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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

エンジュノキ,ハクジャ
1936年 京都府
雷鳴の嫌いな嵯峨天皇が、落雷をなくすよう空海に命じた。空海が槐(えんじゅ)の木を植えると、落雷はすべて槐の木に落ちた。この木の主は白蛇で、一切刃物を当ててはならない。試しに、巡査が剣を当てると、刃が曲がり、けがをして寝込んだという。

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ダイジャ
1995年 香川県
百々淵には古くから大蛇が住んでいた。弓の名人別子八郎はお殿様から大蛇退治を命じられた。八郎は観世音菩薩に願をかけて退治に出向いたが、大蛇は釣り鐘をかぶっていたため、矢が大蛇の体を通らない。一瞬の隙を見て最後の矢を放つと当たり、大蛇は立ち去った。その日から一昼夜大雨が降った。
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カミナリ
1940年 新潟県
堂を建てる以前に杉の木があった。杉の木に落ちた雷が、雲を呼んで昇天しようとしたが、大将軍に怒られることになった。それ以来、この場所には落雷がないという。
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ライジン,カミナリノマナコ
1941年 大阪府
落雷の多い土地があった。ある時、住吉明神が、雷神の両眼をくり抜いた後、戒めて放免した。それ以来、この地に落雷はないという事である。
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ヘキレキボク
1976年 広島県
推古天皇の36年に、安芸国で昔より祟るといわれている古木を切ろうとした。雷雨が始まったので、切れと命令した人が祟るなら私を祟れと言った。すると雷雨が止み、木を切ることができた。
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オロチ
1971年 滋賀県
近江の国、栗本郡と野洲郡の境に大川があった。三上山で2川に分かれそのうち南川は土山に当り大渕となっていた。その渕に昔から大蛇が住んでいて、近辺の住民は困っていたが手の打ちようがなかった。嵯峨天皇のとき、雷が鳴り天地振動することがあり、時の博士が占うと先の大川に住むおろちが天皇の命を奪おうと振動させているということだった。そこで天皇は近辺の農民を招き大蛇を退治すべしと命令した。近隣農民数万人が打寄ってついには退治した。その時の出来事から様々な地名がつき、また褒美として大光明寺を給わった。
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カミナリノコ
1970年 山形県
ある夏の真昼、大雷がとどろき、にわか雨が降ると、雷の子が雲から足を滑らし、黒滝の向川寺の庭に落ちた。大徹和尚はこれを捕まえ、毎日境内の草むしりをさせた。飽きた雷の子は、天に帰してくれと願った。和尚は、境内に草が生えないようにすると約束させ、約束のしるしに太鼓のばちを取り上げて帰してやった。以後、境内には草が生えなくなったという。
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テング,モチノキ
1919年 京都府
天狗が羽根を休めるといって庶民が神聖なものとしていた樹を切ろうとした植木職は倒れ、それを指示した知事は落馬した。天狗の祟りだという。
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カミナリ,クワ
1916年 宮崎県
昔、鎌がかかっている桑の木に雷が落ちた。雷はその釜に切られて亡くなった。それから雷は桑の木を恐れて落ちなくなった。そのため雷鳴の時、桑原桑原と言うのである。
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ボダイジュノタタリ
1988年 茨城県
平将門の乱で敗れた武将のお姫様が奥州に逃げる途中で死んでしまい、7人の家来もそこで切腹した。親鸞上人が哀れがり、そこにぼだい樹を植えた。それが話者の家のぼだい樹で、枝を折ると災難があると言う。ある人がぼだい樹から蜂の巣をとったら、話者の妹がひきつけをおこした。行者にお祓いしてもらったら治った。
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スガル,カミナリ
1974年 愛媛県
栖軽は雄略天皇の命令で雷を撃ち鎮めたが、そのまま死んでしまった。その死後に彼の忠信を賞賛して、雷が落ちたところに碑を建てた。その碑には取雷栖軽之墓とあったが、この雷が怒って鳴り落ちたところ、逆に捕らえれたという。
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ヘビ
1927年 岐阜県
諏訪神社を遷して城を築こうとしたときに、霊蛇が出現した。道にいて動かなかったので、梅の枝で打つと、目を傷つけて去った。それ以来氏子は梅の木を栽えない。
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ダイジャ
1983年 岐阜県
天皇が落ち延びてきた先で大蛇に襲われた。天皇の情勢が険しくなったとき大蛇のいた木が爆発し、大蛇が飛び散った。そして天皇は助かった。
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カミナリ
1975年 愛知県
敏達天皇の御時。尾張の農夫が夏の頃、田に水を引いていると、空が曇り雷雨になった。農夫が木陰にいると雷が落ちた。その形は小児のようであった。農夫が打ち殺そうとすると雷は命を乞い、汝のために異なる子を産ませようといった。ほどなく農夫の妻が懐妊した。生まれた子は怪力で、元興寺の鬼を殺した。小児は僧になり、道場法師と名乗ったという。
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カミナリ
1921年 広島県
河邊の臣が安芸国に造船のための材木をみつけ、切らそうとした。ある人がこれは霹靂の木なのでいけないといったがかまわずに切ると、俄に雷鳴がした。河鍋の臣が「雷よ人夫を殺すな、もし殺せば汝の身も危ないぞ」と叫ぶと、雷神は小魚となって木の枝にはさまったので、臣はこれを焼き殺してその木で大船をつくった。
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ライジン
1941年 大阪府
落雷の被害で困っている地域があった。ある時、雷が井戸に落ちたのを見た勇敢な青年は、大石で井戸を閉鎖して、雷神を監禁した。二度とこの地に雷を落とさない事を誓わせると、青年は雷神を放免してやった。以来、この地に落雷はない。
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イチョウ,バツボク
1939年 大阪府
大火の際に水を吐いて、周辺民家への延焼を防いだ銀杏があった。ところが、実を結ばないために、木の持ち主が銀杏を切ろうとした。すると、夢の中に現れた武士が、実を結ぶ代わりに、銀杏を切るなと頼む。人夫も高熱で倒れたため、主は切る事を断念した。
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タキノヌシ,ウナギ,ダイジャ
1985年 和歌山県
滝の主は、梅干しが嫌いである。滝の主は鰻であるとも大蛇であるともいう。梅干しを投げ入れたら雷が鳴り、雨が降ったという。牛の糞のような汚いものを入れても、雷が鳴って雨が降るという。
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ライシン
1933年 三重県
ある時、雷神が誤って農家の井戸に落ちた。農夫は井戸に蓋をして天に帰さなかった。雷神は自分は桑が嫌いだから桑原と唱えれば落ちないと約束して、天に帰してもらった。
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キジ,ダイジャ,〔ギョク〕
1941年 朝鮮
老夫婦が住んでおり、取ってきた雉を食べた。すると男の子が生まれたので「雉」と名付けた。ある日書堂の先生が不吉な夢を見たと言って、雉に短刀を持たせた。そして雉が山道を行くと、大蛇が雉を食べようとした。その大蛇は昔、老夫婦が食べた雉を食べ損なったという。雉は大蛇を短刀で退治し、何でも叶う玉を得た。そして老夫婦の家は栄えた。
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ライコウ
1931年 大阪府
800年ほど前、桑原の地に重源上人と寺働きの老女がいた。ある日、雷公が老女の臍を狙って飛来してきた。しかし、上人と老女によって懲らしめられ、命からがら逃げ帰る。以来、桑原には一度の落雷もないという。
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