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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イバラギドウシ
1931年 大阪府
ある髪結商の夫婦は榎の木の下に捨てられている赤ん坊を拾った。眼光鋭く牙が2本もある人間離れした異形の赤ん坊であったが、夫婦は慈しみ育てた。ところがちょっとしたことからおかしな噂が広まり、童子は家を出た。これが後の茨木童子だという。

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イバラギドウジ,オニ
1933年
床屋が拾った子は牙や角をもつ異貌であったが、利発で心優しく皆に愛されていた。ところが、ふとしたことから人の血を欲するようになる。自分の鬼たる形相に気付いた後は家を出て森に棲み、人を捕らえては血肉を食うようになり、後世に茨木童子と呼ばれた。
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イバラキドウジ
1933年 大阪府
大阪府茨木町には茨木童子が育ったとされる家の後が残っているが、それによると、茨木童子は川邊郡留松村の土民の子であったが、生まれながらに牙が生え、髪が長く、眼光があって強盛であること成人以上であったので、一族はこれを怖れて島下群茨木村の辺りに捨てたのだという。この子は酒天童子に拾われて養育され、その賊徒となって大江山の巌窟を守り、巌窟のあった地名を以って茨木童子と号したのだ。
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イケイノモノ,キドウ
1974年 京都府・大阪府
攝州茨木村のある民家で男児が生まれた。その子は生まれてすぐに這い回り、髪や歯もすでに生えており3歳児くらいに見えた。母親はこれを見て驚き死んだ。父親はそこ子を山中に捨てたのだが、30年程後、父が病を患うと、成長した子が現れ父を看取った。その後親族に羅城門に住んでいると告げ出て行った。世に言う茨木童子である。
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キツネ
2001年 青森県
ある夜、医者の家へ一人の使いの者が来て、赤ん坊がなかなか生まれなくて困っている者がいるから診てやって欲しいと頼まれた。赤ん坊が生まれると、お礼に包銭を渡されたが、翌朝見てみると、それは木の葉であった。
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イバラギドウシ
1967年 茨城県
茨城童子という鬼が居て、里の人をさらっていった。人々は不安だったが西から強い鬼が退治してくれるという噂が立った。これを聞いた童子は逃げ去っていった。その時山を飛び越えて行ったという。
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オニ
1958年 香川県
角がはえて生まれてきた赤ん坊は鬼子と呼び、鬼が迎えにきたのだという。
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キツネ
1972年 千葉県
教師が夜道を歩いていたら、きれいな女の人が抱いて居た赤ん坊を預けて来て、いなくなってしまった。仕方が無いから連れ帰ると、赤ん坊だと思ったのは鳥の骨だった。狐の仕業。
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ゴスンクギ
1941年 不明
継子をかわいがらない継母がいた。継母が杉の木の幹に五寸釘をうつと、継子の体が腐ってみにくくなった。継子は家を出てある娘と一緒になって別の村で暮らしていたが、継子の親類という侍のすすめで八卦見にみてもらうと、五寸釘を抜けば体が治ると言われ、言うとおりにすると元の体に戻った。侍は何もかもそろえてやってきて二人を連れ「嫁さと婿さを一緒に連れてきたぞ」と家へ行き、八寸釘に刀を添えて継母に渡した。継母は役人に引かれていった。
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テング,カミカクシ,アカイカオシタハナノタカイショ
1982年 新潟県
ある夕方に、9つくらいの村の子どもがお宮の木の下に下駄を脱いだままどこかへいってしまった。村の衆は神かくしだといって、マスの底を棒でたたいてその子の名をよんで探しまわった。2、3日して昼ころに泣きながら帰ってきた。どこへいったと聞くと、赤い顔した鼻の高いしょ(人)に連れられて山道を行くうちに分からなくなり、目をさますと、山奥の、朴の葉っぱをしいたとこで、それから、やっと帰ってきたといった。
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ヤマウバ
1984年 愛知県
子ども好きの山姥がいて、よく百姓の子のお守りをしてくれた。しかし、ある日、畑仕事に連れてきた子どもが行方不明になり、数年後に白骨で発見されるという事件があったときにはその山姥の仕業だといわれた。
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キツネ
1999年 宮崎県
本庄の医者が、夜中に難産で呼ばれ、人力車で往診に行く。どことも知らぬ山道を遠くまで連れて行かれ、立派な家に着き、赤ん坊を取り上げた。そのご酒肴でもてなされ、目を覚ますと野っ原に寝かされていた。狐のお産を助けたのだった。酒肴は、村の頼母子講から盗まれた本物だった。
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オニ
1937年 大阪府
大阪府三島郡茨木町新庄町に、羅生門の鬼、茨木童子出生伝説がある。
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イバラキドウジ
1992年 茨城県
龍神山には、茨城童子が住んでいた。童子は夜、里に出て人をさらって巾着に入れ、それを食べていた。しかし西国から征伐しにやって来る者があると言う噂を聞き、恐ろしくなったので鬼越山を越えて逃げ、巾着袋も放り出していった。
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ダイジャ
1938年 栃木県
若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
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シュテンドウジ
1920年 新潟県
酒顛童子は3年3ヶ月母の胎内にやどり、生まれながらに牙が2本あった。美しく秀才として国上山国上寺に預けられた。成長するにつれてその輝きは増し、僧、女らを魅了した。16歳の時に艶書の蓋を取ると煙が立ち昇り、童子は悪鬼の相を現した。背が高く、髪は赤かったと言われる。弥彦山の岩窟にこもったのち、丹波千丈ヶ嶽において大江山の酒顛童子を名乗った。
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オオニュウドウ
1933年 大阪府
難産の手助けを頼まれた漢方の名医は、依頼者の屋敷へ行って無事赤ん坊を取り上げると、手厚い接待と多額の謝金を受けた。次の夜、医者は昨夜の正体が狐の頭目の妻であることを告げる夢を見たが、その場所に行っても屋敷はなかったという。
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ウデガハエル
2001年 青森県
昔、あるところに、母に先立たれてしまったかわいらしい娘がいたが、次に迎えた継母にも娘が1人いて、2人は仲良くなった。しかし、継母は先腹を憎く思い、その両腕を切り落として石棺に入れ、浜辺に捨ててしまった。捨てられてしまった娘は器量が良かったから、大阪で女郎となったが、ある時転倒した際に起き上がろうと踏ん張ったところ、両腕が生えてきた。
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テナシムスメ,オタイシサマ
1968年 愛媛県
継子のお杉が殿様の嫁になり、留守中に男児を生む。手紙を出すが、継母が「鬼の子ができた」と書き変えた。殿様は「鬼の子でも育てろ」と書いたが、また継母に「片腕斬って連れ出せ」と書き変えられた。お杉が子を背負っていくと、お大師様が片手をつけてくれて、継母の両手がなくなる。信濃の峠でお杉餅を売っていると、殿様が母子を捜し出して連れて帰る。
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シカノコ,イズミシキブ
1931年 佐賀県
昔、子供のいない老夫婦が村の観音堂に祈ると、福泉寺の和尚に子をもらえというお告げがあった。お寺に泊ると、夜更けに赤子の声がしたかと思うと、雌鹿が赤子に乳を飲ませていた。老夫婦がこの子を連れて返って育てたところ美人に育ったが、足の指が2つに別れていて、人間のものとは違っていた。その子が和泉式部で、足の指を隠すために和泉式部はいつも足袋を履いていたといわれている。
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カッパ
1991年 山梨県
さる山小屋でヒジロ辺が異様に濡れているということが何度も起こったので、抜き身の刀を持って寝ずの番をしていると河童が夜陰に乗じて現れたので、刀を払った。翌朝、河童の片手が切り落とされていた。その昼下がり1人の小娘が訪ねてきて、また、河童には河童膏という妙薬があり切り落とされた手など治るから、手を返して欲しいという。この膏薬の秘法とひきかえに手首を受け取って、河口湖へ姿を消した。
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