え、離れるとまた光りだす。時として龍のような形になることもある。
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リュウトウ 1989年 富山県 弥勒山安居寺の仁王門正面に龍燈の松があり、昔から龍燈がよく現れた。
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リュウトウ 1989年 石川県 総持寺には樹齢三百年の龍燈の松がある。昔蛍山禅師が寺内に鎮座する八大龍王のために毎年盂蘭盆会の間この松に龍燈を掲げたという。
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リュウトウ 1989年 石川県 高爪山の観音堂の脇にある薬師は荒木の海より上がった大仏で、毎年六月十八日の祭礼の前夜には杉の大木に龍燈が上がる。
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リュウトウ 1989年 福井県 常宮神社では毎年正月元日の暁一団の霊火が波の上一尺程のところから海上を照らし本社前に暫らくあって、またもとに戻ってゆく。これを龍燈といい、この通り道の海上は禁漁とされていた。
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テントウ 1979年 新潟県 大木の上に大きく光るものがある。点灯くだるという。点灯は天空に出現する火で、龍燈は海中の憐火が光って出現したものである。点灯のほうは信仰の対象となっている。
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リュウトウ 1970年 富山県 竜女に戒を授けた立山寺の大徹和尚の墓の傍らにある松に、盆になると竜灯が灯るという。
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リュウトウ,サントウ 1989年 石川県 一本木諏訪神社では、火の玉をした龍燈が十二月晦日の夜に海中の大石のほとりから出現して、神社へ飛び移り、また飛び戻る。突端の岬を龍燈崎とよぶ。
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リュウトウ 1989年 石川県 福浦港の和布刈神社では古老が毎年山に龍燈を見ると伝えられている。
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リュウトウ 1989年 富山県 朝日山の山腹にある観音堂の前の松に、毎年正月朔日と六月十七日の夜龍燈がかかる。本尊の観音様が太田浜から上がったものだが、龍燈は三ヶ所一団となって牛島から飛来する。
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リュウトウ 1967年 福島県 竜雲寺は以前、当村の西南にあったが今の地に移した。以前からこの寺では竜灯が揚っていたが、この地に移した後も相変わらず南角の大杉に竜灯が揚るという。
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ハッピャクビクニ 1973年 福井県 八百比丘尼は八百代姫(やおよひめ)と言う。元和5年に若狭の白玉椿というあたりで、夜な夜な舞い遊ぶ比丘尼の姿現れ、人に出会うと掻き消すように見えなくなることがあった。この場所はかつて尼が住んでおり、その霊魂と考えられたために土地の神職が祠を建て八百代の祠と名付けた。それからは怪しいものは出なくなったという。
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アサガワジンジャ,カグラ 2004年 香川県 阿佐川神社は通称をシコクサンといい、崇徳天皇を祭っている。明治初期、不景気のために宵祭りの神楽奉納を止めることになった。すると祭の後に、近隣の村人から大きな神楽をしていて、灯を見たとか笛や太鼓の音を聞いたという話を聞いた。氏子は誰一人としてこれを見聞きしておらず、これは神が神楽をしてくれということだろうといい、また神楽奉納をするようになった。
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リュウトウボク 1933年 神奈川県 信誠寺に龍灯木跡という碑がある。昔、碑のあたりに一大樹があって、毎夜木の上に火が灯った。人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやした。そのため龍灯樹と言うようになった。
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ジゾウ 1923年 静岡県 ある年の6月23日、漁夫たちが漁に出ようとすると、鰹は1匹も獲れなかった。網には木造のお地蔵さんがひっかかっていて、海辺の松の木の下に安置して祀ったところ、大漁になったという。
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マンタロウテング,テングノマツ 1967年 群馬県 万太郎天狗の松と呼び親しまれている老松がある。正月十五日にお山の万太郎天狗が降りてきて、松の二又に別れたところに腰掛けて部落の様子を見るという。
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リュウジョ,ダイジャ,コマヅカ 1976年 兵庫県 康保4年の冬、源満仲が能勢の山で猟をした時、夢に竜女が現れて、礼に竜馬を与えるので川下の大蛇を退治して欲しいと願った。目覚めると1匹の馬が傍にいた。満仲はその馬に乗り大蛇を退治した。満仲の死後も馬は生きていたが、やがて死に、家臣の者が馬を山岳に埋めてその上に堂を建て、駒塚山堂と名付けた。その後文明2年3月18日から毎夜駒塚が発光した。慈光山普明寺の住僧が塚で普門品を誦したら、たちまち雷鳴して馬の頭が出現した。住僧はそれを持ち帰り竜馬神と名付け金堂に納めた。
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ダイジャ,ハチダイリュウオウ 1999年 滋賀県 明治の頃、重助、ぼけた、和右ェ門の3人の先祖が、船越付近の山へ芝刈りに行くと大きい竜のような蛇が現れた。3人はびっくりして腰を抜かした。これがもとで重助の先祖は高熱を出して床についた。長い間熱が下がらないので神さんにお伺いを立てると、「八大竜王」がまつって欲しがっており、先日の大蛇は竜王の化身かお使いだという事がわかった。早速小祠を立てると重助の先祖の熱はたちどころに下がった。
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キツネ,リュウトウ,リュウジン 1949年 群馬県 昔、沼際に「龍燈の松」というのがあって、狐が沼の龍神に神燈を捧げるのが見られたと伝えられている。
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オニ 1933年 鹿児島県 加計呂麻島で正月の門松に松を立てるのは、昔松の木に兎を繋いでおいてところ、鬼が来てその松を根こそぎ引き抜き持って行ってしまったので、松の根の跡を辿って行って兎を取り返した。それ以来鬼は松を見ると恐れて近付かないという口碑から始ったという。
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